The Library of Napoleonic Battles(TLNB)シリーズ買い直し・その4。2014年に発売された「La Patrie en Danger」の新ボックス版もOSGから購入。本作は、1814年1月~2月のフランス国内戦役、いわゆる「栄光の6日間(The 6 Days of Glory)」を扱っている。こちらも「Napoleon at Leipzig」と同様、旧版のカバーアートを踏襲した形になっている。
そう、2014年当時はここまでシリーズを追いかけたのだ。しかしこの後、仕事の移行期間に入り、一時的にお金が厳しくなったので、ここまでで追いかけるのを止めてしまった。時期的にも忙しかったので、ほとんどプレイせずに手放してしまったが、こうして再入手できて何より。
ナポレオンの高機動っぷりがよく分かる戦況図。
こちらは横長にフルマップを2枚つなげて、シャンポーベル、ヴォーチャンプス、モンミライユ会戦を連続して再現できるようになっている。攻め込んでくる対仏連合軍を、縦深を活かしていかに遅滞させるか、という感じだろうか。
前回購入した時は、モンミライユ会戦シナリオだけソロってみたが、あいにくかなり疲れていた時期だったので、ちゃんとプレイできずに終わってしまった。当時『ああ、俺もとうとうこの程度のルールすら回せなくなったか……』と途方に暮れて、それが手放す一因にもなったので、悲しい意味で感慨深い……
こちらはブーリエンヌ近辺のハーフマップ。
収録シナリオは、5つの会戦シナリオと、3日間を扱うミニキャンペーンが2本、1月29日~2月14日までを扱うグランドキャンペーンという構成。
両軍の指揮官、連隊ユニットはカウンターシート1枚に収まる程度で、他のシリーズ作に比べるとだいぶ少ない。フランス軍は、親衛隊以外の連隊戦力が非常に少なく、負け戦が続いてかなり疲弊している印象。と言って攻める対仏連合軍も似たり寄ったりなので、両軍ともに、10ラウンドぐらいパンチを打ち合った後のボクサーのごとく、フラフラの状態で戦っているようにも見える。
2枚目のカウンターシートは共用マーカーシートになっている。左側の各軍団マーカーは、損失を記録するためのもの。そう、これは他のシリーズ作にも使えるし、あると非常に便利、というか何故ここまで無かった? プロシア軍の代理指揮官カウンターには、シャルンホルスト、グナイゼナウ、クラウゼヴィッツもあり。
そして今回OSGから送られてきたモノには、2020年製のTLNBユニバーサル(共用)カードデッキが入っていた。また本作用に、そのカードをどう読み替えるかという注意書きのシートも封入。
まあ、アイラウやワグラムやライプツィヒ等の有名会戦と比べると、TLNBシリーズの中では地味目な作品。とは言え、この規模で国内戦役を切り取ってクローズアップした作品は「The 6 Days of Glory」以来なので、それはそれで価値があるかなと。国内戦役でナポレオンが見せた機動の妙が、本作でどのように表現されているかは興味がある。
La Patrie en Danger 1814 – Operational Studies Group
※ページの一番下にユニット配置表などのPDFデータあり。