Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【参考文献】「月間 世界の艦船 2024年5月号 海上自衛隊vs中国海軍」

世界の艦船」今月号を購入。特集は「海上自衛隊vs中国海軍」ということで、最近よく耳にする台湾有事における海上自衛隊の役割や、中国海軍との戦力比較が述べられている。とは言え、単純に艦船スペックがどうのこうのと言うより、実際に各国軍がどう動くのかが知りたいところ。恐らくアメリカ海軍は、開戦序盤では空母打撃群を遠方に留めておくのだろうが、海上自衛隊は中国海軍と間近に接する位置に留まらなければならず、と言って高価値目標である「いずも」型をいきなりやられては困るから、まずは西太平洋に配置して……という説明は、とてもウォーゲーム的だなあと思った。

今号の記事でも、大型艦のレーダー反射面積(RCS)の高さ=探知されやすさが言及されていたが、「全域戦場」でもRCSの高い艦から優先的にミサイル攻撃目標とされるし、空母のようなバカデカい船をどう運用したらいいか、ウォーゲーム的にも考えさせられる。

先日も「全域戦場」で、米中空母打撃群同士の戦闘をシミュレートしてみたが、当然、手持ちのミサイルが多い方が相手を凌駕してダメージを与えられるわけで『戦いは数だよ兄貴』の世界となる。ただ、この数的優勢というやつも、昨今のウクライナ戦争を見てもわかるように、無人機も含めての話だし、将来的にどうなるんだか。なにしろ面倒なことに、これは地元日本も含めての話なので、何ごとも起きないことを祈る……