Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

GDW/HJ「現代機甲戦 Assault」「ブーツ・アンド・サドルズ」

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メルカリにて、GDW/ホビージャパンの「現代機甲戦 Assault」(1984年発売)と、シリーズ第2作「ブーツ・アンド・サドルズ」(1985年発売)の中古・カウンター未切離品を購入。言わずと知れた、1980年代後半のヨーロッパでの第三次世界大戦を想定した戦術級ゲーム。当時、自分も買ってまだ持っているが、さすがに30年以上前のシロモノで、箱も無くなっているジャンク状態だったので、そのうちまとめて買い直そうと思って幾星霜。ようやくこのタイミングでの再購入となった。しかしどうも今年は、SPI「第二次欧州大戦」と言い、先日のコマンドマガジン3冊と言い、以前購入したゲームを買い直す案件が多いような。そういう時期なのか……

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あらためて書いておくと、こちらがAssaultシリーズ第一作「現代機甲戦」。ゲームスケールは、1ヘクス=250m、1ターン=5分、1ユニット=小隊規模と、往年の「Panzer Blitz/Leader」を踏襲する小隊戦術級スケール。それまでの仮想・第三次世界大戦ゲームと言えば、SPIが大半を占めていたが、あいにく1970年代制作のゲームが多く、ゲームシステムはともかく、兵器データ的には不満だった。そこへ登場したこの「現代機甲戦」は、当時最新のM1戦車、M80戦車も含まれており、当時高校生だった自分からしても『僕ら世代の現代戦ゲーム』という感じがした。マップ2枚、カウンターシート3枚、豊富な図表が入って4000円という価格も満足感があった気がする。しかしあいにく、ソ連軍ユニットの小隊番号が抜け落ちているのが残念(小隊ユニット毎に弾薬を管理するため、小隊番号が必須なのに)。後に小隊番号が印刷されたモノが再版されたという噂もあるけれど、実際どうなんだろう?

ゲームシステム的には、各ユニット毎の弾薬管理が面倒だったり、ダミーカウンターを用いた隠匿ルールを使うためソロプレイには向かない等、なかなか敷居の高いゲームなのだが、それでも当時、友人と一生懸命遊んだ記憶がある。それだけお互い、このスケールの現代戦にモチベーションが高かったのだろう。

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こちらがシリーズ第二作「ブーツ・アンド・サドルズ」。箱絵にババン!と描かれているように、この第二作から攻撃ヘリコプターが導入されている。もちろんこれも、SPIの現代戦ゲームではお目にかかれなかった、当時最新のAH64アパッチが目玉だった気がする。たしか当時、友人と対戦した時、攻撃ヘリだと分からないように、裏返したまま道路沿いに移動させ(車両だと思わせ)、いざ戦闘となったら正体を現して攻撃……という、タクテクス誌かなにかに載っていた欺瞞テクを使われた気が(^_^;) まあ、そういったテクを自分でも真似したくなるのも、ゲームの楽しみのひとつよね。

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これにて、2001年に購入したシリーズ第三作「Reinforcements」(米ソ追加ユニット・ポイント制シナリオの導入)と、1980年代当時に買ったままのシリーズ第四作「Bundeswehr」(西ドイツ軍・戦闘工兵セット)、2006年に購入したシリーズ第五作「Chieftain」(イギリス軍・オランダ軍セット)と、全五作、すべて未切離状態で揃ったと。いや、せっかく買ったんだから遊べよと思うが、なにしろ隠匿システムなので、ソロプレイもやりにくいため、どうしても後回しになって早幾年。今回も、あくまで部品取り的な意味での再購入なので、このまま切らずに取っておいて、VASSALモジュールとかでプレイするかもしれない。まあ今回も、コレクター的な買い物ということで……

 

コマンドマガジン150号「冬戦争 Red Winter」

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昨日書いた、131号、138号と同じく、駿河屋の中古コーナーにて、コマンドマガジン150号「冬戦争」(2019年発売)を購入。これも品切れだが、ほぼ定価に近い金額だった。そしてこの付録ゲームも、元々はGMT「Red Winter」(2012年発売)で、元ゲームを買ったにも関わらず、後に処分してしまい、そしてまたこのタイミングで買い直すという案件。いやでも昨日書いた「Roads to Moscow」とは違って、「Red Winter」はプレイしたのだ2015年に。しかしこの2015年という時期も、かなりアナログゲームへのモチベーションが下がっていた時期で、プレイした後に『うん、まあ、これなら手元に無くてもいいかな』と判断して売却したと。

