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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【La Bataille Series】「La Bataille des Quatre Bras」Solo-Play AAR Part.1

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ナポレオン戦争の精密戦術級、バタイユ・シリーズにも再挑戦しようと「La Bataille des Quatre Bras」を配置。こちらは、ワーテルロー会戦の前哨戦である、カトルブラでのイギリス低地諸国連合軍と、フランス軍との戦闘を扱った作品。ビッグゲームが多いバタイユ・シリーズの中では、フルマップ1枚に収まり、登場するユニット数も少ないので一応、入門向きかなと。

一応、2011年に何度かバタイユ・シリーズには触れたけれど、当時は古い第3版ルールでのプレイだったし、それももう10年以上前のことなので、すっかりルールも忘れてしまった。本作に添付されているルールは、バタイユ22周年版ルール(Regulation of XXII)だが、今回はより新しい、バタイユ30周年版ルール(Regulation of XXX)を練習してみようと、またイチからルールを読み直すことに。ちなみにユニットの配置情報も、ゲーム添付ルールと、30周年版シナリオでは微妙に違うので注意(今回は30周年版に準拠)。

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まず22周年版にしろ30周年版にしろ、総司令官や軍団長などが指揮ポイントを有し、そのポイントを消費して機動単位(Manoeuver Unit、他のゲームで言うところのフォーメーション)を編成し、チットが引かれた機動単位から移動、戦闘を行うというルールになっている。今回のカトルブラ戦の場合、フランス軍はこの方面の総司令官であるネイ元帥と、第2軍団長レイユ、第1軍団長デルロンが指揮ポイントを有し、3人が盤上にいれば指揮ポイントは3=機動単位を3つ活性化できると。

ところがゲーム開始時(1120時)には、指揮ポイントを有したフランス軍指揮官は誰も盤上にいない。ネイとレイユは第4ターン(1220時)に登場し、登場したターンにはまだ指揮ポイントを使用できないので、実際に機動単位を編成して部隊を動かすのは第5ターン(1240時)からとなる。一応、初期配置されているルフェーブル等の軽騎兵指揮官は、指揮ポイントが無くてもダイス判定に成功すれば独力で機動単位を編成できるが、歩兵や砲兵が付いてこないのに騎兵だけ単独で攻め込んでどうする、という気もする。

たぶん昔のバタイユ・ルールや、現行のME(Marshal Enterprises)版プレミア・ルールは、そこまで細かくなかったと思うが、22or30周年版ルールはより史実的な再現を目指しているので、指揮的な縛りも強いのだろう。実際のカトルブラ戦も、ネイが命令を下したのは1400時、戦闘開始が1430時ぐらいなので、今回のソロプレイも、ネイとレイユが到着する第4ターン(1220時)からスタートで良さそうだ。

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対するイギリス低地諸国連合軍は、指揮ポイント1を持つ司令官、オランダ国王ウィリアムI世がすでに盤上にあり、オランダ=ベルギー第2師団がひとつの機動単位にまとめられる。中央のゲミオンコート農場から、右翼のピエレポン城館にかけては2個連隊弱が展開。かなり離れた左翼のピラウモン城館にも2個大隊が配されている(副官をスタックさせて指揮下に)。後方のカトルブラ交差点付近には、ウィリアムI世と共にもう1個連隊が控えているが、これは交差点の守りに。先日「Napoleon's Last Gamble」でカトルブラ戦をやった時も、左翼から戦力を引き抜いたら、フランス軍騎兵にカトルブラ交差点まで一気に迂回突破されたので、一応、左翼と後方にも戦力を置いておこうと。

連合軍の増援は、本来なら第8ターン(1340時)まで来ないが、事前の増援変更チェックで、軽騎兵2個連隊が1時間早く第5ターン(1240時)に到着し、ピクトン(指揮値ありの司令官)とイギリス第5旅団が2時間早く第8ターンに到着することに。という両軍の状況を見たところで、第1~第3ターンはすっ飛ばし、第4ターンからプレイ開始と。

ここで省略プレイ。フランス軍の近衛騎兵軍団長ルフェーブルは、第1~第3ターンの間に自力で活性化したことにし、その麾下の騎兵部隊もフラーヌの街の北に展開。

そして第4ターン(1220時)に増援チットが引かれた段階で、フランス軍総司令官ネイ、第2軍団長レイユ、第2軍団に属する第9師団が到着。総司令官ネイから10ヘクス以内にいる軍団長レイユは指揮下となり、軍団長レイユから6ヘクス以内にいる歩兵師団長フォイとバシェル、騎兵師団長パイアが指揮下となる。そして師団長から3ヘクス以内にいる戦闘ユニットが指揮下となる。ネイは、自身が有する指揮ポイント1を用いて、この指揮連鎖に含まれている第2軍団の3個師団をひとつの機動単位として活性化できるが、それはまた次のターンのお話(増援として登場したターンは不可)。

そろそろ戦闘が近いので、砲兵の射程を確認。両軍とも最大射程8~7ヘクスの砲兵を展開しているが、お互いを射程内には収めていない。2ヘクスまでは短距離射撃、5ヘクスまでは中距離射撃、6ヘクスから最大射程までは遠距離射撃となり、遠くなるにつれて火力が低下していく。

これに対してフランス軍歩兵が襲撃(Assault)を行うには、6ヘクス以内から移動して接近判定を行う必要がある。フランス軍の場合、距離6ヘクスで接近を開始すると不利な修整が入り、4ヘクスから有利な判定がつく。こういった「間合い」も覚えておかないと。

さて次の第5ターン(1240時)から、両軍が指揮ポイントを使って機動単位チットを投入することになる。フランス軍は、総司令官ネイと第2軍団長レイユがそれぞれ指揮ポイントを持つため、機動単位を2つ編成できる。まず最初は、第9師団+第2騎兵師団と、第5師団という機動単位にしてみた。連合軍は、総司令官ウィリアムI世の指揮範囲(10ヘクス)に、オランダ=ベルギー第2師団長ペルポンシェールがあり、その師団長の3ヘクス以内に第2旅団長ザクセン=ワイマール公が位置しているので、これをひとつの機動単位として編成。しかし、シナリオの部隊配置制限に加えて、指揮範囲内に指揮官を配置するのにいろいろ考えさせられた。他にも「増援」「砲兵射撃」「指揮官の移動」「非指揮下ユニットの再集結」という4枚のチットが毎回カップに投入される。

そんな第5ターン(1240時)、フランス軍が射程内に入ってくるより早く「砲撃」「オランダ=ベルギー第2師団」チットが出てしまったため、連合軍は砲撃の機会を逸した。その後でチットが引かれた「フランス第9師団」「第5師団」は、もうこのターンには砲撃を受けないとわかった上で前進開始。ゲミオンコート農場からピエレポン城館にかけて展開する連合軍に迫った。一応、連合軍の背後には、増援の騎兵2個連隊が到着している……
……とまあ、前振りだけでかなりの文量になったので、ここから先の本格的な戦闘はPart.2で。