Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

Avaron Hill「第三帝国 Rise and Decline of the Third Reich」

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ヤフオクにて「第三帝国 Rise and Decline of the Third Reich」(第4版日本語ルール付き)を競合無しで落札。以前も購入したものの、ほとんどプレイしないまま手放してしまったが、やはり「A World at War」に連なる元祖的な作品として手元に置いておこうと。また昨年、作家ロベルト・ポラーニョの小説「第三帝国」も読み、その物語中で、結構詳細にこのゲームを対戦する場面もあり、また確認してみたくなったので。しかし今年は本当に、買い直しが多い……

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内容は、今さら書くまでもないが、第二次欧州大戦全般を扱った戦略級ゲームの古典とも言える。基本的なメカニズムはそれほど難解なわけでもないが、史実的かつ細かい制約ルールが多く、非常に論理的な理詰めのゲームでもあるので、ハードルは高め。自分も最初に購入した時は、ほとんど歯が立たなかった。

1992年にはアバロンヒルから改良版の「Advanced Third Reich」が発売され、2003年にはGMTから太平洋戦線と併せた「A World at War」として再発売されている。「A World at War」ではルール量が恐ろしいほど膨大になっているが、一応まだこの「Third Reich」の段階ではそれほどでもない(でも多い)。

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よく考えると、第二次欧州大戦がフルマップ1枚、カウンター560個というボリュームに収まっているのは素晴らしいなと。もちろん今では、もっと斬新でプレイアブルな第二次大戦戦略級ゲームも多々発売されているが、自分としてはこの「Third Reich」「A World at War」をちまちま研究したいなと。

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ちなみに今回、出品者の方が私製の第4版和訳ルールブックを付けてくださった。かなり丁寧な作りなので、これを頼りにプレイしてみようと思う。他にも、アバロンヒルが発売していたPC版「Third Reich」や「The Gamer's Guide to Third Reich」という冊子も付けていただいたので(Q&Aが訳出済み)、ありがたい限りですm(_ _)m