OSGの30%引きセールで、TLNB(The Library of Napoleonic Battles)シリーズ第11作「Napoleon Invades Spain(ナポレオン、スペインに侵攻す)」を購入。本作のテーマは、1808年8月~1809年1月にかけてのスペイン半島戦役であり、イギリスのウェルズリー少将(後のウェリントン公)がポルトガルに上陸して以降の戦いを扱っている。またこれに対応して、皇帝ナポレオンもスペインに直接入っており、時系列としては、TLNBシリーズ第7作「Napoleon's Quagmire」の前段階にあたる。
時系列的に最初は、ポルトガル領内のヴィメイロ会戦(1808年8月21日)。ジュノー率いるフランス第8軍団が、イギリス軍を攻撃したものの、撃退された戦い。1/4マップ、9ターンのみというミニシナリオ。
続くエスピノサ(Espinosa de los Monteros)会戦(1808年11月10~11日)は、フルマップ規模。ヴィクトール率いるフランス第1軍団が、ブレイク率いるスペイン軍を2日にわたって攻撃し、後退させた戦い。決戦日(Day of Battle)シナリオは8ターン、前日から始めるなら20ターン。
次のトゥデラ(Tudera)会戦(1808年11月22~23日)もフルマップ。侵攻してきたナポレオン本軍をスペイン軍が迎え撃つが、あえなく後退。
そして最後のラ・コルーニャ(La Coruna)会戦(1809年1月16日)は、また1/4マップ。イギリス軍がこの港から撤収するところを、フランス軍が攻撃し、イギリス軍司令官であったムーア将軍はここで戦死。この戦いはバタイユ・シリーズでも発売されていたが、あいにく未所有。
両軍カウンターはシート1枚に収まっている。フランス軍は、司令官であるナポレオン、ランヌはもちろん、ヴィクトール、スールト、モンセー、ジュノーといった軍団長たちにも司令官能力(ダイスを振らずに自力で活性化できる)が付されていて頼もしい。
イギリス軍のウェルズリーは、まだ少将のせいか、司令官能力は1のみ(ワーテルロー時には4に成長している)。スペイン軍は、兵力こそ多いものの、イニシアチブ値(練度、士気)が低く、フランス軍相手にはやはり頼りない。
まあ、本作もTLNBシリーズの中では地味な作品だが、まだフランス軍が輝かしい時期なので、スペイン軍を蹴散らすようなプレイがしたいなら、やってみてもいいかも。
Napoleon Invades Spain – Operational Studies Group
※ページの一番下にユニット配置表などのPDFデータあり。