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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【参考文献】「航空戦史 航空戦から読み解く世界大戦史」

航空戦史 (航空戦から読み解く世界大戦史)

航空戦史 (航空戦から読み解く世界大戦史)

  • 作者:古峰 文三
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

新刊「航空戦史・航空戦から読み解く世界大戦史」を購入。内容は、第一次~第二次大戦における航空戦に関する「歴史群像」記事11本+書き下ろし1本。あいにく雑誌は購読していないので、このように書籍としてまとめて頂いた方がありがたい。休止した歴群アーカイヴも復活してくれないかなあ。

それはともかく、本書に収められた記事は、大戦中(大戦間)の航空戦を作戦面から分析しており、非常にウォーゲーマー向け。しかし作戦級の航空作戦ウォーゲームといっても、バトル・オブ・ブリテン物は多々出版されているが、本書で扱われている、ノモンハン航空戦、本土防空戦となると、なかなか数が少ないと思う。ノルマンディ戦の作戦級ウォーゲームも数は多いが、本書の記事が言うところの、実はドイツ空軍も連合軍がフランスに航空基地を作るまでは健闘していた、という視点を取り入れた作品となると、これまた数が絞られるかもしれない。ただ、連合軍とドイツ軍の撃墜数だけを比べて「互角だった」というのも、違うような気がする。そもそも航空機とパイロットの母数が違うのだから「どれだけの割合を撃墜したか/撃墜されたか」「どれだけのパイロットが生還できたか」「どれだけの補充が送られてきたか」というパーセンテージを示してくれないと、作戦分析としては甘いようにも思う。

本書では、ビルマインパールの航空戦も扱っているが、自分が所有しているゲームで言うと「TSWW:Singapore !」がそれを再現できるかもしれない。ややスケールが大きめだが、一応、航空作戦級ゲームとしても機能しそうだし、すでにインパール作戦シナリオも日本語に訳してあるので「TSWW:Barbarossa」発売に伴うルール改訂作業が済んだら、取りかかってみたい。

またTSWWシリーズでは「Barbarossa」の次に、南太平洋戦域全体を扱う「Operation Watchtower」が発売される予定だが、これがあれば、ラバウル航空戦も作戦級ゲームとしてプレイできるはず。自分もすでにプレオーダーしているし(代金も払ったし)、プレイするのが楽しみだ。

バトル・オブ・ブリテンに関しても、旧GDW「英国本土決戦(Their Finest Hour)」のリメイクを含んでいる「TSWW:Blitzkrieg」も再版されるはずなので、そちらで試してみたい。もっと詳細なゲームとしては「Burning Blue」とかもあるけれど、自分には歯が立たなそうなので……

ノモンハン航空戦や、日中戦争の航空作戦も「TSWW:The China Incident」でプレイできるかと思うが、まだまだ発売には時間がかかりそうだ。何年先になるのやら。

先が見えないという意味では、第二次大戦後期の西部戦線を扱う「Liberation」も、いつ出るのやら。ノルマンディ航空戦はもちろん、ドイツ本国への戦略爆撃も試せるはず。

これも先が見えないが、大戦末期の日本本土侵攻を扱う「Kamikaze」なら、台湾沖航空戦や、本土防空戦シナリオもあるだろう。

まあ、何が言いたいかというと、とりあえずTSWWさえ揃えておけば、大戦中の航空戦が網羅できそうなので、ルール翻訳がんばろうと(購入するにも、価格的にがんばりが必要なシリーズだが)。