実際、本作も、スケール的には大好物な戦術作戦級なのだけれど、戦術的なディティールがあまり盛り込まれていなくて、ちょっと寂しいというか、手応えが無かったのだ。もちろんそれは、自分の基準がGTS(Grand Tactical Series)とかGOSS(Grand Operational Simulation Series)等の、野菜マシマシ・トッピング全部のせ、みたいな戦術的ディティールてんこ盛りゲームが好きだったため、こういったあっさりめのゲームでは物足りなく感じたのだろう。『いやそれは基準にするゲームがおかしい』と言われたら、その通り。そして2019年に付録化された際にもスルーしたのだけれど、ぱっと見かけて買ってしまったと。まあ、あっさりめのWWII戦術作戦級ゲームも手元にあるとイイよね……

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ちなみにGMTでは、「Red Winter 拡張第2版」が企画されており、すでに必須プレオーダー500に対して注文数が779と、販売要件を満たしているので、そのうち発売されるのだろう。それが出たらまた英語版買う?うーん……

コマンドマガジン131号「モジャイスクの戦い」138号「ムツェンスクの戦い」

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駿河屋の中古コーナーにて、コマンドマガジン131号「モジャイスクの戦い」(2016年発売)と、138号「ムツェンスクの戦い」(2017年発売)の中古新品を購入。どちらもすでに品切れだが、定価とほぼほぼ同じ値段だった。この2つの付録ゲーム、元々はGMT「Roads to Moscow」(2013年発売)に2in1として収録されていた作品で、自分も元ゲームは持っていたのだが、カウンターすら切らないまま売却してしまった。いや、悪いゲームではなかったけれど、個人的に2013年というと、アナログゲーム全般に対するモチベーションが下がり始めた時期であり、あまり向き合うことも無く、手放してしまったと。その後、このコマンドマガジン版が出た2016~17年も、引き続きウォーゲームの断捨離を続けていた時期であり、一回手放したゲームはもう入手しなくていいやと見送ったが、なぜか今、このタイミングで見かけて欲しくなったので注文してしまった。まあ、元々、1ユニット=大隊~中隊級の戦術作戦級ゲームであり、自分の好みとしてもストライクゾーンなので、せっかく日本語版になっているなら、やはり手元に置いておこうかと。でも結局、またプレイしないような気もする……

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あらためて見てみると、やっぱり日本語版になっていると便利だなあと。

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そういや、本作のデザイナー、Vance von Borries氏の「バルバロッサ」シリーズがGMTから再販されるが、あれも未見なのよね。ついついOCS(Operational Combat Series)を優先して、あちらはスルーしてきたが、ちょっと触れてみたい気も……いやいや、これ以上、積みゲームを増やしてどうする……

【参考文献】「第二次世界大戦 戦況図解」

新刊「第二次世界大戦 戦況図解」を購入。この手の地図本は何冊も買っているのだけれど、やはり基本的に地図が好きなせいか、ついつい購入。第二次大戦中の主要な戦闘はほぼほぼ網羅されているし、図版も見やすい。B5判ソフトカバーなので、ぱらぱら見やすいし、便利な一冊。今まで買ったこの手の本は、どれも大きくて重いのよね……

【参考文献】ハイム・ヘルツォーグ「図解 中東戦争」

昨日は、仕事ついでに横須賀まで行き、古書店探訪。横須賀中央駅から、えっちらおったら長く急な上り坂の先にある古書店にたどり着いたので、来た記念にと、1990年に出た「図解 中東戦争」を1500円で購入。これ以前、持っていたのだけれど、処分してしまったので買い直し案件。まあ、そのうちBCS(Battalion Combat Series)で中東戦争モノも出るようだし、また手元に置いておこうかなと。

【参考文献】ジャン・ポール・パリュ「西方電撃戦 フランス侵攻1940」

「Hannut : Tank Action France 1940」を購入したついでに、前々からAmazonの欲しいモノリストに入れていた「西方電撃戦 フランス侵攻1940」を購入。いや、さすがに高額なので、ずーっと後回しにしていた一冊。ずっしり分厚い13200円。ゲームそのものより高い資料も久しぶり……

内容は、同著者の「Then and Now」シリーズのバルジ本同様、西方電撃戦全体を解説しつつ、当時の写真と、現在地の様子を比較する写真を並べる形。西方電撃戦の主な戦闘に関しても詳解されており、アニュの戦い、ジャンブルーの間隙についても述べられているが、細かい記述が多すぎて、大枠が見えづらい部分もあり。まあ、西方電撃戦の大枠については「電撃戦という幻(上下)」の方がわかりやすい。両方手元にあれば、西方電撃戦に関するウォーゲーム資料としては十分かなと。

 

ちなみに同著者の「Then and Now」シリーズは、他にも北アフリカ戦、ノルマンディ撤退戦、トーチ作戦編と出ている。北アフリカの砂漠って、昔と今とでそんなに違うのか?ノルマンディ撤退戦は、日本語版があったら読んでみたい。

