2017年に発売された、現代仮想戦シリーズ第4弾「Next War:Poland」を購入。これももう品切れだが、書泉グランデに「Next War:India-Pakistan」と一緒に店頭在庫が残っていたのだ。どちらも普通の値段で。だから一緒に買ってきてしまった。いやもちろん、すでにGMTでは「Next War:Poland 2nd Edition」のプレオーダーが始まっているのは知っていたが、それ出るの何年後よ、それまでの間、持っておくのも良いじゃない、ということで2個まとめて買ってきてしまった。だいたい、ウォーゲームが2個入るバッグを持って書泉に行った時点でダメだったな。うん、反省はしているけど後悔はない。
地図盤に収められているのは、ポーランド西部の国境地帯から首都ワルシャワへと続く地域。ロシア領カリーニングラード、リトアニア、ベラルーシと接する辺りである。このポーランドにロシア軍が攻め込んでくるという想定だが、いやその手前にあるバルト諸国はどうしたのよと問われれば、すでにこの戦いの前段階でロシア軍に占領されていると。そのバルト諸国戦は、あまり興味深い展開にはならないだろうというヒドい理由で割愛されている。しかしこれから先、発売予定の「Next War Supplement #3」では、リトアニアを含む拡張マップが付いているそうで、プレオーダー中の「Next War:Poland 2nd edition」でも拡張マップが予定されている。
一応、割愛されたバルト三国に関しては、別途、戦略ディスプレイで表されている。またこの地域に含まれる、ゴトランド諸島だけの地図盤も「Supplement #3」で付くとか。
濃茶色のロシア軍ユニットは、さすがに豊富。
こちらは色とりどりのNATO諸国。「Supplement #2」で、各国毎にF35戦闘機が追加されている。
「Next War:Korea」「Next War:Taiwan」「Next War:India-Pakistan」用の差し替え航空機カウンターも多数収録。
とまあ、冷戦時代の「Next War」の舞台は東西ドイツ国境だったが、それが21世紀ではポーランド国境になっているあたり隔世の感がある。実際2007年にはエストニアが、ロシアからと思われる大規模なサイバー攻撃を受けており、このバルト諸国~ポーランドが、ハイブリッド戦争の最前線とも言える。一応、本作では、この戦いの時点では、すでにハイブリッド戦争は終わり、通常戦争に移行しているという想定だが「Supplement #1」のサイバー戦争ルールを追加してみるのも興味深い。またロシアの子飼いとして、本作でも登場するベラルーシでは、今年8月の大統領選を契機に、親ロシア的な政権に対する反発も強まっている。そういう意味では、いろいろ政情不安な地域でもあるので「2nd edition」が出る頃には、また別種の危機想定が入っているのかも……