2017年に発売された、中世会戦級「Men of Iron」シリーズ第4弾「Arquebus(火縄銃兵)」を購入。本作もすでにGMTでは品切れだが、幸い、クロノノーツゲームさんに在庫が残っていたので入手できた。本作は、サブタイトル通り、1495年~1544年にかけて、北イタリアでスペイン軍やフランス軍によって行われた8会戦を収録している。まあ、中世会戦級とは書いたけれど、この時代(ルネッサンス期)ともなると、近世に足を踏み入れつつあり、火器の一般化がそれを代表している。
こちらがマリニャーノ会戦(1515年)、ラヴェンナ会戦(1512年)の地図盤。1ヘクス=125ヤード=114.3メートルというスケールでは、どちらもハーフマップに収まっている。以前、アドテクノスから発売されていた「ラヴェンナの戦い」も購入してソロプレイしてみたが、そちらはプレイするのが難儀だった印象。
アグナデッロ会戦(1509年)、フォルノヴォ会戦(1495年)もハーフサイズ。ちなみに2009年11月に、フォルノヴォ会戦のミニチュアゲームに参加させていただいたことがある。当時の画像を、ちょっとご紹介。
チェレゾーレ会戦(1544年)の地図盤はハーフサイズだが、ビコッカ会戦(1522年)、セリニョーラ会戦(1503年)はさらに小さいクォーターサイズ以下。このあたり、かつて所有していたイタリア戦争の戦役級ゲーム「All lost is lost save Honour」にも含まれていたが、あいにくすでに手放してしまった。
そして本作最大の戦いが、フルマップを用いるパヴィア会戦(1525年)。このパヴィア会戦も、2010年4月にミニチュアゲームに参加させていただいた。
こちら黄色いユニットのスペイン軍には、ドイツ傭兵ランツクネヒト、教皇部隊等もあり、右下のピンク色ユニットはスイスのパイク兵部隊を表している。また以前のシリーズ作にはなかったが、本作では白兵戦の防御修整とはまた別に、射撃を受けた際の防御修整も記されている。
こちらはフランス軍ユニット。こちらにもランツクネヒト、スイスパイク兵が含まれていて、さすが傭兵の時代だなと。
右側の茶色ユニットは、ヴェネツィア共和国軍。そう、舞台は北イタリアなのに、スペイン、フランス、ドイツ傭兵、スイス傭兵が主役っぽくて、本場イタリアの軍隊は脇役っぽいのが、この時期のイタリアの惨状を表している気も。
とまあ、懐かしい思い出を含めてご紹介したが、そう、一時期、このルネッサンス期のウォーゲームやミニチュアゲームに入れ込んでいたのだ。自分でもミニチュアを塗って次のゲームの準備もしていたが、あいにくこちらが仕事上の転機を迎えてしまい、ミニチュア制作も止めてしまったし、当時のお付き合いも今では途絶えている。一応、当時作ったミニチュアも、当時買ったミニチュアルールもまだ取ってあるけれど、10年前より仕事も忙しく、楽しくなってしまったので、とても再開できる状態ではない。とは言え、ルネッサンス期の会戦にはまだ思い入れがあるので、せめてプレイしやすい本作を楽しもうかなと。