Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

GDW/国際通信社「インペリウム 日本語版(ボックス版 2刷)」

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国際通信社から再版されたGDW「インペリウム 日本語版」を購入した。正確に書くと、ボックス版の2刷になる。国際通信社からは、以前もジップロック版の「インペリウム」が発売され、2019年にもこのボックス版が再版されたが、その時はどちらも購入しなかった。と言うのも我が家には、地元の友人Karter氏が高校生時代に買った、ホビージャパン版「インペリウム」がずっと置きっぱなしになっており、わざわざ買い直さなくてもいいだろうと。我が家のゲーム・コレクションも、すでにヒストリカル・ウォーゲームばかりで再構築されたので、今さらSFゲームもいらんだろうと。

ところが今回の再版アナウンス時に、同じGDW宇宙帝国史に連なる「第五次辺境戦争」と「インベイジョン・アース」再版企画もあるとのお知らせが。それ言われちゃったら、だった新装版として揃えたいなと。まあ、ある意味これも、GDW宇宙帝国史に沿ったヒストリカル・ウォーゲームだと思えばいいのだ(オタク的強弁)。

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こちらが地図盤。1ヘクス=0.5パーセク(1.67光年)、1ターン=地球時間の2年間という途轍もないスケール。道路のように伸びているのは、ジャンプ航法ルートであり、宇宙だからといって好き勝手に移動できるわけではない。「銀河英雄伝説」のイゼルローン回廊、フェザーン回廊のように、その結節点である恒星系が争奪の地となる。

ヒストリカル・ウォーゲームとしては、銀河系に進出した地球人類が、すでに存在していた星間帝国と遭遇し、戦争に至るという背景である。

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こちらがカウンター。青が地球軍、赤が帝国軍。両軍の主力となるのは宇宙艦船であり、それに搭載される宇宙戦闘機や、恒星系を守る地上部隊、砲台、前進基地などもある。こういった戦闘ユニットを、毎ターン、定められた予算内で生産し、それによって10ターン以内の戦争(1ゲーム)を戦い、それが終わったら戦間期でまた軍備を調整しつつ、また次の戦争を繰り返し戦うという、キャンペーンゲームとしても遊べるのが本作の魅力。いや実際、高校時代にKarter氏がこれを買った時、自分も貸してもらって、楽しく遊ばせてもらったし、対戦プレイも何度もした。懐かしい青春時代よ……

今回の再販では、各カウンターの四隅が丸められており、シートからも抜きやすくなっているのだが、なぜかカウンターシート4枚のうち、2枚がエンボス加工、2枚がコート加工になっている。前宣伝ではすべてコート加工という触れ込みだったが、これは作業ミスかな? しかも地球軍、帝国軍、それぞれシートが1枚ずつエンボスとコートになっているという……まあ、そのうち真っ当なシートを送ってくれるんじゃないかな(^_^;)

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※2023年1月18日、差し替え用のカウンターシート(エンボス)が到着。これでひと安心。

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宇宙戦闘は、ミサイル戦闘とビーム戦闘が異なっている。たしかゲームジャーナルの新装1号に、その詳細な戦闘分析というか、どのように効率的に部隊を組めばいいか、みたいな試行錯誤のリプレイ記事が載っていたと思うが、あれ面白かったけど、もう手元に無いのよね。そして生産については、いいとこ重巡洋艦(CR)、攻撃巡洋艦(CA)を建造する程度で、なかなか一度の戦争で戦艦(B)以上の艦船を作った記憶ってないんだよなあ……

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そして帝国軍プレイヤーは、あくまで地球攻略の、いち方面軍司令官という立ち位置なので、帝国皇帝から「はよ結果出さんかい」的な督戦を受けたり、逆に「援軍を送ってくだせえ」的な直訴をしたり、本国で内戦が勃発して戦力を引き抜かれたりと、なかなか意のままに戦争を進められないところが面白かった。今でも自分は、制限の多い指揮的立場をプレイする方が楽しめるクチだが、それはもしかしたら、この「インペリウム」が発祥だったかもしれない。

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こちらが1980年代から、我が家に置きっぱなしになっているKarter氏のホビージャパン版「インペリウム」。加藤直之氏のイラストも懐かしい。いや、借りパクではない。逆に、俺が買い揃えたメガトラベラー一式は、Karter氏の家にあるのだ。

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ちなみにこのホビージャパン版には、具体的な名前こそ伏せられているものの、1970~80年代のオタク男子なら誰でも分かるであろうオマケユニットが付いていた。今ならさしづめ「エ○ァン○リオン」とか「進○の巨○」ユニットが付くようなものよね。

まあ、あまりノスタルジーには浸りたくないけれど、たまには……ということで。