【Grand Operational Simulation Series】World at War 80号「Hannut : Tank Action France 1940」

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Decision Gamesから発行されている、第二次世界大戦ウォーゲーム専門誌「World at War」80号を購入。「WaW」誌を購入するのは、これが初。今回は付録ゲームの日本語ルールが欲しかったので「小さなウォーゲーム屋」さん経由で購入と。

そんな「WaW」80号の付録ゲームは「Hannut : Tank Action France 1940」。タイトルにはフランスとあるが、焦点となるアニュ(Hannut)の町は、ベルギー領内にある。このアニュ近辺で、1940年5月12日~5月16日にかけて行われた戦闘を「Wacht am Rhein(2012)」「Hurtgen:Hell's Forest」「Atlantic Wall(2014)」「Lucky Forward」と同じGOSS(Grand Operational Simulation Series)システムで再現するというもの。正直、一番最初に『WaW誌にGOSS作品が付く』と知った時は『正気か!?』と思った。なにしろGOSSと言えば、基本ルールだけで英文三段組80ページという、鬼のように詳細なWWII戦術作戦級ゲームなので、そんなもん付録に付けてどうすると。ただ、よくよく調べてみると、今回の付録はGOSSルールの簡略版を使っているそうなので、それはそれで見てみたいということで購入に至った。

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戦場となる地図盤は、フルマップ1枚のうち3/4程度。1ヘクス=1マイルなので、既存のGOSS作品とも同じ縮尺。一応、ヘクス径は大きめなので、ユニットやマーカーの扱いが煩雑なGOSSにしても、これなら扱いやすい。そして地図盤的に描かれた意匠も、まさにGOSS。簡略版だからといって、どこか省略されているような気配は無い。

ちなみにこの地域、ドイツ軍ヘープナー装甲軍団が陽動攻撃をかけた、いわゆるディール線の後方。「ジャンブルー(Gembloux)の間隙」とも呼ばれる一帯で、ここに防衛線を張った、フランス軍プリウー将軍の騎兵軍団(名前は騎兵だが、その実は戦車軍団)との間で、両軍初の、大規模な戦車戦が展開されたというもの。タイムスケールも、3ターン=1日(午前・午後・夜間)なので、既存のGOSS作品と同じ。

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GOSSの戦闘結果表=地上攻撃(GA)解決表は、両軍プレイヤーが、それぞれ二桁にのぼるダイス修整を計算したうえで、お互いにd100ダイスを振り合って決めるという、非常に面倒くさいものだが、それも簡略化されずにそのまま使用されている。いや正直、そこは簡略化された戦闘結果表を出してくるかと思いきや、そんなことは全然なかった。ダイス修整にしても、本家GOSSルール同様、練度差×5とか、機甲/対戦車得点×10とか、そのまんま。つまり簡略化と言っても、ウォーゲーム入門者に向けた簡略化ではなく、あくまでGOSS入門者に向けた簡略化になっている。このゲームで、基本的な戦闘手順や計算に慣れてもらって、本家GOSSに移行してもらうということなんだろう。

じゃあどこが簡略化されているかと言えば、砲兵ユニットが省略され、砲兵支援はポイント化されている。兵站物資(弾薬、燃料等)の割当も無し。えーと、あと何が省略されているんだ……それを探し当てるのが難しいくらい、本家GOSSのルールは多い……

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こちらは、ドイツ軍ユニット。省略されたはずの砲兵ユニットもあるが、一応、本家GOSSルールでもプレイできるように用意されている。そのためユニットデザインも、本家GOSSとまったく同じ形になっている。しかしさすが1940年となると、ドイツ軍戦車ユニットの機甲値(1や3)も頼りない。なにしろ今までのGOSSでは、1944年~1945年のドイツ軍戦車ユニット(パンターなら6、ティーガーIIで7)ばかり見てきたので。

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対するフランス軍にも機甲値3のユニットがあり、第2軽機甲師団(2DM)の練度は攻撃6/防御7と、ドイツ軍装甲師団とほぼ互角だし、良い勝負になりそうな気もする。

とまあ、ざっと見た第一印象で言うと、思っていた以上にGOSS。容赦なくGOSS、という感じ。実際、かなり簡略化されているが、初めてこれでGOSSに触れた方は『なんじゃこの面倒くさいルールは!』と思われるだろう。だがそれがGOSS。個人的には、あまり簡略化せずにGOSSの神髄をぶつけてきたあたり『よし、それでいい』と感じたが、多分、平均的なウォーゲーマーからすれば、単なるイヤガラセというか、高すぎる壁に感じるかもしれない。だがそれがGOSS……