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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Musket & Pike】「Sweden Fights On」2nd Breitenfeld (Leipzig) Solo-Play AAR

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老眼鏡も買ったので、2年前に購入した「Musket & Pike Dual Pack」のカウンターをようやく切り離した。せっかく稼働状態になったので、13年ぶりにルールを再インストールしようと「Sweden Fights On」から第二次ブライテンフェルト(ライプツィヒ)会戦をソロプレイすることに。三十年戦争の後半である1642年、スウェーデン軍元帥となったトルステンソンがライプツィヒ近郊で、レオポルド大公率いる皇帝軍を撃破した一戦である。

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スウェーデン軍が勝ったとは言え、見た目の兵力はほぼ互角。しかしスウェーデン軍は全般的に指揮官が有能で、継続的な活性化に成功すれば、帝国軍より多くの行動が行えるはず。画像左側の青いスウェーデン軍右翼の騎兵部隊は最初から襲撃(Charge)命令を受け、対する帝国軍左翼の騎兵部隊は待機(Make Ready)状態。帝国軍第二列の黄色い騎兵ユニットはザクセン軍、また画像手前でボケてしまっている3ユニットは、クロアチア軽騎兵部隊である。

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中央では両軍の2ヘクス重装歩兵(ともに11ユニットずつ)が対峙しているが、連隊砲装備のユニットはスウェーデン軍が4個、帝国軍が6個。ただし士気値はスウェーデン軍が優っており、命令状態もスウェーデン軍が襲撃、帝国軍は防御(Receive Charge)になっている。スウェーデン軍総司令官トルステンソンは指揮値-2と優秀。帝国軍最高司令官のレオポルド伯が指揮値0(無能)で、代わりに登場するピッコロミーニ元帥が-2(優秀)なのはご愛敬。

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ゴンザーガ率いる帝国軍右翼の騎兵部隊だけが襲撃命令を受け、対するスウェーデン軍左翼の騎兵部隊は防御状態。こちらは帝国軍指揮官の方が指揮値が高いためイケイケだが、スウェーデン軍も騎兵指揮官が死ぬと代わりにもっと有能な指揮官が登場する。

というワケでソロプレイ開始。まず第1(13:00時)ターン。襲撃命令の多いスウェーデン軍が先手となり、右翼の騎兵部隊を活性化。帝国軍左翼騎兵に突進し、最初のピストル射撃を行った(ピストル射撃は2回まで)。帝国軍騎兵のいくつかもインターセプトに成功してこれに対応しているが、各所でスウェーデン軍騎兵に撃たれて兵力を損失。とは言えスウェーデン軍騎兵も継続活性化に失敗したため、この1回の行動のみで終わった。

対する帝国軍右翼騎兵も襲撃をかけたが、こちらも活性化1回で終了。

続いてスウェーデン軍中央の歩兵部隊が活性化。まず砲兵射撃によって、帝国軍の砲兵2ユニットを使用不可にした(緩斜面なのでLOSは通る)。それに続いて第一線の4個重装歩兵ユニットが前進。さらに第2活性化にも成功したが、そのまま攻め込まれてはマズイと帝国軍が割り込み活性化を狙ったが失敗。帝国軍中央はこの後、継続活性化ができない状態(No Contunue)に陥った。

スウェーデン軍中央歩兵の第2活性化。4個の重装歩兵ユニットは、2ヘクスの距離から前進していきなり白兵戦へ突入。本来なら1ヘクスだけ前進した後に射撃したり、2ヘクス移動して接敵して次の第3活性化で射撃を加える等して、事前に相手を弱らせてからトドメの白兵戦……なのだが、2ヘクス移動後の白兵戦なら有利なモメンタムが得られるし、士気値も指揮値もスウェーデン軍が高かったので早々に突撃してみた。実際、双方ともに連隊砲装備の重装歩兵なので、まともに正面から撃ち合うとお互い酷く消耗するのは分かっていたし。結果、たしかに士気と指揮に優り、勢いづいたスウェーデン軍が全勝。帝国軍の4個重装歩兵ユニットがすべて吹き飛び、大砲も捕獲された。

帝国軍の中央指揮官de Suysも麾下の部隊とともに退場し、代わってFernamondが指揮を執ることになったが、むしろ指揮値はこちらの方が優秀。しかしこの後、活性化した帝国軍中央歩兵は、待機状態から襲撃状態への命令変更チェックに失敗し、スウェーデン軍に接敵できず、無為に時を過ごす羽目になった。

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第2(13:20時)ターン。先手スウェーデン軍は、中央の歩兵から活性化。帝国軍の第一線を食い破った4個重装歩兵ユニットは、レオポルド伯の本陣目指し、帝国軍第二線へ前進射撃(連隊砲込み)を行った。スウェーデン軍は連続活性化に成功したため、帝国軍は再び割り込みを狙ったがまたもや失敗。スウェーデン軍は、すでにぴたりと接敵した帝国軍第二線に対して、再び射撃。これによって帝国軍第二線の重装歩兵も、著しく兵力を失い、ことごとく隊形崩壊(FB 移動力0)、士気動揺(MS 士気-1)となった。しかしスウェーデン軍、この帝国軍第二線に対してもいきなり白兵戦でも勝てただろうが、ルールを思い出すためのソロプレイなので、ここでは丁寧な射撃戦を行った。

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帝国軍右翼の騎兵部隊は、ピストルを撃ち終わったので白兵戦に移行したものの、スウェーデン軍騎兵の士気に負けて各所で敗退。

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スウェーデン軍右翼の騎兵部隊も、ピストル射撃から白兵戦に移り、クロアチア騎兵を撃退して、翼側に回り込みつつある。帝国軍は、第二線に控えるザクセン騎兵でこの穴を埋めるか……というあたりで今回のソロプレイは時間切れ、終了。

さすがに2011年以来、13年ぶりのプレイだったため、ルールを思い出すのに時間を取られてしまった。まあ、この活性化システムは好きだし、「Sweden Fights On」も「This Accursed Civil War」もすべてのシナリオには触れていないので、時間があればまたルールを再インストールしようかなと。こうして2~3ターンでもいいから、たまに触れてルールを思い出しておくことが大切よね。