Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Battalion Combat Series】「Valley of Tears」Duel for the Golan : Opening Moves Solo-Play AAR

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ようやく年内の仕事も終わったので、2023年の課題ゲームを年末年始にやっつけよう……と思ったが、今年一年の疲労を取るのにまる一日かかったり、クリスマスケーキの買い出しや庭掃除と年末的な用事も多く、結局たいした時間は取れていない。

それでも、まずは冬休みの宿題・その①として「BCS:Valley of Tears」のゴラン高原シナリオに再挑戦。前回は、イスラエル軍師団編成の独特さが理解できておらず、シリア軍は定石通り攻めたみたものの、いやいやイスラエル軍には諸兵科連合などという高邁な思想はないのだから(戦車は戦車、歩兵は歩兵と別々)、その特徴を逆に活かして攻めなければ……と気づいたので、もう一回最初からやり直そうと。

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今回は、フォーメーションカードも用意しての再プレイ。手がすべってこのカードがユニットを吹き飛ばす事態もあるのだけれど、自分としては便利に感じている。こうしてリプレイ写真を撮った際も、なんとなくフォーメーションの位置関係や状態がわかるしね。

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今回はまず、攻めるシリア軍第7歩兵師団から活性化に成功。イスラエル軍の前哨陣地2カ所にOBJ(攻撃目標)マーカーを置き、戦車大隊を接敵させ直接射撃(Atack by Fire)で2カ所とも吹き飛ばした(前哨陣地は1ステップしかない)。そこから師団を停戦ラインの向こう側に流し込みたいが、南の突破口は対戦車壕に阻まれ、そう簡単には先へ進めない。そこで北の突破口へ戦車連隊を向かわせ、さらに前哨陣地を潰して突破口を拡大する手に出た。

これに対して守るイスラエル軍第36師団も、手持ちの戦車ユニットを前線へと派遣する。

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南部を攻めるシリア第5歩兵師団、第9歩兵師団も活性化したものの、どちらも師団司令部の位置がまだ前線から遠く、イスラエル軍前哨陣地にOBJマーカーが置けない(指揮範囲内のみ)。とりあえず第5歩兵師団の戦車連隊は、最南端の陣地を迂回する形でイスラエル軍戦線後方へと突進した。ビル・ハケイムかここは。

対するイスラエル軍は、戦線後方へ侵入してきたシリア軍戦車連隊の先頭の大隊を迎え撃ち、射撃戦で1ステップを喪失させ、後退させた。また前線に現れたシリア軍サガー対戦車ミサイル大隊に対して打撃砲撃を与えたところ、2ステップとも命中して大隊まるごと除去した。シリア軍としては、しまった、敵から観測されるところに置いておくんじゃなかった……と後悔しても後の祭り。

また最北部のヘルモン山を攻めたシリア軍コマンドグループは、イスラエル軍観測所に接敵し、空爆を要請したものの、攻撃はハズレ。しかし特殊部隊からの連絡による対地支援で観測所を奪うという手順は正しいはず。

と、第1ターン開戦当初だけ再プレイしてみて、シリア軍なりの、イスラエル軍への対処方法を再履修してみた。イスラエル軍前哨陣地は、1ステップのみの小部隊だが、アクションレーティング(士気、練度)はそれなりに高いので、歩兵による通常攻撃(Regular Attack)で攻めても意外と落ちにくい。なので直接射撃なり砲爆撃のダイス目で6が出ることを祈って手間を省いた方がいいんじゃないかと。そしてイスラエル軍戦車が出てきたら、歩兵を張り付かせて、また砲撃を浴びせるとか。そういった師団編成やドクトリンの違いを味わえるのもBCSの良いところ。しかしなかなか本格的なプレイに進まんな……