Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Battalion Combat Series】「Panzers Last Stand」Operation Spring Awakening Solo-Play AAR Part.3 (Tribute to Dean Essig)

「春の目覚め」作戦、第4(3月9日)ターン。天候は引き続き悪天。ソ連軍には増援として、強力なISU-122/SU-100襲撃砲旅団(しかもフルステップ5)が2個到着。

このターンは、北部のヴァレンツァ湖方面から活性化。まず戦力を消耗したドイツ第1装甲師団が、後続部隊に道を譲るため、2級道路から外れるように移動。そのついでに第509重戦車大隊含めた部隊が、ソ連軍機関銃陣地を突破しようとしたが、支援の対戦車砲を引っ剥がした程度で終了。そして空いた2級道路へ、今まで待機していた第2SS装甲師団が進入してきたが、こちらも前進路を塞ぐ機関銃陣地を除去するのにまるまる2活性化を使ってしまった。その間に、ソ連第18戦車軍団は、T34/85旅団を用いて、第44「ドイツ騎士団長」擲弾兵師団の1個大隊を殲滅している。

ドイツ第23装甲師団は、すでに対戦車支援を失ったソ連第30狙撃兵師団が移動モードで後退しているところを追撃したが、ダイス目が悪くて前進もできず、疲労度も上がってしまった。それに抗するために前線背後に到着したソ連第1親衛機械化軍団は、混在(Mixed)を避けるため、まだ反撃は仕掛けず。

バラトン湖東方でも、枢軸軍はフォーメーションを入れ替えた。まず待機していたドイツ第3装甲師団が、疲弊した第1SS装甲師団(ハンセン戦闘団、パイパー戦闘団)を追い抜いて、連続活性化でソ連第135狙撃兵師団を追撃(しかも疲労無し)。第12SS装甲師団もさらに前進したが、こちらはすでに疲労度3となり、そろそろ休みたい。ハンセン戦闘団の疲労が回復すれば交替できるかも。そして側面を固めるためドイツ第3騎兵旅団が前進し、さらにその間隙を埋めるため、後方からハンガリー第25歩兵師団も前進しているが、こちらは最初から疲労度2で、まだ回復もできていないという有様。まあ、とりあえず戦線を埋めてくれればいいかなと。

第5(3月10日)ターン。枢軸軍には増援としてドイツ第6装甲師団が登場したが、前線までは間に合わず。ドイツ第12SS装甲師団は、第一活性化で回復を選び、いったん疲労度を2まで戻してから、第二活性化でわずかに前進。それに対して、いよいよソ連第5親衛騎兵軍団が反撃に出た。増援で配属された第209襲撃砲旅団を用いて、ヤークトパンター装備の第560駆逐戦車大隊と撃ち合い、これをステップロスさせて撃退。さらにV号パンター装備の師団戦車大隊も撃退し、まさに猛獣狩り。

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ソ連軍は戦線中央でも、第1親衛機械化軍団が、混在(Mixed)上等とばかりに、第30狙撃兵師団と入り交じる形で前線に部隊を送り込み、ドイツ第23装甲師団の装甲偵察大隊を撃退し、歩兵大隊には直接射撃(Attack by Fire)を浴びせてステップを削り取った。第23装甲師団はすでに消耗しているため、交替用の第9SS装甲師団が来援している。

ソ連軍は北部でも、第18戦車軍団によって反撃。第2SS装甲師団の戦車大隊と撃ち合い、V号パンター大隊を撃退した。また第2SS装甲師団は、III号突撃砲(この時期では頼りない)の支援しかないため、力に優るソ連襲撃砲部隊がその支援を喪失させつつ、歩兵部隊に直接射撃を浴びせてステップを削った。第1装甲師団所属の第509重戦車大隊は、師団の疲労度がすでに3だったので行動できず……

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……と、全9ターンのうち前半5ターンを終えたところで、今回のソロプレイは終了。ソ連軍的にはここから反撃が始まるのでなかなか楽しそうだが、ドイツ軍としては第1装甲師団と第2SS装甲師団疲労度3、第12SS装甲師団と第1SS装甲師団ハンセン戦闘団が疲労度2と、いったん休息しつつ、また別のフォーメーションを前線に出したいタイミング。

シナリオ全体としては、すごく乱暴に言うと「地形が険しくないバルジの戦い」といった印象。登場するドイツ軍師団も似通っているし、枢軸軍はとにかく前進すればいいと。もちろん戦場はだだっ広いとは言え、これだけの師団数なのでどうしても混在・混線する地域もあり、フォーメーションの入れ替えや、Primary/Secondaryの指定も考えさせられた、という意味ではなかなか面白かった。対するソ連軍にしても、反撃するまでには時間がかかるが、やれることはいろいろあるので、手持ち無沙汰でもない。総じてオススメ度の高いシナリオだと思うので、自分もいつか再度プレイしてみたい。やはり一回ある程度進めてみないと、どのフォーメーションをPrimaryに指定すればいいのか、どの地域に送り込めばいいのか、なかなかわからないしね。

 

まあ、この程度のプレイで供養になったかはわからないが、もし時間があれば、引き続き故Essig氏のOCS(Operational Combat Series)と、TCS(Tactical Combat Series)でも追悼ソロプレイをしてみたい。「OCS:The Third Winter」は練習シナリオしかプレイしてないし、シリーズ最新作の「OCS:Crimea」と「TCS:Ariete」はカウンターすら切ってないからなあ……