Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

GMT「Red Storm : Baltic Approaches」+データカード

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クロノノーツゲームさんからGMT 社の新作ゲーム(と言うか追加エキスパンションキット)「Red Storm:Baltic Approaches」が到着。1987年を想定した仮想・第三次欧州大戦での航空戦を扱った「Red Storm」の続編にしてバルト海編。「Red Storm」は昨年購入しているが、まだ着手できていないのに続編を買ってしまうという……まあ、すでに「Red Storm」もGMTでは品切れなので、買えるうちに買っておけと。それにしてもカバーアートのトーネード、カッコ良いなあ。

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地図盤はフルマップ2枚。デンマーク半島、コペンハーゲンのあるシェラン島スウェーデンの南岸という、バルト海の出入口が描かれている。さすがに中欧を扱った「Red Storm」の地図盤とは、距離が離れ過ぎていて、連結はできない。それにしても対艦ミサイルの射程が、ハープーンが22ヘクス、RBS15が20ヘクス、エグゾセが10ヘクス、P120マラヒートが26ヘクス、P120なんざ射程60ヘクスというデータを見ると、この狭い海域が非常に危険に思える……

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カウンターシートは1枚。国籍として新たに登場するのは、デンマークスウェーデンポーランドという面々。またNATO軍、ワルシャワ軍ともに艦隊(機動部隊)マーカーが用意されている。

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機種として新たに登場するのは、アメリカ海軍機(FA18Aホーネット、F14Aトムキャット、A6Eイントルーダー、EA6Bプラウラー、SA3バイキング、P3Cオライオン)、イギリス軍のニムロッドMR2スウェーデン軍のF/J35ドラケン、JA/AJ37ヴィゲン、ソ連のTu22M2バックファイヤB、Tu95RTベアD、ポーランド軍のSu20MKフィッターC、Su22M4フィッターK等々。このあたりの機体差については、まだ「Red Storm」も体験していないのでベテラン勢にお任せします。

ちなみにF14Aトムキャットは「Downtown」の追加カウンターとして「C3i」誌17号にも登場していたが、コードネームはまったく同じ「Maverick」「Iceman」等、映画「トップガン」から引っ張ってきている(実はいまだに「トップガン」観たこと無い人。サントラLPは買ったんだけどねえ)

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こちらは海軍艦艇のデータ表。NATO軍は、駆逐艦フリゲート艦、ミサイル艇、掃海艇、商船など。ワルシャワ軍はそれに加えて巡洋艦(キンダ級、スベルドロフ級)、戦車揚陸艦のデータもある。そう、アメリカ海軍機(空母艦載機)は登場するけれど、空母はいない。まあ、こんな海域までアメリカ軍空母は踏み込んでこないだろうし、シナリオ的にはノルウェーの南から艦載機を送り込んでくるようだ。また両軍とも潜水艦は無いので、対潜作戦シナリオもない。いや次のエキスパンション、それじゃない?

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「Red Storm」本体もシナリオが満載だったが、こちらの「Baltic Approaches」も負けてはいない。シナリオ25本、キャンペーン2本、ソロシナリオ4本という充実ぶり。機雷散布、港湾攻撃など、沿岸海域ならではのシナリオもあり、海戦が主軸のシナリオもあり、もはや作戦級航空戦ゲームを超越している。

まあ、自分はまだ「Red Storm」本体も未検証なので、まずはそちらから試したい。「Elusive Victory」も未着手だし、「Downtown」の大型シナリオも未体験なので、課題の多いシリーズではある……反省。

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※2022年9月14日追記:機種別データカードも購入。