Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

Rhino Game Company「Campaign to Stalingrad」

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昨日、仕事帰りに、ぶらっと新宿イエサブに寄り道した。特に何か買う予定も無く、単なる偵察……と思ったら、新品中古の「Campaign to Stalingrad」(カウンター未切)を発見。これが5000円や10000円だったらスルーしただろうが、意外にも3500円だったので、なんだウォーゲーム雑誌一冊より安いじゃないかと思い、つい衝動買い。まあ、あまりゲームは増やさないようにしているが、先日もコマンドマガジン版の「コーカサス・キャンペーン」を買い直したところだし、Simonitchづいているのかもしれない。

本作は、1992年にRhino Game Companyから発売された、その名の通り、スターリングラード戦役を扱う作戦級ゲーム。このメーカーは、Mark Simonitch自身が立ち上げており、彼がデザインした「The Legend Begins !」「Decision in France」しか出していないが、その中の一作。自分が1999年にウォーゲームに復帰した時は、まだ普通に買えたような気もするが、なぜか手を出さなかった。

Simonitch自身は、昨年GMTから、この作品の後継とも言える「Stalingrad'42」を出しており、自分もそれを買ったので、別にもう古い作品は要らないじゃないかと言われればその通りなのだけれど、デザインの変遷を見たかったというのもある。

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本作は、マップ1.5枚を用いて、北はヴォロネジ、西はハリコフ、東はサラトフ~スターリングラードに至るヴォルガ川流域を収め、南のロストフ以南、コーカサス方面は省略している。1ヘクス=16km(10マイル)というスケールも「Stalingrad'42」と同じ。

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1ユニットは、師団/軍団が基本だが「Decision in France」と同じく、複数ステップ制を採用。ドイツ軍装甲・歩兵師団やソ連軍戦車・機械化軍団は4ステップ、ソ連軍歩兵師団は3ステップ、枢軸中小国師団が2ステップという感じ。しかしこのユニットの作り、「Decision in France」や「The Legend Begins !」と同じなので、妙に懐かしい。 

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本作は、1ゲームターン=3日なので、戦役開始の1942年6月28-30日ターンから、最終ターンである1942年12月28-30日ターンまで、キャンペーン全体を通すと全62ターンかかる。これが「Stalingrad '42」だと、1ターン=4~7日という変動制であり、まったく同じ期間を扱っているにも関わらず、全36ターンとなっている。

ゲーム進行自体は、移動・戦闘・補給判定をくり返す、オーソドックスなもの。ZOCボンドあり、参加部隊数によって戦闘ダイスを複数振るマグニチュードルールあり、戦闘後前進中のオーバーランあり、攻撃には補給カウンターを消費と、この当時のSimonitchのWWII作品を知っていれば、ああはいはい、あれねという感じ。ただ、やはりこの頃のSimonitchは、まだまだ血気盛んというか、スターリングラード等の大都市ヘクスに拡大マップを用意し、そのヘクスを6等分して奪い合うというルールも入れている。まあ「Stalingrad'42」でも市街戦ルールはあるが、さすがにここまで詳細ではない。

実際、まだ「Stalingrad'42」も最初のシナリオしかプレイしていないし、しばらくは本作に手を出すことも無いだろう。そしてこれをプレイするなら「TSWW:Barbarossa」の青作戦シナリオをやりたいし、手を着けるのはだいぶ後回しになるかと。ある意味「蔵書」的な買い物だし、所有数を控えているとは言え、たまには衝動買いも良しとしておこう。

「Campaign to Stalingrad」エラッタ