Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【参考文献】アルド・A・セッティア「戦場の中世史」

今日は仕事で土浦まで行き、つちうら古書倶楽部にも寄ったけれど買い物は無し。だったら新刊本でも買うかと、前々から読もうと思っていた「戦場の中世史」を購入。章立てが「略奪」「攻囲」「会戦」「季節と時刻」「身体(食料と傷病)」と、まさにLevy & Campaignシリーズの参考書に良いなあと思って。

以前購入した「戦闘技術の歴史 中世編」は戦術級寄りの内容だったが、本書はまさに戦役級の資料。当時の、略奪ありき、攻囲が中心で、会戦は少なめという一般論や、戦争に伴う暴虐性も知っておくと、Levy & Campaignシリーズで抽象化されている現象についてもリアルに想像できるかと思う。

本書では、豊富な歴史的事例も引き合いに出されているが、当時の軍事指揮官たちは結構場当たり的な決断も多く、Levy & Campaignシリーズもあまり計算せずにプレイしても良いのかもなあと思ったり。なにしろあのシリーズ、軍事・兵站システムとしては論理的かつパズルチックなので、きちんと軍隊を運用しないといけないようにも感じるのだが、それをやろうとすると頭がこんがらがるので、もう少しテキトーに動かしてみて、軍事行動が破綻したら破綻したで、その悲喜こもごもを味わうのも良いかもしれない。

まあ、まだシリーズ第一作の「Nevsky」もマトモに動かせていないので、年末年始に再チャレンジしてみたいと思う。