Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

GMT「Arquebus」Ravenna Solo-Play AAR

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「Arquebus」のフォルノヴォ会戦シナリオに続いて、ラヴェンナ会戦(1512年)をソロプレイすることに。この戦いは、スペイン=教皇軍が掩蔽壕に火砲を並べて立て籠もり、それに対してフランス=フェラーラ軍も火砲を並べて対峙という、直接砲撃戦的な配置になっている。

ラヴェンナ会戦については、かつてアドテクノスから発売されていた「ラヴェンナの戦い」もちょっと触れてみたが、詳細なミニチュアゲームルールをボード・ウォーゲームにそのまま落とし込んだような造りで、ユニットの管理が難儀だったため、途中でプレイを止めてしまった。

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このシナリオのフランス軍は、雑多な部隊の寄せ集めということで、通常の活性化ルールは使用しない。フランス軍にはバトル(いわゆるフォーメーション)が9個もあるが、その中から1~3個を選んで活性化させる。1個バトルだけ活性化するなら自動成功だが、2個、3個のバトルを同時に活性化するならダイス判定が必要になる。ご覧のように、すでに両軍とも砲兵の射程内からスタートするので、さっさと複数のバトルを活性化させて攻勢を押し進めたいがどうなることやら。またフランス軍の構成は、騎乗の重装騎兵、ドイツ傭兵(ランツクネヒト)パイク兵、剣盾兵、クロスボウ騎兵、火縄銃騎兵、砲兵と、兵科としても雑多なので、それもどう組み合わせるか。

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対するスペイン=教皇軍は、塹壕正面にカルバリン砲、セーカー砲と荷車のスタックを並べ、後方に剣盾兵が控えている。活性化した際に塹壕に籠もる(Entrench)ことも可能だが、その場合は移動、射撃、ショック戦闘、突撃が出来なくなり、その代わりに射撃への防御修整が付き、回復は行える。うーん、ひたすら耐える感じか……どうなんだろう。

先手フランス軍は、まず準備砲撃をした後で歩兵を突っ込ませようと思い、2個砲兵隊バトルを活性化。カルバリン砲の砲撃により、スペイン軍歩兵が軒並み混乱したが、この後、フランス軍の連続活性化⇒歩兵攻撃、とはならず、手番を獲得したスペイン軍が混乱した歩兵をすぐに回復させてしまった。また、混乱していなかったスペイン歩兵は塹壕に入ってしまい、砲撃に対して堅固な態勢に。しまった、これでは埒があかない。

そこでフランス軍は、ヤコブ・エンプセー率いる正面のドイツ傭兵パイク隊を活性化。スペイン軍砲兵へ正面から接近し、火縄銃で射撃。しかしこの射撃で混乱・除去されたスペイン軍砲兵は2スタックのみ。返す刀でスペイン軍砲兵と砲荷車の火縄銃が火を噴き、2連続の射撃を受けたドイツ傭兵隊のうち、早くも3個が除去されてしまった。

それでも、残る3個のドイツ傭兵隊は、スペイン軍砲兵隊にショック戦闘を挑み、これは自動的に成功。瞬く間にスペイン軍砲兵も4スタックが除去され、壕を越えたドイツ傭兵隊はそのまま持続攻撃として第二線のスペイン剣盾兵を攻撃したが、これは兵科的な相性も悪く、3個とも混乱・後退させられた。自分でやっておいてなんだけど、こりゃあ酷い戦いだ……

そしてこの後、正面のスペイン剣盾兵が活性化し、塹壕を出て、砲兵がいなくなったヘクスに前進する準備を始めた。

フランス軍は正面攻撃を諦め、左翼の軽騎兵隊、長弓隊、剣盾兵隊を活性化。これをもってスペイン軍右翼を突破し、塹壕線の裏へ回り込もうとした。

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しかしスペイン軍はここで3回連続活性化。投げ槍を備えた軽騎兵が、フランス長弓隊と射撃戦を行い、混乱しては後退して回復、そしてまた次の次の活性化で前進して射撃と、さながらカラコール戦術のような戦いぶりを見せ、フランスの長弓ユニットを2個除去した。フランス剣盾兵2個に襲われていた塹壕内の教皇パイク兵も、不利な修整ながらもこの2個を撃退している。また塹壕正面のスペイン剣盾兵も、混乱したままだったドイツ傭兵パイク隊に斬りかかり、1個を除去、2個を離脱させている。

負けじとフランス軍も、さらに剣盾兵を注ぎ込んだが、なかなか突破口が開けない。一方、スペイン軍の火縄銃騎兵は、いったん後退して下馬し、再装填して徒歩状態で前線に戻ってまた射撃となかなか忙しい活躍っぷり。それによってフランス剣盾兵を混乱させ、決定打を打たせないようにしている。

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フランス軍は、ようやく塹壕線の末端にいた教皇パイク兵を除去したものの、剣盾兵2個を喪失。この損失ポイントが響いたか……いや正面のドイツ傭兵壊滅が原因だろうが、ここで敗北チェックに失敗。もうあとひと押しでスペイン軍側面を突破、というあたりでゲーム終了、スペイン軍の勝利と相成った。フランス軍が突破口を開いた暁には、控えていた重装騎士を突っ込ませようと思っていたのに出番無し……

しかしこれぞ「Arquebus」のタイトル通り、火縄銃と火砲満載のルネッサンス的会戦シナリオだった。火砲を並べたスペイン軍正面にどう対処したらいいのかは、まだ見えず。黙って放置していても、ドイツ傭兵めがけて砲撃を仕掛けてくるだろうが、それに回復で耐えつつ、今回のように側面突破を狙えばいいのかな。まあ、下手な手ではあったが、ドイツ傭兵部隊が猛射撃を浴びてみるみる溶けていったのは、ある意味、ラヴェンナの戦いっぽいかも……

しかしパイク兵だ、スペイン軍のテルシオ隊形だと言い出すと、こういった正方形カウンターではなく、2ヘクスにまたがる長方形カウンターも良いなあと思ったり。そういやMusket & Pikeシリーズも2個1で再販されるんだよなあ……(また買い直しの予感)