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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【Battalion Combat Series】「Arracourt」Saga of The Panzer Brigades Solo-Play AAR Part.2

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昨日の続き。第3(1944年9月20日)ターン。天候はまた雨、視界2ヘクス、連合軍に航空支援なし。アメリカ軍は戦車2ステップ、歩兵1ステップの補充を得て、増援の2個歩兵大隊を第4機甲師団R戦闘団に配したものの、ドイツ軍は補充、増援一切無し。

それでもドイツ軍は先手を取り、第111装甲旅団によって再びリュネーヴィル奪取を試みた。しかしIV号戦車装備の第2111装甲大隊は、アメリカ第35機甲大隊との射撃戦(Engagement)に撃ち負け、歩兵大隊による攻撃も2ステップロスを喰らってしまった。ドイツ軍装甲旅団には支援砲兵が無いため、歩兵ユニットで攻撃する前に、戦車ユニットによる直接射撃(Attack By Fire)を行った方が効果的だが、それ結局、砲兵がやるべき仕事を戦車に肩代わりさせているわけで、だったら支援砲兵をつけてくれと。隣接する第15装甲擲弾兵師団、第21装甲師団から融通できる砲兵ポイントも無いので、どうしようもない。

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このドイツ軍の攻撃失敗を見て、アメリカ軍はようやく西で反撃に出た。今まで待機していた第4機甲師団A戦闘団を2回活性化。第113装甲旅団に対して先手を打って砲撃を撃ち込み、練度最強のシャーマン戦車ユニット3個を注ぎ込み、ドイツ軍のパンター、IV号戦車大隊、歩兵大隊を全滅させた。第113装甲旅団には、もはや工兵中隊しか残っておらず、この後、後方へ撤退した。

また東では、アメリカ第79歩兵師団が、やはり砲撃を駆使して、対岸に位置していたドイツ軍歩兵大隊を吹き飛ばし、渡河に成功。これがドイツ第21装甲師団の主要補給ルート(MSR)を遮断することになり、ドイツ軍はその対応に追われることになる。

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さらに西では、アメリカ第4機甲師団B戦闘団も活性化。ドイツ軍の固定守備隊に、ここでも砲撃、直接砲撃を浴びせて除去した。

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第4(9月21日ターン)、天候は霧、視界1ヘクス。やはりアメリカ軍には補充があったものの、ドイツ軍には補充無し。このターンで撤収するかもしれなかったアメリカ第6機甲師団B戦闘団も、ダイス判定に成功し、引き続き戦闘に参加することになった。

ドイツ第111装甲旅団のIV号戦車大隊は、残り1ステップながらも、リュネーヴィルのアメリカ機甲大隊に射撃戦を挑むと、これが功を奏し、アメリカ軍スタックは後退した。そう、歩兵だけで市街地を守っていれば、通常攻撃では1ステップロスと引き換えに踏みとどまれる場合もあるが、一緒にスタックしている戦車が射撃戦で後退させられると、歩兵まで後退させられてしまう。なので本来なら市街地に戦車ユニットを投入するのは△なのだが、アメリカ軍も人手が足りなかったから仕方ない。第111装甲旅団は、満身創痍ながらも再びリュネーヴィルを奪った。

側面からは、ドイツ第15装甲擲弾兵師団も攻めかかり、アメリカ軍工兵中隊を除去。リュネーヴィル市街に残る、アメリカ第3/320歩兵大隊を孤立状態に追い込んだ。

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これに対してアメリカ軍は、第6機甲師団B戦闘団を用いて、リュネーヴィルを解囲すべく攻撃開始。B戦闘団第69機甲大隊は、第15装甲擲弾兵師団の偵察大隊を射撃戦で追い払い、IV号駆逐戦車の支援を喪失(Dropped)させ、リュネーヴィルを包囲する歩兵大隊に砲撃、直接射撃を浴びせた。

また第113装甲旅団を撃滅した第4機甲師団A戦闘団は、いったん回復アクションを取った後、第2活性化で部隊の大半を東進させ、第15装甲擲弾兵師団の側面を攻撃した。

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このシナリオ最終の第5(9月22日)ターン。天候は霧、視界1ヘクス。ドイツ軍にはようやく戦車、歩兵の補充ポイントが来たため、リュネーヴィルに突入した部隊を回復させた。

しかしそれに対し、先手を取ったアメリカ軍は、第6機甲師団B戦闘団を活性化。砲撃を用いて、リュネーヴィルへ渡る橋を押さえていたドイツ軍歩兵大隊と、リュネーヴィル中心部の歩兵大隊を除去し、IV号戦車大隊も射撃戦で後退させた。

ドイツ第111装甲旅団は、空いたリュネーヴィル中心部へ、最後に残った工兵中隊を送り込み、なおこれを維持しようとしたが、次は第4機甲師団R戦闘団が活性化し、この工兵中隊を砲撃で吹き飛ばして歩兵大隊を前進させ、市の中心部を再び確保した。

東からは、アメリカ第79歩兵師団に加えて、このターン増援のフランス第2機甲師団、ディオ大佐の戦闘団が登場。すでに後退しつつあったドイツ第21装甲師団のユニットを各所で撃滅しつつ、前進した。

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結果、ドイツ軍の反撃作戦は頓挫し、2個装甲旅団はほぼ全滅。シナリオタイトルの英雄譚(サーガ)と言うほどの活躍はできなかった。

やはり装甲旅団の編成としては、支援砲兵が無く、射撃能力を持った偵察ユニットも無いため、歩兵による通常攻撃(Regular Attack)の際には、わざわざ戦車ユニットを使って直接射撃(Attack By Fire)をするのが難点(しなくてもいいが、した方が有利になる)。砲兵と偵察がいれば、そういった歩兵支援は任せて、戦車は敵戦車の対処に専念できるのだが。また歩兵大隊も、ステップ数が少ないため、一度攻撃に失敗する(攻撃側2ステップロスを被る)と、大隊が半壊し、継続的な攻撃が難しくなってくる。

その点、アメリカ軍タスクフォースともなると、戦車・機械化歩兵を混ぜた諸兵科連合ユニットとして表現され、戦車に対しては射撃戦、歩兵に対しては直接射撃か通常攻撃と選択肢があり、場合によっては自前で直接射撃をしてから通常攻撃も行えるという、便利ユニットになっている。ステップ数も多いので、一度の攻撃失敗でへこたれることもないし、打たれ強い。ただし射撃戦で負けると後退しなければならないので拠点防御には向かない。

とは言え、こういった部隊構成の短所・長所が実際に理解できるのがBCS(Battalion Combat Series)のイイところ。バルジ戦を扱った「BCS:Last Blitzkrieg」でも、他のゲームでは無双に表現されているパイパー戦闘団を、支援砲兵が少なく、指揮範囲が短い(情報収集・参謀能力の欠如)部隊として表現していたのが印象深い。「BCS:Blazen Chariots」でも、イギリス軍のジョック・コラム(砲兵と対戦車砲に支援された小規模の歩兵集団)が表現されていたが、そういった部隊構造にご興味のある方や、編成表を眺めてニヤニヤできるウォーゲーマーの方(私だよ)は是非是非。ウクライナ戦争でのロシア軍大隊戦術グループの特徴にしても、BCSレベルなら上手く表現できるかも?