Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

GMT「A World at War」を学ぶ Part.3:1941年夏バルバロッサ作戦

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2022年大晦日から、2023年元旦にかけて、21世紀版「アドバンスド第三帝国 Third Reich / Empire of Rising Sun」こと「A World at War」のルールを読んでいた。2年前にもいったん読んだが、今回は基本的なルール部分に蛍光ペンを引くという、受験生的な勉強方法で再インストールしようと。とにかくこのゲームもルールが多いが、重複して説明している部分や、特例やレアケースも多いので、まずは基本的なルールだけ抜き出すことにした。

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とりあえず1941年夏から始まるバルバロッサ作戦シナリオなら、地上作戦、航空作戦、兵站ルールぐらいまで読めばプレイできそうだったので、ルール確認として動かしてみることに。もちろんかなり間違っているだろうが、練習だからいいのだ。と言うか、ナポレオンの精密戦術級バタイユをプレイした時にも書いたが、こんなルールの多いゲーム、最初から完璧に、ミス無くプレイできるわけないのだから、まずは一回、雑にプレイしてみて、そこから疑問点を洗い出せばいいのよ。私は完璧主義者ではない。

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とは言え一応、「A World at War」公式サイトに専門誌「Ultra」のバルバロッサ作戦記事がPDF化されていたので、それをざっと読み、航空基地の配置だけ参考にしてみた。また公式サイトでは、バルバロッサ作戦シナリオ自体もアップデートされていたので、そちらの変更点もチェックと(完璧主義者ではないけれど、最新版には対応したい派)

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ということで1941年夏ターン。先攻・枢軸軍の移動と攻撃から。今回は5カ所で突破(Breakthrough)を得て、これらのヘクスを足がかりに装甲部隊をねじ込んでいく。

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突破ヘクスを足がかりにして、その先のヘクスへ、さらにもうひとつ先のヘクスへと展開(Exproitation)していく枢軸軍装甲部隊。

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しかし後手・ソ連軍は、生産フェイズで歩兵部隊を作りまくり、あっという間にドニエプル河沿いに新たな戦線を引き直した。

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続く1941年秋ターン。枢軸軍は再び移動・攻撃を行い、ミンスクに籠もるソ連軍を包囲。しかし装甲部隊が突破・展開によって散らばったため、集中して使える位置にいなかった。そうか、もっと近い位置で連携させないとダメなんだな。そんな枢軸軍の拙攻により、この時点でキエフスモレンスクもリガも取れていない。いやマズいよ。この後、さらにソ連軍の増援と生産が来て、厳しい冬ターンを迎えるんだから、もっと前進していないと……と分かったところで練習プレイ終了。

いやでも、基本的な陸戦と航空支援を学ぶにはこのシナリオで良いなと。最初の2ターンだけ動かしてみて、どこまで枢軸軍が進めるか練習すればいいんだ。そういったメドが見えてきただけでも収穫。いずれまたソロってみよう。