Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Musket & Pike Series】「Sweden Fights On」Wittstock Solo-Play AAR

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「Sweden Fights On」のヴィットストック会戦をソロプレイした。グスタフ王を喪い、ノルトリンゲン会戦にも敗れたスウェーデン軍が、起死回生とばかりに神聖ローマ帝国軍を包囲、撃破 した一戦である。画面手前がスウェーデン軍主力で、帝国軍を側面から襲っており、さらに第4ターン以降、二方向からスウェーデン軍別働隊が到着する予定。ただ しスウェーデン軍主力の進撃路には、森と丘があり、これらの地形は、通過するだけでフォーメーション・ヒットを被るため、 ヒットを無視する縦隊を利用するか、地形の隙間を進む必要がある。また神聖ローマ帝国軍も三方向から攻撃されるとは云え、強力な2ヘクス重歩兵(しか も砲装備)が豊富にあるため、これをスウェーデン軍主力に対してスイングさせる作戦を採ってみた。

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こちらが第1ターン終了時。トルステンソン率いるスウェーデン軍騎兵部隊が帝国軍側背に襲いかかり、砲と重歩兵は縦隊にならず、再編しつつ、ゆっくり前進している。一方の帝国軍は、中翼の歩兵部隊が連続活性化に成功し、砲装備の2ヘクス重歩兵はスイング機動によってスウェーデン軍に対処。空いた塹壕線にはザクセン重歩兵(砲無し)を入れて半円形に布陣している。

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しかし名将トルステンセン(指揮値-2)率いるスウェーデン軍騎兵隊は、 第5ターンには、帝国軍右翼騎兵隊を残らず殲滅し、さらに帝国軍中翼騎兵隊をも、ほぼ駆逐してしまった。このままでは帝国軍重歩兵が真後ろから攻撃されてしまうため、ずっと増援到着に備えていたハッツフェルド(-1)率いる帝国軍左翼騎兵が、連戦によって疲弊していたトルステンセンの騎兵隊に逆襲を加えた。しかも ハッツフェルド隊は第7ターン、3連続活性化に成功し、トルステンセンの騎兵を次々除去して、これを後退させた。

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しかし第8ターン、ようやくスウェーデン軍増援が到着。キング(-1)率いる騎兵隊は、ハッツフェルド隊を後ろから攻め、これを撃破。一方、スウェーデン軍砲兵隊もようやく帝国軍に対して砲撃を開始。これを阻止せんと帝国軍重歩兵が白兵戦を挑んだが、あえなく敗退。

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第11ターンには、帝国軍重歩兵が背後を囲まれた形となり、ここでソロプレイを終えた。(シナリオ規定は第12ターンで終了)

スウェーデン軍に分があるとは云え、なかなか面白いシナリオである。スウェーデン軍は地形を克服するため、進撃路と隊形転換に悩まされ、帝国軍も大胆なスイング作戦を採ればある程度、包囲に対処できるかと思う。両軍とも縦隊を用いてもっと迅速に展開すべきだったのが反省点。それから帝国軍は最後まで塹壕線を守っていたが、これもとっとと放棄して、より防御に適した場所に布陣した方が良いかもしれない。いずれにしろ戦術的命題に富んだシナリオなので、再戦の可能性あり。