Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【The Library of Napoleonic Battles】「Napoleon's Resurgence」The Battle of Bautzen : Approach to Battle Scenario Solo-Play AAR Part.2

さて昨日のTLNBバウツェン会戦の続き。夜間ターン中に敵からの離脱、夜間行軍なども済ませ、明けて1813年5月21日、決戦当日の朝06:00ターン。先手フランス軍は、各軍団とも活性化に成功。全戦線にわたって攻撃を開始し、各所で同盟軍スタックを包囲・除去した。特にここまで渡河攻撃に苦しんできたネイのフランス第3軍団は、ようやく部隊も揃い、一気に同盟軍北翼にプレッシャーをかけた。この攻勢によってロシアのランゲロン将軍が捕縛され、同盟軍右翼はほぼ破られた。

07:00ターン。フランス軍は、正面のマルモン、ベルトランが活性化に失敗したものの、最北部のネイ第3軍団は、完全に同盟軍の側面兵力を一掃した。これを見た同盟軍は、フランス軍正面が止まっている隙にと、ブリッヒャーのプロイセン第1軍団を後退させ、北翼に足止めの騎兵部隊を放った。

08:00ターンも、フランス軍のマルモン第6軍団は活性化せず。最も強力な20戦力スタックが2個もあるのに、なんというていたらく。

そしてこの08:00ターンには、ロシアの2個軍団が増援に現れるのだが、配置表を見ると、盤端からではなく、いきなり盤上に現れるように指定されている。なんだこれ?エラッタか?と思ったが、どうやらそれで合っているらしい。ロシア予備軍団が出現するヘクスは、すでにネイの第3軍団に占められていたため、今回は少し離れた位置に出現させてみた。

そして戦線中央では、マクドナルド麾下のフランス第36師団が着実に前進しつつあり、これをロシア第5軍団の親衛部隊が迎え撃った。結果は、白兵戦(Sk)からの双方1ステップロスという激戦。また、ロシア第2軍団の重騎兵スタックも前線に投入され、ブリュッヒャーの側面を援護している。

09:00ターン。前のターンから始まった、戦線正面での主力部隊同士による殴り合いが激化。このターンのフランス軍は、マルモン第6軍団も活性化し、マクドナルド第9軍団と肩を並べて、正面攻撃にかかったが5スタック中3スタックが撃退された。前線に踏みとどまった2スタックは、逆に同盟軍6スタックから殴り返されたが、こちらも単なる防御側後退で終わり、一進一退の攻防が続いている。

10:00ターン。戦線正面では、またもマルモン第6軍団が活性化に失敗。個別スタックも活性化できず、正面ではマクドナルド第9軍団だけで攻撃する羽目に陥った。これに対してロシア第5軍団は、親衛砲兵旅団(砲撃力8)による防御砲撃で、フランス第36師団をステップロスさせたうえで撃退した。しかし北部では、ネイ第3軍団の圧力が強まり、ブリッヒャーのプロイセン第1軍団も徐々に後退し始めた。

11:00ターン。後退する同盟軍に対して、フランス軍は両翼から包囲を狭めたいが、たしかに史実通り騎兵ユニットが少ないため、敵を追い込めきれていない。同盟軍は、とにかく1戦力の軽騎兵ユニットで主力スタックを遮蔽し、歩兵+砲兵のフランス軍に接敵されたら戦闘前に下がる、また接敵されたら下がる、という遅滞行動で包囲を逃れている。

12:00ターン。フランス軍は、北翼のネイ第3軍団、ローリストン第5軍団が活性化せず、南翼のウディノ第12軍団も、後退にしくじって第29師団スタックが除去され、なかなか包囲網を狭められない。フランス軍は戦線正面でも攻勢に出て、遂に親衛軍団スタックも投入したが、あえなく後退。

12:00ターン後手。同盟軍は南部において、フランス第13師団スタックも除去して、ウディノの第12軍団を士気崩壊に追い込んだ。と同時に、中央で突出したベルトラン直率のフランス第12師団スタックを、ブリッヒャー率いるプロイセン第1軍団4個スタックが包囲してこれも除去。ベルトランは捕縛チェックこそ逃れたものの、一気に20戦力を喪失し、第4軍団も士気崩壊一歩手前まで追い込まれた。

13:00ターンは、天候と回復チェックが入り、除去されたユニットも一部戻ってきたものの、今回のソロプレイは時間的にここまで。大ざっぱに言えば、史実通りフランス軍は両翼包囲が成らず、という形に。フランス軍は51戦力を除去され、同盟軍は48戦力を除去されたので、ほぼほぼ痛み分け。やはりフランス軍は、騎兵も足りなかったし、司令能力(自動的に軍団を活性化できる数値)が低かった。むしろ司令能力としては同盟軍の方が上回っていたので、局地的な反撃でどうにかなったなと。

シナリオとしても、バランスは良い方だと思うので、接敵(Approach to Battle)シナリオは時間的に無理にしても、決戦日(Day of Battle)シナリオなら気軽にプレイできるんじゃないかと。結局ルールとしては、NAWに毛が生えた程度だから(^_^)