Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

「1868 戊辰戦争」Solo-Play AAR Part.2

f:id:crystal0207:20240814095108j:image

昨日からの「1868 戊辰戦争」ソロプレイの続き。第4ターン(閏4月後半)。新政府軍は「勤王派の協力(山地効果を無効)」カードを引き、同盟軍は「世良参謀暗殺」カードを獲得した。同盟軍は早速、増援フェイズにこのカードと「白石会盟」を発動し、中立状態だった仙台、奥羽、米沢、越後諸藩を一手に味方に引き入れた。奥羽越列藩同盟の結成である。

f:id:crystal0207:20240814095113j:image

江戸では、遂に薩長の精鋭部隊が上野寛永寺に立て籠もる彰義隊を攻撃。薩摩の砲撃によって旧幕軍・第八連隊が後退し、残る彰義隊も次々に撃ち崩され、退路を断たれた4ユニットはすべて除去された。

一方、新政府軍の佐賀藩スタックは、逃げる旧幕軍を戦略移動で追いかけ、一気に大田原まで達したものの、すでに伝習隊は黒羽藩大隊を除去して、白河に陣取る会津藩部隊に連絡線を通していた。その会津領内には、米沢藩からの応援部隊も入りつつあり、新政府軍を迎え撃つ準備が着々と進められている。

一方、北陸戦線では、新政府軍の増援部隊として長州藩奇兵隊スタックが登場。このスタックが、旧幕・桑名藩兵を除去して柏崎を占拠した。その後方には、同じく同盟軍に参加した越後・新発田藩兵が到着している。しかしこの地域の鍵を握る長岡藩は、いまだその旗幟を鮮明にしていない(同盟軍が、長岡藩を味方に引き込む「小千谷会談」カードをまだ引いていない)

さらに仙台藩は、岩沼にいた奥羽鎮撫総督たちを除去。まさに風雲急を告げる第4ターンであった。

f:id:crystal0207:20240814130224j:image

第5ターン(5月前半)。新政府軍は、今さら来てももう遅い「九条道孝(仙台・奥羽諸藩の同盟軍入りを1ターン遅らせる)」カードを獲得。一応、前ターンで上野寛永寺を落としたので、今まで日和見していた関東諸藩が一気に参戦。除去された黒羽藩、東征大総督も江戸に復活した。また増援として水戸天狗党ユニットも登場。遺恨のある旧幕・水戸諸生党と戦う際には練度+2になる。

f:id:crystal0207:20240814130221j:image

対する同盟軍は、上野寛永寺という要地を失ったことで、また回復値が下がり、このターンは復活ユニット無し。それでも「小千谷会談」カードが来たので、長岡藩を味方に引き入れた。

新政府軍は、彰義隊を潰した薩長主力スタック等を戦略移動×2倍(「三井組」カード使用)で一気に北上させてから、五十里(いかり)に陣取っていた会津藩・朱雀隊を攻撃し、これを後退。会津領内へ侵攻した。沼田、前橋藩尾瀬へ侵入しているが、ゲーム的には、まず要地である白河を奪って形勢を有利にしてから会津若松を攻めた方が良いのだと思う。対する同盟軍も、関東から撤退してきた旧幕軍を各地にバラまき、会津藩ユニットとの複合スタックを形成しつつ、この侵攻に備えている。

f:id:crystal0207:20240814134301j:image

一方、北陸戦線では、長岡藩スタックが矢板藩を攻撃し、これを占拠。対する新政府軍は、長州奇兵隊スタックを矢板へ攻め込ませ、「スナイドル銃(火力+1)」カードを使用。しかし防御する長岡藩スタックのダイス目も良く、結局、奇兵隊スタックは出雲崎へ後退した。ええい、せっかくのカードが!

