Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【The Second World War】「TSWW:Barbarossa」Part.3 Axis Minor Units

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さて「TSWW:Barbarossa」の紹介シリーズ・その3は、枢軸中小国編。

まずフィンランド軍カウンターは、約200個弱。1939年の冬戦争セット「TSWW:Hakkaa Päälle」に続いて、マンネルハイム、シーラスヴォ指揮官も健在。ルール的には、新たにスキーコマンド部隊(影響ゾーンを有しているが、敵影響ゾーンは無視し、戦闘前後退も可能)が追加され、スキー騎兵部隊(天候に応じて騎兵かスキーか選択可能)も登場。また継続戦争におけるフィンランドの立場も定義され、あくまで奪われた国境線の回復が戦争目的とされている。ただし、もしドイツ軍がレニングラードを占領した際には、その戦争目的は修整されると。

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緑地に白文字はハンガリー軍、約300個。特殊ユニットとして、第1軽装甲師団(6-5-12)とFJJK(Ferenc-Józseph-Jász-Kun)騎兵大隊((1)-9)は、移動の際は自動車化でも騎兵扱いでも良く、戦闘の際は騎兵か軽戦車の、どちらか有利な方を選べる。また河川小艦隊(RF)、河川機雷敷設船/掃川艇(RMSL)も登場。

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濃紺に黄文字という目立つカウンターは、ルーマニア軍。400個以上と結構あり、特に第1ルーマニア戦車師団は、5種類もカウンターが用意されている。これ「8-16」から始まり、1942年7月前半ターンに「11-10-18」へ、1942年10月後半ターンに「13-18」へ、1942年11月前半ターンに「14-20」へと改編される。この師団、いったいどんな変遷をたどったのか……ちなみに「12-18」は、オプションユニットで、もしルーマニアがもっと機械化装備を進めていたらこのユニットでバルバロッサ作戦を開始してもいいよと。もちろん政治的には、ハンガリーと憎み合っているため、同一攻撃やスタックは不可と。

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色味としてもパッとしないこちらはブルガリア軍ユニット。30個ほど。陸上ユニットは海岸砲台しかないが、一応、Me109E3/E7とか持ってるのね。

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こちらはスロバキア軍、約30個。第1半自動車化歩兵師団(6-12)だけ特別ルールがあって、1943年2月前半ターン以降に、西に12ヘクス以上後退するよう強制された場合、いったん解体されるという。これも元ネタが知りたいところ。そのうち調べてみよう。

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こちらはイタリア軍。約70個。なんとなく恐ろしげな黒シャツ保安部隊ユニットもあるが、ドイツ軍保安部隊のように『最終解決うんぬん』という注釈は無い。イタリア軍ファン、ひと安心?

他にもスペイン軍カウンターが数個あり、枢軸中小国だけでも1000個近くのカウンターになっている。特に東欧諸国軍マニア?の方が見れば、いろいろと発見があるかもしれない。というワケで、part.3はソ連軍・西側連合軍編で。