新刊「軍事理論の教科書」を購入。著者は、スウェーデン国防大学の教授&准教授というコンビで、原書出版も比較的新しい。一般的な戦略論・戦争論も述べられているが、第4章以降で語られる、作戦術、戦いの原則、統合作戦、陸上作戦、海上作戦、航空作戦といった具体的な軍事理論がメインかと。作戦術にわざわざ一章を割いているのも興味深い。戦いの原則として、主導、集中、機動、奇襲、士気など、ウォーゲームでもよく表現される理論が簡潔に説明されているし、陸上作戦で言えば、機動戦と消耗戦、航空作戦で言えば、OODAループなども紹介されているので、たしかに教科書的に使えるなあと。
こういった軍事理論書とウォーゲームを交互に眺めて、『このルールは、この戦いの原則を表現しているんだな』とか『この軍事理論を表現しているウォーゲームってあるのかな?』 などと行ったり来たり、読んだりプレイしたりするのが、豊かなウォーゲーム的スローライフの楽しみだと思う。