サンセットゲームズ発行の雑誌「プラン・サンセット」5号を購入。不定期刊の4号(2008年発売)から14年ぶりとのこと。今号はOCS(Operational Combat Series)特集号ということで買ってみた。記事としてはMMP「Special Ops #9」掲載の「OCS:Smolensk」のチュートリアル記事の翻訳、「OCS:DAK2」とSPI「The Campaign for North Africa」の比較、「OCS:Beyond the Rhine」の紹介、ミニシナリオの紹介、松浦豊さん(@DSSSM00)による「OCS:Luzon」の制作記事等々。プレイの面倒さを軽減するためにVASSALの導入も紹介されている。
自分も1999年にASL(Advanced Squad Leader)の再収集からウォーゲームに復帰し、翌2000年に、その当時のウォーゲームに触れてみようとまず選んだのが「OCS:Burma」「OCS:Hube's Pocket」だった。それ以前の1980年代のゲームに比べると、地図盤やカウンターもフルカラーで印刷されていて美しく、補給に主眼を置いたシステムも物珍しく『へえ~、今時のウォーゲームはこうなんだ』と、とても感心したし、魅了されたことを覚えている。自分がウォーゲームに復帰する土台を作ってくれたのは、ASLとOCSだとも思っている。
しかし、同じく2000年に発売されたコマンドマガジン33号(付録はロシアン・キャンペーン)の東部戦線ゲーム特集で「OCS:Guderian's Blitzkrieg」「OCS:Enemy at the Gates」が「ゲームとして破綻している」という低評価で書かれていたのも印象的。たしかに自分も最初に星作戦シナリオをプレイした時は、全然史実通りにならんじゃないかと思ったが、後になって、そもそもこのシリーズ、あまり史実の再現を目指していないんだなと気づいたり。強力な砲兵効果にしても、むしろ今までの作戦級ゲームでの砲兵が弱すぎたという主張なのであって、緩いZOCルールにしても、オーバーランにしても、それに面食らった人たちが低評価を付けたんだろうなあと思う。その記事から22年経った今では、(高価な値段以外は)ポピュラーなシリーズとして受け入れられてきたなあと。
ただ個人的には、22年経った今では、後発の作戦戦術級シリーズGTS(Grand Tactical Series)や、大隊作戦級シリーズBCS(Battalion Combat Series)、GOSS(Grand Operational Simulation Series)、または陸海空統合の戦略作戦級TSWW(The Second World War)の方が面白く感じているのも事実。自分もOCSで、ちまちまとした補給ばかり意識させられるのがだんだん億劫になってきてしまって……(^_^;) なので自分の中でのOCSは、20年前の一軍選手から、今では一軍の控え選手に格下げされている感もあるが、と言って1ユニット=師団級、1ターン=3.5日スケールとなると他に比肩できるシリーズが無く(ボリスのGMT Barbarossaは東部戦線だけだし)(いやスケールは違うけどシモニッチの4Xシリーズで良いじゃないかとか)、まだまだ引退させる気もなく、折を見て触れていきたいと思っている。昨年購入した「The Third Winter」もほとんど遊んでいないしなあ……