「The Combat History of the 21.Panzer Division」のペーパーバック版を購入。その名の通り、ドイツ第21装甲師団の戦闘記録だが、その前身である第5軽師団時代や、北アフリカで壊滅するまでの経緯は省略され、フランスで再建された後の、ノルマンディ戦、アルザス=ロレーヌ戦、オーデル戦線という、1944年~45年の末期戦のみを扱っている。前々からAmazonの欲しい物リストには入れていたが、ペーパーバック版でも5000~6000円代だったので、ちょっと高いなあと思っていたら、いつの間にか、しれっと2000円代まで下がっていたので、このチャンスに入手。しかし株じゃないんだから。
元々本書は、ノルマンディ部分が1989年に、それ以降が1990年にドイツで発表され、2014年に英語版ハードカバーが発売された模様(なので、英訳者の注も入っている)。写真もそれなりに入っており、戦況図だけまとめた薄手の別冊も付いている。人名・用語の索引もあるので、調べ物をするにも便利(あいにくKindle版が無い)。
我が家にあるウォーゲームで、この時期の第21装甲師団を、大隊・中隊レベルで目の当たりにできる作品と言うと、ノルマンディ戦なら「GOSS:Atlantic Wall」「GTS:The Greatest Day」、アルザス=ロレーヌ戦なら「GOSS:Lucky Forward」か、ASLのヒストリカル・モジュール「Hatten in Flames」か。特に本書では、Hattenの戦いについて、かなり詳細に記されているので、参考になりそうだ。ノルマンディ戦の方は、他の書物でも読めるんだけどね。まあ、GTSはすでにプレイ済みだが、GOSSはいまだに手つかずというか「Atlantic Wall」のルール訳が途中で止まっている状態。来年あたり、着手できれば良いのだけれど……いや再来年かなあ……