Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【Operational Combat Series】「The Third Winter」Scorpions in a Bottle Solo-Play AAR

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先月購入した「OCS:The Third Winter」のカウンターをようやく切断。とりあえず小振りなシナリオから試してみようと「Scorpions in a Bottle」を並べてみた。このシナリオは、1943年12月26日~1944年2月19日ターンまでの、コルスン周辺での戦闘を扱っている。勝利ポイントは、ソ連軍が、ドイツ軍ステップを補給切れの状態で除去すると得られる。ソ連軍が19勝利ポイント以上獲得するとサドンデス勝利と。

このシナリオ専用の地図盤は、ほぼA4サイズと小さいが、結局、この時期の東部戦線を切り取っただけなので、ご覧の通り、配置ユニット数はそれなりに多い。入門用と言うには重すぎるだろうし、本当のOCS入門用シナリオがやりたいなら「Sicily II」や「Smolensk」に数個スタックだけ動かす超小型シナリオが入っているのそちらをどうぞ。 

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さてソロプレイ開始。第1(1943年12月26日)ターンの先手はソ連軍。まずコルスンの飛行場で睨みを効かすドイツ軍Fw190A、Bf109Gの2個戦闘機隊に対して、ソ連軍Yak9戦闘機4個が航空撃滅戦を仕掛けてこれを黙らせ、後は悠々と、IL-2戦闘爆撃機等がドイツ軍前線3カ所を混乱(DG)させた。

地図盤北西部では、ソ連第5親衛戦車軍団がドイツ軍前線の弱体な歩兵をオーバーランで潰し、その後方に控えていたドイツ第1装甲軍団包囲下(Kessel)司令部を除去。第5機械化軍団も同様にドイツ軍前線を食い破り、後方へ浸透したが、ドイツ第7軍団司令部は取り逃がした。 

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対して地図盤南東部では、潤沢な補給ポイントがあるうちにと、ソ連軍は火力84の砲兵師団によって、前線の穴埋めに使われていたドイツ第11装甲師団スタックを混乱、その一部を除去した。さらにその両側に、2個戦車軍団を放って包囲するつもりが、第19、第29両戦車軍団とも、オーバーランも通常攻撃も振るわず、ドイツ軍の第一線に踏み込んだだけで終わってしまった…… 

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第1ターン裏のドイツ軍は、とにかく包囲されてはならんと整然と後退。しかしすでに地図盤北西部の戦線には大穴が開いていたため、機動予備に取っておいたドイツ第14装甲師団をバラして戦線の継ぎ目に投入するハメに。また戦線北東部からも、精鋭第5SS装甲師団の各ユニットが予備に回りつつある。

またこのターン、地図盤外のJu52輸送機によってコルスンの飛行場に補給ポイントを空輸する案もあったが、それを迎撃できる位置にあるソ連軍Yak9戦闘機が排除できず(コルスン飛行場のドイツ軍戦闘機隊が航空撃滅戦を挑んだが、返り討ちにあってステップロス)、空輸作戦も中止となった。 

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続く第2(1943年12月29日)ターンも、ソ連軍が先手。第5機械化軍団は、コルスンの西へ進路を取り、ドイツ軍前線をぐるっと包囲する構えに。

地図盤南東部では、増援のソ連第20戦車軍団が到着し、早速攻撃を開始したが、こちらも結果はあまり冴えず、じりじりと戦線を押し進めるに留まった。 

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第2ターン裏、後手のドイツ軍は、包囲されかかった前線部隊を救うべく、第5SS装甲師団と第14装甲師団によって、第5機械化軍団の2個旅団を撃滅。しかしこれも、本来ならまとまったスタックで、オーバーラン含めて攻撃をしたかったが、戦線の穴埋めに部隊をバラしていたため、それが叶わず。それとも第14装甲師団だけは、スタックをバラさずに取っておいた方が良いのかもしれない。また、ここで突出し過ぎると、返す刀でユニット数の多いソ連軍に包囲されそうなのが悩ましい。シナリオタイトル通り「瓶の中のサソリたち」のように、毒針で刺したり、刺されたりの展開になっている。 

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第3(1944年1月1日)ターンも、先手はソ連軍。このターンは、機械化部隊ではなく歩兵師団によって、各戦線の綻びに対して攻撃がかけられた。言ってみれば、包囲網をギュッと絞るための「支点」作りという感じか。「力点」になるのは機械化部隊だが、ソ連軍もさすがに補給ポイントが少なくなり、継続的な突破攻勢がかけられずにいる。さすがに高火力の砲兵部隊を使いすぎたかもしれない…… 

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第3ターン裏のドイツ軍には、増援として第16,第17装甲師団が到着。これを北西部と、コルスン近辺に投入すれば、なんとか戦線の穴は埋まりそうだけれど、さてどうなるか……というあたりで、今回はここでお開き。結果、ソ連軍はドイツ軍ユニットをひとつも補給切れにできなかった……

今回は、ソ連軍の補給ポイントを北西部、南東部に均等に割り振ったが、両戦線で攻勢をかけるだけの補給ポイントは無かったため、第1ターンで南東部が躓いたなら、そっちはもう諦めて戦線を押し進めるだけにし、北東部にリソースを集中させても良かったかもしれない。もちろん、逆の場合も同様に。でも結局3ターン目には、南からドイツ軍2個装甲師団が増援に来るのだから、あまり変わらないのかなあ。