7月にちくま学芸文庫から文庫化された「大元帥 昭和天皇」を購入。昭和天皇は、アジア太平洋戦争において、どのような政戦略を持ち、軍事指導に介入していたのか、を分析した一冊。ちょうどアジア太平洋戦争の政戦略級ゲーム「Storm Over Asia」も届くタイミングだったので、あらかじめ買って予習のつもりで読んでいた。本書を読むと、当時の戦況に対して、かなり細かい指摘をしていたり、どこかでアメリカ軍に決戦を強いれないかという、昭和天皇の攻勢主義的な性格が見て取れる。もちろん、もう総力戦の時代なので、ひとつの決戦・会戦で形勢を逆転するのは難しいだろうが、そういう認識でいたという事実を知るのも興味深い。「Storm Over Asia」のようなゲームレベルで、日本を指導する立場を体験するなら、その一部であった昭和天皇の軍事面を知っておくことも参考になるかと。