Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【参考文献】「無人兵器」「F-35とステルス」

引き続き「全域戦場」シリーズの参考文献として、新刊「無人兵器」を購入。近年のウォーゲームでも、軍用無人機(UAV)が登場するタイトルが見られるようになってきたが、あくまで省略された「ダイス修整+1」のような表現が多いかと思う。一応「全域戦場」では、RQ-4グローバルホーク無人機ユニットも登場し、それをどこに投入し、どういった効果をもたらすのか自分でコントロールできるが、そこまでやれるゲームも珍しいかもしれない。本書は、アメリカ軍の空中飛行無人機を中心として紹介しているが、「全域戦場」には中国軍のBZK-005無人機も登場するので、いずれそのあたりを比較した書籍も読んでみたい。中国側に関しては、なかなか正確な情報は得られないのかもしれないが……

また、同じシリーズの「F-35とステルス」もついでに購入。こちらももちろん、ステルス戦闘機F-35とそのシステムの紹介が中心だが、艦船のステルス性についても触れられている。これも「全域戦場」では、航空機ユニット、艦船ユニットともにレーダー断面積(RCS)の大小が区別され、飛行機にしても船にしても、大きければ探知されやすく、小さければ探知しにくいという面まで表現されている。あいにく「全域戦場 01-A(台湾編・海空戦)」には、ステルス性の高いアメリカ軍のLCS(沿海域戦闘艦)までは含まれていないが、将来の別セットでは登場してくれるんじゃないかと思うし、その特性もゲームシステムとして表現できると思う。