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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【The Library of Napoleonic Battles】「Napoleon's Last Gamble」Waterloo Solo-Play AAR

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「TNLB:Napoleon's Last Gamble」のリニー&カトルブラ戦に続いて、いよいよ本戦、ワーテルロー会戦シナリオをソロってみることに。もちろんこれも決戦日(Day of Battle)シナリオなので、両軍ともに布陣し、もはや殴り合うしかないところからスタート。いつものように隠蔽ルールは省略、カードは採用で。

手前フランス軍は、右翼にデルロンの第1軍団、左翼にレイユの第2軍団を配し、中央に予備のロバウ第6軍団、さらに後方には親衛軍団が控えている。

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対するイギリス軍というか低地諸国連合軍は、右翼ウーグモン城館周辺にイギリス第1師団を配し、そこから左翼に向かって、イギリス第2、第3(ウェリントンの下)、第5師団、オランダ第2師団スタックが並んでいる。ブランズウィック(ブラウンシュヴァイク)公は、前日のカトルブラ戦で戦死したので、麾下の部隊は代理指揮官が引き継いでいる。

まず事前に引いたモードカードは、フランス軍が「早期の到着」だったため、第1ターンのフランス軍はすべて指揮下(移動可)となる。連合軍は「補充」を引いたため、メイトランド旅団など、すでにステップロスしていたユニットを6戦力復活させた。

第1ターン(1815年6月18日1200時)。先手フランス軍は、とにかく総当たり的に攻撃開始。各所で前進は果たしたものの、やはりウーグモン城館、ラ・エイ・サンテ農場、パペロッテ城館の守りは堅く、中央部では押し返されている。またミルハウドの第4騎兵軍団は、あらかじめ右翼へ散開し、後からやって来るであろうプロイセン軍の増援を阻む作戦。

第1ターン裏。連合軍は、前進してきたフランス軍を包囲するように反撃開始。ウーグモン城館に取り付いていたフランス第6師団スタック、ラ・エイ・サンテ農場に取り付いていたフランス第2師団スタックを退却不可に追い込み、これを除去した。

第2ターン(1300時)。早くも2個師団を失ったフランス軍だが、引き続き左翼ではウーグモン城館への攻撃を続行し「Shock(イニシアチブ勝負)」に競り勝ち、第5師団が城館に突入した。しかしケレルマンの第3騎兵軍団は、ブランズウィック軍との「Shock」勝負で痛み分けとなり、重騎兵1ステップを失った。また右翼でも、パペロッテ城館への攻撃がまたも撃退されている。

第2ターン裏。連合軍は、ウーグモン城館の奪回を試みたが、クリントンの第2師団スタックが後退させられ、城館に籠もるフランス第5師団も「Shock」で粘り、双方1ステップロスで城館を守り抜いた。しかし両翼では連合軍が押しつつある。

第3ターン(1400時)。遂に地図盤東端にプロイセン軍の増援が登場。しかし奴らはまだ月の上にいる。先手フランス軍は、カード「スルト元帥」を使用し、ナポレオンの指揮能力を4に上昇させた(指揮値1のネイに変わって、指揮値2のスルトを登場させる手もある)。そしてロバウの陣頭指揮により第19師団スタックがウーグモン城館の北にまで進出。しかし僚友の第20師団は撃退され、ロバウが孤立する形に。レイユの第2軍団は、第6師団の除去により、あと1戦力失うと軍団士気が崩壊してしまうため、いったんお休み(次ターンから戦力回復のチャンス)。デルロンの第1軍団も散発的な攻撃に留まり、これはいよいよ親衛軍団を投入するしか……という雰囲気になってきた。

第3ターン裏。連合軍は、突出したロバウの第19師団スタックを包囲し、これを除去。ロバウ本人も捕縛チェックにしくじり、あえなく捕虜となった。また第19師団を失ったフランス第6軍団は一気に士気崩壊(D)へ。残された第20師団は、イニシアチブ値-1、戦闘後前進不可となった。また連合軍左翼では、アクスブリッジの騎兵スタックも前進し、プロイセン軍先鋒の騎兵部隊と手を組む位置に就きつつある。

