Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【参考文献】ウィリアム・H・マクニール「戦争の世界史」(上下)

2014年に文庫化された、歴史学者ウィリアム・H・マクニールの「戦争の世界史」(上下)を購入。いや、文庫化された当時から視界には入っていたものの、こういった戦争文化論は、自分の興味のど真ん中からちょっと外れたところなので、買ってもいいんだけど買わなくてもな~、みたいな微妙な位置にあったのよ。高名なマクニールの著作だから絶版にはならないだろうと高をくくって。

ただ最近、会戦級ゲームの話から、古代~中世~近世あたりの王侯貴族や軍事指揮官のマインドについて興味が出てきたので、だったらこれも読んでみるかと。本書で言うと、第三章「ヨーロッパにおけると戦争とビジネス 1000年~1600年」、第四章「ヨーロッパの戦争のアートの進歩 1600年~1750年」、第五章「ヨーロッパにおける官僚化した暴力は試練の時を迎える 1700年~1789年」、第六章「フランス政治革命とイギリス産業革命が軍事に及ぼした影響 1789年~1840年」あたり。当時の社会情勢やら、意識の変化なども加味した上で、当時の指揮官っぽくウォーゲームを指揮すると、一種のロールプレイングにもなるかなと。