続く第6ターン(5月後半)からは、作戦カードデッキも後半の10枚に移行し、ゲーム的にも後半戦開始ということか。新政府軍は「越後諸藩の帰順(越後諸藩ユニット1を除去)」を獲得し、増援として越後沖に艦隊も登場した。これで一応、要地・新潟への強襲上陸作戦も行えるがどうかな。対する同盟軍は「楢山佐渡」カードを獲得したので、早速これを使用して盛岡藩も自軍に引き入れた。とは言え、盛岡藩単独で何かできそうな雰囲気ではない。

とりあえず先手・新政府軍は、北陸戦線の奇兵隊スタックで寺泊を攻撃。守る旧幕軍・衝鋒隊、水戸諸生党、会津藩・朱雀隊、青龍隊を撃退し、新潟へ迫った。

f:id:crystal0207:20240814154806j:image

新政府軍は、要地・白河にも迫ろうと、その手前の芦野に陣取る伝習隊スタックに対して、佐賀藩スタックで攻撃。しかし頼みのアームストロング砲が当たらない当たらない。結果、最大限の5ラウンドをかけて何とか伝習隊を白河へ撃退し、芦野を確保したものの、佐賀藩も1個大隊を損失。これに対して同盟軍も、すぐさま次のチットで伝習隊スタックで反撃。ここでも佐賀藩のアームストロング砲はなかなか当たらず、最終的に佐賀藩スタックは元いた大田原まで後退した。

しかし新政府軍は、戦略移動で長州、土佐兵スタックも会津戦線に送り込み、何とか物量で押し切りたいところ。

f:id:crystal0207:20240814160034j:image

北陸戦線では、寺泊に前進した新政府軍・長州奇兵隊スタックに対し、長岡藩スタックが横合いから攻撃。精鋭の薩長兵は、ガトリング砲に撃たれてすぐ前線から離れたが、意外にも練度の低い加賀藩兵が粘り(ダイス目が良かった)、長岡藩を撃退した。しかも長岡藩は、ガトリング砲ユニットを失うという痛手。もし人物ユニットがあったなら、ここで家老・河井継之助は負傷、退場というあたりだろうか。

第7ターン(6月前半)。短期シナリオならこれが最終ターン。要地3カ所を支配している側が勝利だが、今のところ両者イーヴン(新政府軍は横浜と上野、同盟軍は白河と新潟)。新政府軍は、会津若松支配という一発サドンデス勝利を狙って、板室から下郷へ突破し、会津若松に隣接する本郷まで佐賀藩スタックを送り込んだが、チットと移動力の関係上、進撃もここまで。これに対して同盟軍は、米沢藩会津藩スタックで佐賀藩スタックを攻撃したが、アームストロング砲に撃たれて退却。米沢藩1個大隊を失った。

新政府軍は、榎峠まで進出していた松代藩スタックによって長岡城を奪取。そして最後のチットで要地・新潟の奪取を狙い、後方に控えていた加賀藩スタックで新潟強襲上陸を行った。練度的には頼りない部隊だが、他にいないので仕方ない。一応、上陸前に「越後諸藩の帰順」カードを使い、新潟にいた新発田藩1個大隊を除去したうえで上陸を敢行し、守備隊を撃退して新潟を占領した。

f:id:crystal0207:20240814171340j:image

しかし同盟軍も、最後の旧幕軍チットで、弥彦にいた衝鋒隊会津藩スタックによる強行軍で新潟へ突撃。激戦の末、新潟を占領したばかりの加賀藩スタックを内陸へ追い払い、見事、新潟を奪還した。これにて勝利条件はイーヴンのまま。とりあえず短期シナリオまではプレイしたということで、今回のソロプレイはここまでとした。

 

今回は初めてのプレイだったので、移動・戦闘の基本的なシステムはもちろん、政治イベントの仕組みも学んで、なるほどそういうことなのかという確認に終始した。今回は、上野攻撃や、奥羽越列藩同盟の参戦といった大きなイベントが遅れ気味で発動したが、序盤で出ればまた流れも変わってくるのだろう。とは言え、結局そういったイベントは最初の5ターン以内に発動するはずなので、そのタイミングを見計らってどう行動するか、なのかな。駒さばきという意味では、戦略移動以外、1チットで1スタックを動かすため、無駄なユニットは動かしていられない。序盤ではそれがわからず、あまり意味の無い移動もさせてしまったが、それも一回やってみないとわからないしねえ。とりあえず、またプレイすれば、政治イベントの流れが変わってくるはずなので、違う物語が楽しめるかなと。7ターン以降の展開も見たい。