Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

SPI/HJ「第二次欧州大戦 War in Europe」

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先日、今まで行ったことのなかった沿線の古書店を巡り、見知らぬ駅に次々下りて探索を開始。しかし7駅で7軒まわって特に収穫は無く、8駅目の8軒目でようやく、一応買っておくかという程度の古書を買い、最後の9駅目に到着。まあ、ここだけ見て今日は帰ろう……と思って、各駅停車しか停まらない小さな駅前の、狭い古書店に入ったところ、店内に中古ウォーゲームが並んでいてびっくり。あるわあるわ、アバロンヒルの「タクテクスII」「ワーテルロー」「帆船の戦い」「ビスマルク」「バルジの戦い(1981年版)」「ヨーロッパ要塞」「第三帝国(第二版)」「クレタ島降下作戦」「西部戦線異状なし」「日米航空母艦の戦い」「諸国民戦争」「アクワイア」「文明の曙」ツクダ「航空母艦」等々……あるところにはあるもんだなあと驚きつつも、今の自分の趣味に合うゲームはそれほど無く、お金の持ち合わせも無かったので、一緒に並んでいたタクテクス誌のバックナンバーだけ買って帰宅した。

しかし帰宅後、その中古ゲーム群の中で、ひときわギラリ!と光っていた、SPI「第二次欧州大戦 War in Europe」日本語版だけを、あらためてネットで注文。カウンター未切り離しで28000円……まあ、当時の定価20000円+プレミア価格としても穏当な値付けじゃなかろうか。さすがにこれを、パッと見て即決して買うほどの度胸はなかったけれど、いったん帰宅して冷静になっても、まあ、ここで出会ったのも何かの縁だなと思ったので。

もちろん、これを読んでいる皆さんも『その古書店どこよ?』と気になるだろうが、それは自分で探してくれ。ヒントとしては、千葉県市川市在住の自分が、散歩がてら気楽に行ける範囲で、各駅停車しか停まらない駅。そしてお店は駅前。まあ、東京、千葉、神奈川、埼玉、茨城……のどこかよ。他の中古ゲームはスルーしてきたし、それを探すのも楽しいものよ(他人事)。 

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さてゲームの紹介。元々本作はSPIから、1974年に第二次大戦・東部戦線のキャンペーンゲーム「War in the East」として出版され、1976年に西部戦線編「War in the West」とその合体版「War in Europe」として発売された。自分も1982年(SPIが潰れる直前)、中学二年生の時に、お小遣いを貯めて英語版の「War in Europe」を購入した。ところがSPI消滅後の1985年にこの日本語版が発売され、当時高校生だった自分としては20000円のゲームを買い直す金銭的余裕など無く『うわ~、だったら日本語版だけ買えばよかった』とか思ったりもした。それでも、試験休みの時に東部戦線の地図盤だけ広げっぱなしにして、バルバロッサ作戦シナリオとか遊んでいた。後に、その英語版は断捨離してしまったが、このようなカタチで再会するとは思わなんだ。なんと39年ぶりの再購入である。

ゲームマップは9枚。ご覧のように、ヨーロッパから北アフリカまでが網羅されている。1ヘクス=33km。久しぶりに並べてみたが、やっぱり真ん中まで手が届かない。まあ、今はVASSALもあるしね。そして中古品としては状態も良く、たぶん元の持ち主は、買ってそのまましまって、そのまま売却したのだろう。地図を広げた形跡すら感じられない。ある意味、ありがたい状態。 

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カウンターシートは9枚、カウンター総数3600個。とは言え単純に、枢軸軍用カウンターシート、ソ連軍用、連合軍用が3枚ずつ入っている。1ユニットは、1個師団(ソ連軍は軍団)が基本。師団番号などは無く、空軍はポイント制。まあ、無個性だけれど、そこを楽しむゲームじゃないから。 

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こちらはソ連軍。ああ懐かしい、要塞化する歩兵師団に砲兵軍団、対戦車旅団!これをズラズラ地図盤に並べていた高校生時代よ(珍しくノスタルジーに浸っております) 

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こちらは連合軍の皆さん。そういえば当時、友人たちとフランス1944年シナリオ(つまり連合軍の欧州本土侵攻)を何回かプレイしたなあ。 

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こちらは特徴的な、生産スパイラル。ただし高校生当時は、キャンペーンシナリオまで遊ばなかったので、これを使うことなく処分してしまった。 

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こちらは戦闘結果表。あらためて見てみると、4種類ある結果表を、天候、攻撃部隊の国籍、攻撃している年度で使い分けるという面白いもの。当時はただ漫然と、指示に従ってダイスを振っていたけれど、もう一度この表から分析してみたい気もする。 

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日本語版ルールブックは、基礎ルール、東部戦線用、西部戦線用、ヨーロッパ戦線用の4分冊。日本語になっているのはありがたいが、もう大人なので『原文の英語ルールも欲しい』とか思ってしまう。 

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あらためて手元に残っている当時のタクテクス誌やシミュレイター誌を見ると、結構あちこちに記事が載っていたり、精力的なリプレイ連載もあったりで、当時人気のゲームだったんだなあと思う。またルール改定案もいろいろ載っているが、それが妥当なのか誤解なのか、検証してみたい気持ちもある。しかし今さらプレイするかと言われると、あまりにきれいな状態なのでカウンターを切るのがもったいなく感じたり……それこそ、VASSALでプレイするかもしれないし、その方がゲーム管理もしやすそうだ。

今回は思わぬカタチで再会、再購入と相成ったが、これも多分、ウォーゲームの神様の思し召しと思って、大事に持っていよう。