Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

「TACTICS 光秀戦記 明智十兵衛合戦次第」

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昨日から大阪に出張に来ているが、仕事は今日で終わり、夕方からなんばの古書店を巡ってきた。ついでにイエローサブマリンにも寄り、先日発売された新TACTICS「光秀戦記」を購入。付録ゲームは山崎(天王山)の合戦なので、だったら現地・大阪で買うのも面白いなと。ある意味、現地調達。なのでこの日記も、珍しく大阪のホテルから、持参したノートパソコンで書いている。

サブタイトルに「シミュレーションゲーム3in1セット」とあるように、今回発売された新TACTICSは、付録ゲーム3つに冊子が付く構成になっている。

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メイン付録とも言える「山崎決戦」は、その名の通り、明智光秀羽柴秀吉の合戦をゲーム化したもの。システムは、先手側移動・後手側射撃・先手側攻撃を繰り返す、この時代の会戦級としてはオーソドックスな流れ。シナリオは史実版、近年の仮説に基づいた遭遇戦版、光秀の理想版と3つあるので、いろいろ試せるかなと。

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第2付録「黒井城撤退戦」は「山崎合戦」と同じシステムで、丹波攻略中に波多野秀治の裏切りに遭った光秀が撤退する戦闘を扱っている。テーマはマイナーだし、自分もまったくその展開を知らないので、これは是非プレイしてみたい。第3付録「本能寺の変」は、打って変わって趣が変わり、エリア式に描かれた本能寺を攻め、信長本人の討ち取りを目指すもの。

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こちらは「山崎合戦」「黒井城撤退戦」のユニット。シンプルに戦闘力・移動力が記され、裏面は混乱面になっている。光秀軍、秀吉軍の武将はまあ分かるけれど、波多野秀治の配下の武将なんて全然知らないので興味深い。

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一方「本能寺の変」のユニットは、ちびキャラ的なイラストが描かれていて、これまた趣向が異なる。

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冊子内容は、ルールブック部分が大半を占め、それ以外は明智光秀本能寺の変丹波国衆について等、ヒストリカルノート的な部分と、福田誠氏のデザイナーズノート部分によって占められている。コマンドマガジンやゲームジャーナルのように連載記事があるわけではなく、あくまでも単発っぽい気もするし、まだまだ観測気球的な出版物なのかもしれない。それが特に悪いとも思わないし、購入者の反応を見ながら場当たり的に次号、次々号と出していく手もあるんじゃないかと。チャートが本誌に綴じ込まれていて使いにくいという意見もあったが、それも後々の反省材料にしてくれればいいのよ。

ちなみに自分の場合、ホビージャパンが1990年代初頭にウォーゲームから撤退したことについて、感情的な恨み辛みはまったく持っていない。あれは終わるべくして終わったブームであり、そこで撤退した判断も営利企業としてはまったく問題ないと思っている。正直、あの時期は海外製・国産ウォーゲームの供給も絶たれつつあり、継続するにしても無理が出ただろう。ホビージャパンの撤退をウォーゲーム衰退の戦犯のように見てしまうのは、単なる「原因を作り上げる(Make a Reason)」行為であり、それやるとマジで鬱になるから止めといた方がいいぞ。