第4ターン(1500時)。プロイセン軍ブリュッヒャー御大と2個師団が登場。このシナリオ初の回復フェイズも挿入されたが、フランス軍は1個旅団がステップロス状態で戻ってきたのみ。戦線の穴を埋めるべく、若年親衛隊スタックが前進するなど、すでにフランス軍は防戦に移行しつつある。

第4ターン裏。プロイセン軍は、フランス軍右翼に迫りつつあるものの、まだ攻撃位置には就けていない。しかしプロイセン軍のZOCを利用して、イギリス軍のアクスブリッジ率いる騎兵スタックが、フランス第4騎兵軍団の重騎兵を挟み撃ちに。これが除去されたことにより、第4騎兵軍団も士気崩壊(D)となった。正面では、ピクトンのイギリス第5師団、フォン・アルテンの第3師団も前進し、前線から後退したフランス第20師団(士気崩壊中)によって、ナポレオンの本営も1ヘクス後退(再配置)させられるハメに。クックの第1師団は、ウーグモン城館からフランス第5師団を叩き出し、再びこれを占拠。連合軍右翼のオランダ、ブランズウィック部隊も圧力を強めつつある。

第5ターン(1700時)。先手フランス軍は、第3、第4師団でピクトンのイギリス第5師団を押し返した。この後退中に、指揮官ピクトンが捕縛チェックにしくじって『この酔っ払いのロクデナシ!』と叫びつつ退場。しかしフランス軍左翼では、ケレルマンの第2騎兵軍団が後退し、レイユの第9師団スタックが孤立してしまった。さらに戦線中央では、若年親衛隊と親衛騎兵スタックが、イギリス第3師団スタックを2:1で攻撃したものの、出目が最悪で攻撃側後退。ウェリントンが『今だフォン・アルテン!君の出番だ!』と叫んだかどうかは知らないが、これによって10ヘクス以内の全フランス軍団(ユニット4個以下の騎兵軍団は除く)は、すべて損耗戦力が4上昇。第2軍団までもが士気崩壊し、第1軍団も首の皮一枚という有様に。

第5ターン裏。連合軍は、士気崩壊状態だった第2軍団レイユ、第4騎兵軍団ミルハウドのスタックを包囲して除去。正面では、いまだにデルロン第1軍団の頑強な抵抗に遭っているが、徐々にその包囲網を狭めている。しかしナポレオン本人は『マレンゴの戦いでも、5時には負けていたが7時には勝っていたのだ!』と叫んでいるだろう。

第6ターン(1800時)。先手フランス軍は、突出していたオランダ第2師団を、デルロンの第1軍団で挟み撃ちにし、これを除去。イギリス第5師団も後退させ、右翼戦線を堅持している。しかし正面では、またも親衛騎兵スタックがイギリス第1師団への攻撃にしくじって後退。今度こそ『今だメイトランド、君の出番だ!』の声が上がったはず(第1師団スタックに、メイトランド旅団も含まれている)。

第6ターン裏。遂にプロイセン歩兵部隊の攻撃も始まり、デルロン第1軍団も士気崩壊。イギリス、オランダ軍もナポレオンの本営まで1km(2ヘクス)に迫っている。『陛下、お逃げください』『嫌だ、ここで兵士達と死にたい』と言ったかどうかはさておき、大筋は見えてきたので、今回のソロプレイもここまでとした。

本作は21世紀版「SPI/TSR Napoleon's Last Battles」とも言える作品だが、昔懐かしいシミュレイター23号(1989年発行)に、それを評して『ワーテルローは仏軍が大敗北してこそワーテルローだ』(褒めてる)という意見があった。なるほど、たしかにらしいと言えば、らしい展開。序盤でフランス軍が早々に2個師団を失ったのは自分のヘタさ故なので、フランス軍をもうちょっと上手く動かしたかった気もするが、遅かれ早かれこうなったようにも思う。連合軍としては「増援の早期到着」「選択増援」というカードが来なかったが、それでも何とかやりくり出来たなと。

いずれまたキャンペーンゲームとして、前回プレイしたリニー、カトルブラ戦から、こちらの本戦にどうつなげるかも試してみたい。