Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Operational Combat Series】「Hungarian Rhapsody」The Battle of Debrecen Solo-Play AAR Part.2

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「OCS:Hungarian Rhapsody」のシナリオ1「The Battle of Debrecen」を、お試しソロプレイ開始。こちらは主戦場デブレツェン周辺の第3ターン表の戦況。第1ターン、ソ連親衛騎兵集団は、薄いハンガリー軍戦線を蹂躙して西進し、第7・第9親衛機械化軍団は、ドイツ第23装甲師団に襲いかかった。第23装甲師団は、ナギヴァーラド(Nagyvarad)前面で包囲され、第2ターンには後退しきれず全滅。後方に控えていたドイツ第1装甲師団も、突破してきたソ連軍騎兵を次々に撃砕したが、戦線の綻びを埋めようとして分散した結果、各個撃破に遭い、半壊している。

一応、第2ターンには、枢軸軍増援として、フェルトヘルンハレ装甲擲弾兵師団がデブレツェン前面に展開し、第13装甲師団がさらに南に駆けつけたものの、ソ連軍先鋒はすでにデブレツェンに迫っており、戦線を埋めるだけの部隊がいない状況。 

上空ではエーリッヒ・ハルトマン麾下のBf109G戦闘機隊が、押し寄せるソ連軍機を迎撃しているが、ソ連軍戦闘機も互角に戦い、ハルトマン以外の戦闘機隊がみるみる消耗していく。また、戦車殺しルーデル麾下のJu87Gタンクバスター隊も、護衛機無しでソ連軍を襲っているが、ソ連軍もキラースタックを作らず分散しているため、致命的な効果は上げられていない……とまあ、こちらの主戦場は非常に動きが多く、面白い。平地での殴り合いなので、混沌としていると言えばそうなのだが。

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こちらは、東のシビウ(Sibiu)戦区。すでに、枢軸軍防御の要であった第22SS義勇騎兵師団マリア・テレジアが、ソ連軍砲兵90火力の連射をくらい、全滅している。その開いた穴から、ソ連第23戦車軍団が突破し、枢軸軍戦線を分断している。また第2ターンは、枢軸軍が後手を取ったため、増援として登場するはずのソ連第40軍は、第3ターン表になって登場。さらにその後方では、ルーマニアパルチザンが深林を浸透しつつ、枢軸軍補給線を脅かしている。こちらも「総統命令」が解除された第2ターン以降は一気に動きが出るため、面白いと思う。 

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まったく動きが無かったのは、北方のカルパチア戦区。一応ソ連軍としても、何カ所か攻めてみたものの、補給ポイントとステップを消耗したあげく、1ヘクスも前進できないという状況。これ「OCS:Beyond the Rhine」の西方防壁突破にも似て、なかなか進まない奴。正直、あまり面白くないし、北方戦区は省略してプレイしても良いと思う。 

という形で、2.5ターン動かしてみたが、北方戦区以外は面白かったので、いずれまた取り組んでみたい。ただ、主戦場のデブレツェン方面は、殴り殴られの展開になりそうなので、OCSのヒドさ(混沌さ)に慣れていないプレイヤーは、もっと穏便な戦場から入った方が良いかもしれない。まあ個人的には、さらっと1回プレイした程度で良しとして、次の「TSWW:Barbarossa」に移ろうと思う。個人的なプレイ熱は、もうOCSよりTSWWなのよ。