Thin Red Line Gamesから、1985年想定の仮想第三次欧州大戦、C3シリーズ第1弾「Less than 60 Miles」の2nd Echelon(第2版)が到着。そもそもは2019年に初版が発売されたが、ここのメーカーは少数生産・売り切れ御免なのですぐに品切れとなり、4年ぶりに再版と相成った。自分も初版は買ったが一応、改訂もされたようだし、気に入っているシリーズなので買い直しと。しかし初版買ったの2019年ってことはコロナ禍前か。つい最近のようでいて、ずいぶん年月が経っていたんだなあ……
ちなみに、当初は本体90ユーロ+送料70ユーロ=約160ユーロ=約25000円と、4年サイクルで買い直すにしてはなかなか高いなあと思っていたが、今朝になってメーカー側から「送料が20ユーロ安く済んだよ」とのメールが。なので当初より3000円ぐらい安くなったはず。
左が第2版、右が初版。
舞台は、東西ドイツ国境、みんな大好きフルダ峡谷。写真奥に見えるフランクフルト目指してワルシャワ条約軍が侵攻を開始し、それをNATO軍が守るといういつもの筋書き。一応、地図盤にも修整が加えられているらしいが、一体どこがどうなったのやら。そして4年前に初版を用いて序盤の3ターンだけプレイしているが、それもコロナ禍前なのか……(遠い目)。
こちらがNATO軍(アメリカ軍、西ドイツ軍)。戦闘序列にも修整が加えられ、初版では西ドイツ軍部隊はアメリカ第5軍団の指揮下にあったが、第2版では西ドイツ第3軍団として独立している。
ワルシャワ条約軍(ソ連軍、東ドイツ軍)の戦闘序列にも、軍直轄の独立戦車連隊ユニットが追加されるなど修整が加えられている。
そして初版と第2版の最も大きな違いは、各ユニット裏面に、そのユニットが最も頻繁に使用するであろう態勢があらかじめ印刷されていること。正直、ここが最大の買い直しポイントだった。初版のユニット裏は何も書かれていなかったが、後発のシリーズ作「The Dog of War」「Die Festung Hamburg」ではすでにそのような仕様になっているので合わせた形。実際プレイすると態勢マーカーが足りなくなるので、デフォルト的な態勢……ソ連軍戦車/自動車化狙撃兵連隊なら「機動攻撃(MASL)」、砲兵ユニットなら「近接支援(CSUP)」、偵察ユニットなら「REC(偵察)」、NATO軍は「積極防御(ADEF)」「防御(DEF)」と、ゲーム開始当初の態勢になっていた方がわかりやすい。
第2版にもそれなりの数のマーカーが用意されているが、初版も捨てずにマーカーだけ流用した方がいいと思う。特に態勢マーカーは、裏面に書いてあっても足りないかも。
また、初版には入っていなかったプレイ例をまとめた冊子も追加されている。同梱されているのはver10で、ダウンロード版はver8になっていたので、そこは注意。
しかし初版も、あくまで味見程度で終わったので、いずれまた再挑戦したい。このシリーズは、SPIの「セントラルフロントシリーズ」と「NATO Division Commander」を魔合体させてリメイクしたようなシステムだが、まだまだその全貌は味わえていないし。問題は、今年2月に到着したシリーズ第3弾「Die Festung Hamburg」もまだカウンターすら切っておらず手つかずなんだよな……