古代~中世の会戦級シリーズGBoH(Great Battles of History)の「The Great Battles of Alexander (Expanded Deluxe Edition 2nd Printing)」を購入。長いな、名前が。本作はその名の通り、マケドニアのアレキサンダー大王の戦いと、その後の後継者戦争等、その時代の会戦を収録している。2015年にエクスパンデッド・デラックス第5版として発売されたが、今回はその2刷として「Tyrant」モジュールを追加し、エクスパンデッド・デラックス第6版として再登場したことになる。
自分も2003年にデラックス第4版を購入したが、その後、古代戦ゲームはすべて処分してしまったし、第5版にも手は出さなかった。しかし昨年、GBoHシリーズの「SPQR」と「Caesar」のデラックス版を買ってしまったので、だったらアレキサンダーも手元に置いておくかと。
ルールブックも、デラックス第6版となっているが、自分は第5版に触れていないし、第4版ももう手元には無いので、何がどれだけ変更されたのか、まだわかっていない。しかしありがたいことに、ちょうど昨日、このデラックス第6版ルールを翻訳した方がそのデータを公開してくれたので、それを読みながらプレイしてみたいと思う。こちらの翻訳ルールには、追加モジュールの「Diadochoi」「Phalanx」「Raphia」「Tyrant」のルール、シナリオ訳も入っているので、いやホント、もの凄い労力だったんだろうなと思うし、頭が下がりますm(_ _)m
一応、GBoHシステムを簡単に書いておくと、1ターン=20分、1ヘクス=64メートル(70ヤード)、1戦力=100人というスケールで古代~中世の会戦を扱っている。両軍は、主導権(イニシアチブ)値の低い指揮官の部隊から活性化し、最大連続3回活性化できる。ただし活性化順に割り込み、相手の活性化をそこで中断・終了させることもできるので、お互いの手番を奪い合いながら戦う……という仕組み。
地図盤は、両面印刷のフルマップが3枚、片面印刷のフルマップが2枚。こちらはイッソス会戦(紀元前333年、アレキサンダー大王vsアケメネス朝ペルシャのダレイオス3世)の地図盤だが、他のシナリオに流用する場合もある。
最大のガウガメラ会戦(紀元前331年、同じくvsダレイオス3世)の地図盤は、フルマップ1.5枚の長大な戦場だが、ほぼ真っ白(笑)。
カウンターシートは5.5枚。こちらはアレキサンダー大王とその指揮官たち、そしてマケドニア軍長槍歩兵(ファランクス)、騎兵仲間(Companion)等々。もちろん指揮官のレーティング(指揮範囲、主導権値、個人戦闘値、カリスマ値)としては、アレキサンダー大王はいずれもほぼ最優秀。父親のピリッポス2世の方が指揮範囲は広いけど。
こちらダレイオス3世率いるペルシャ軍。親衛隊とも言える不死歩兵(イモータル)や、各地の(バクトリア、ヒスパニア、アルバニア等々)騎兵、戦車(チャリオット)、ロードス島の投石兵、インド象など、古代戦兵種のごった煮みたいな編成なので、眺めているだけでも楽しい。
そしてインドで遭遇する象部隊。そういった異文化同士の軍隊が戦うという、ある種、異種格闘技戦のような趣が味わえるのがGBoHの良いところ。
こちらはアレキサンダー大王死後の後継者戦争に登場する、かつて大王に仕えたアンティゴノス、セレウコス、エウメネス等の諸将。彼らは彼らでそれなりに優秀。
こちらが今回の第6版で追加された「Tyrant」のカウンターシート。
以前プレイした時(2005年ってことはもう18年も前か)は、シンプルGBoHルールで対戦したので、もし次に遊ぶなら本式GBoHルールで取り組みたいなとは思う。せっかく翻訳ルールを公開してくれた方もいらっしゃるので、良い機会だなと。まあ、昨年入手した「SPQR」も「Caesar」もまったく手つかずなので、まとめてどうにかしたいとは思うが……