Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【The Library of Napoleonic Battles】「Bonaparte Overruns Piedmont」

f:id:crystal0207:20230302162021j:image

プレオーダーしていた「The Library of Napoleonic Battles(TLNB)」シリーズ第14弾「Bonaparte Overruns Piedmont (ボナパルトピエモンテを蹂躙す)」が到着。本作は、1796年4月、フランス革命戦争中、ナポレオン・ボナパルト(当時は)将軍がイタリア方面軍司令官として着任し、対仏同盟(オーストリアピエモンテサルディーニャ)軍を撃破した一連の戦いを収録している。このTLNBシリーズは、ナポレオンが指揮した戦いを20作かけて網羅する予定だが、その中でも本作が最も初期の戦いであり、この後に「Bonaparte in the Quadrilateral」が続く。まあ、一応ミニモジュールとして、本作より前の時期を扱った「Fleurus 1794」も出ているけれど、そちらはナポレオンは登場しないしね。

f:id:crystal0207:20230302162034j:image

戦場は、フランスにも近いイタリア北部、西はモンドビからタナロ川渓谷、東はデゴ、地図盤外のさらに東側にはジェノバが位置するが、Googleマップで確認しないとどのあたりだかさっぱり分からない(^_^;)

f:id:crystal0207:20230302162026j:image

この東西に細長い戦域をカバーするため、フルマップ2.5枚を横長につなぐ形。我が家のテーブルには乗りきらない……

f:id:crystal0207:20230302162031j:image

戦場はそのように長大だが、カウンターシートは1枚のみで、戦闘ユニット数も非常に少ない。デザイナーズノートを読むと、シリーズ中でもかなり兵力密度が薄いらしい。

若きボナパルト将軍はさすが司令能力3(3個軍団を同時に活性化可能)だが、対するオーストリアのボーリュー将軍、ピエモンテサルディーニャ軍のコッリ将軍はともに司令能力1(1個軍団のみを活性化可能)。戦闘ユニットは、フランス革命軍の方が若干、イニシアチブ値(士気、練度)が高いかなという程度で、あまり差は感じられない。

シナリオは、モンテノッテ会戦(1796年4月12日)、デゴ会戦(4月15日)、チェバ会戦(4月16日)、サン・ミシェル会戦(4月19日)、モンドビ会戦(4月21日)とキャンペーンゲーム。まあ、若きナポレオン将軍の初陣ということで興味はあるが、このTLNBシリーズ、他にもっとプレイしておきたい戦いがまだ未着手なので、本作に触れるのはだいぶ後回しかなと。すでにOSG社サイトには、フルカラーの配置表(PDF)がアップされているけれど……

Bonaparte Overruns Piedmont – Operational Studies Group