Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

「Triumph & Glory」Austerlitz 205th Anniversary Solo-Play AAR

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本日はアウステルリッツ会戦205周年の日と云うことで「Triumph & Glory」のアウステルリッツ・シナリオをソロプレイしてみた。5年前にも「200周年記念対戦」をしたが、ロシア近衛軍団が最速起動→ミュラ、ベルナドット軍団全滅→ 孤立したナポレオン親衛軍団めがけてロシア近衛軍団が殺到→ ナポレオン・プレイヤーが士気崩壊して投了、と云う散々な結果に……今回も続編「Borodino」の敗走ルールを導入してみた。

さて霧が晴れる直前の第3ターン(AM8:30)終了時、すでに連合軍は、霧の中を進軍してコベルニッツを攻め、スルト第IV軍団の結集を阻害しつつ、フランス軍の分断を狙っている。しかしコベルニッツを攻めたランゲロン軍団は、4スタックすべてが接敵失敗×2回など、拙攻を見せるうち、駆けつけたスルト第IV軍団に側面攻撃を受け、早くも手痛い損害を被っている。また北部ではランヌ第V軍団とバグラチオン軍団が戦い、南部戦線には盤外からダヴー第III軍団が来援したところである。

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写真は第4ターン(AM9:45)終了時の中央戦線である。フランス軍は、戦線の裂け目から虎の子のミュラ騎兵軍団を突っ込ませ、ベルナドット第I軍団と戦闘中のコローラス軍団後背を襲わせている。一方、プラッツェン高地へ向かうスルト第IV軍団の圧力も増し、ランゲロンとリヒテンシュタイン軍団がコベルニッツから退きつつあるため、連合軍は中央から分断される状況と相成った。

第5ターン(AM11:00)、第6ターン(PM1:30)はフランス軍の猛攻が炸裂。北部ではバグラチオン軍団が、中央ではコローラス軍団が壊滅し、崩れかかっていた南部もダヴー第III軍団によって立て直された。連合軍もようやくロシア近衛軍団を起動させるも時すでに遅く、盤上で孤立したうえ、北部からランヌ第V軍団が駆けつけ、中央のベルナドットと親衛軍団、南部のミュラ騎兵軍団に包囲され、ご覧のような有様になったので、ここでソロプレイ終了とした。

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今回ナポレオンは、第I軍団、第IV軍団、騎兵軍団の結節点に出向き、予備フェイズに3度目の活性化を行わせ、早期に中央を制した。やはり皇帝陛下には前線で指揮を執っていただいた方が効果的である。元々、有利な高地を明け渡した形で始まった会戦なので、連合軍が下りてくるのを待つか、下りなければ仏軍中央も待ちに徹し、南北の敵を撃破して両翼包囲に持ち込む……と云う感じだろうか。しかしこのシナリオ、今まで十数回プレイしただけあって、 活性化チットがすり切れてしまいボロボロになっている。ルールはNAWより詳細、バタイユより手軽、1ターンは1時間程度と云う適度な遊び応えとランダム性がリピート・プレイに繋がってるのだろう。自分にとっては「身の丈にあったゲーム」である。