新刊「後期日中戦争 華北戦線 太平洋戦争下の中国戦線2」を購入。2年前に出版された前巻では華中戦線がテーマだったが、今回は華北戦線。引き続き、あまり知られていない日中戦争の軍事的経緯をまとめた一冊になっている。とは言っても、単なる正規部隊の戦闘だけではなく、中国民間人を含めた焦土戦や治安戦、さらに軍閥の調略など、複数次元にまたがって展開されるので、これはなかなか単純化して理解しにくいなと思ったり。
また、中国戦線を扱ったボード・ウォーゲームも、太平洋戦線に比べると圧倒的に少なく、堀場亙氏の「日本の戦歴 太平洋戦争編」を眺めてもそれは明らか。自分も今現在は、中国戦線のウォーゲームをまったく所有していないし、以前にもプレイしたことがない。以前、MMPから「War of the Suns」という日中戦争全般を扱うビッグゲームが出版されたが、それも触れていないしなあ。
いや待て、政戦略レベルの「A World at War」+「Storm over Asia」が手元にあるけど、いまだに翻訳作業が途中だからなあ。そしてこれだと解像度が低すぎる。
いずれTSWWの日中戦争モジュール「The China Incident」が出たら取り組んでみたいが、いつ出るのやら。一応、TSWWの中の人から以前『台湾に駐留していた日本軍の戦闘序列が知りたいけど戦史叢書の文章が読めないから訳してくれ』というリクエストがあったので、作業はしているようなんだけど……