先頃購入した「Atlantic Wall : D-Day to Falaise」にようやく着手。とりあえず小規模シナリオから触れてみようと、1944年6月25日~28日のカーン西方でのイギリス軍の攻勢、エプソム作戦を扱う、シナリオ2「Hill of Death」をセットアップしてみた。ちなみに以前「Wacht am Rhein 2012」「Hurtgen:Hell's Forest」をプレイした時と同様、陣地などのマーカーも自作した(イギリス軍用、SS部隊用、空軍野戦部隊用)。どうもGOSS公式の赤・青マーカーは好きになれない……(^_^;)
エプソム作戦自体は、カーン西方に陣取るドイツ第12SS装甲師団に対し、イギリス第8軍団を中心とする、機甲師団1、機甲旅団3、歩兵師団3という大兵力が殴りかかり、Odon川南の要衝112高地(ヘクス3926)を奪い、反撃に出た第9、第10SS装甲師団を撃退するも、イギリス第2軍司令官デンプシー中将の判断ミスにより、わざわざその112高地を明け渡すという大失態で幕を閉じている。シナリオ1「The Whole Front in Flames」(やはりイギリス軍の攻勢、グッドウッド作戦を扱う)も候補に挙がったが、時系列的にはエプソム作戦の方が先なので、まずはこちらからと。
https://decisiongames.com/wpsite/wp-content/uploads/2016/10/AW-v4.0-Sept-2016a.pdf
ちなみにセットアップ情報に間違いが多々あり、Decision Games社サイトに上がっているver4.0ルール(2016年10月バージョン)も確認したが、それでも疑問点がすべて消えなかった。一番不可解だったのは、Carpiquet(3921)に『第12SS装甲師団の第1戦車中隊(IV号戦車装備)を配置しろ』と書いてあるが、第1中隊はV号パンター装備だし、そのユニットはすでに別のヘクスに配置してあるのでどうしろと。仕方なく、他のV号パンター中隊が余っていたのでそれを配置したが、プレイ前から、そういう誤記チェックに時間とエネルギーを使ってしまった……
ということでソロプレイ開始。シナリオ初日6月25日は、イギリス第8軍団は動かず、右翼の第30軍団=第49歩兵師団+第8機甲旅団しか動けない。これだけの大兵力がありながら何やってんだ!と言いたくなるが、総司令官モントゴメリーが『大規模攻撃を仕掛けて失敗したら私の責任になっちゃうし、ここは軽く攻めておいて、うまくいったら私の手柄、失敗したら「いやあれは西にいるアメリカ軍を支援するための牽制攻撃だったんだよ、はっはっは」と言えばいいや』とか思っていたらしい……
そんなモントゴメリーの自尊心はともかく、第49歩兵師団+第8機甲旅団は、Fontenay-le-Pesnel(3122)の陣地に立て籠もる、第12SS装甲師団第26連隊第2大隊を力尽くで粉砕して南下。ドイツ軍戦車隊も、そのしぶとさ(1ステップ面⇨0ステップ面になっても戦える。連合軍戦車には0ステップ面は無い)を発揮して、後方へ下がりつつある。またドイツ軍は、予備の第101SS重戦車大隊(VI号ティーガーI装備)も前線に投入している。
シナリオ2日目、6月26日、ようやくイギリス第8軍団が始動。しかしCheux(3423)に立て籠もる第12SS装甲師団第26連隊第3大隊は、午前・午後ターン、2回にわたる、イギリス第15歩兵師団の攻撃を跳ね返した。これによって師団を支援していたイギリス第31機甲旅団(チャーチル戦車装備)が、6個中隊のうち4個中隊を失い、ほぼ壊滅。それでも第15歩兵師団は、Carpiquetに隣接するヘクスまで進出。強引に突破口を押し広げている。
一方、Rauray(3224)に立て籠もるV号パンター+IV号戦車中隊も、イギリス第49歩兵師団の攻撃を撃退。こちらを支援するイギリス第8機甲旅団(シャーマン・ファイアフライ装備)も、9個中隊のうち4個中隊を失った。こちらの戦区には、午後ターンに、ドイツ第2装甲師団のV号パンター1個中隊が来援し、戦線を補強している。
……というところ(2日間、6ターン)まで進めて、今回のソロプレイはお開き。正直、GOSSに触れるのも2年半ぶりで、忘れていることも多く、スムースなソロプレイとはいかなかった。チャートも英文直読みで挑んだが、これも自分で日本語化した方が良いなと思ったり。まあ、今回はGOSSのリハビリなので、ルールを思い出したり、シナリオの雰囲気をつかむだけでも良いかと。GOSS自体、ルールが細かいけれど、ちまちまと戦術要素を積み重ねていくあたり、やはり好みのシステムなので、この購入を機に、またルールを再インストールしていきたいと思う。