Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【C3 Series】The Dogs of War:The River Weser Deep and Wide Campaign Solo-Play AAR part.1

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2月に購入した仮想・第三次世界大戦C3シリーズ第2弾「The Dogs of War」をソロプレイすることに。2019年9月に、シリーズ前作「Less than 60 Miles」をプレイした際には、態勢マーカーが足りなくなったことから、VASSALでプレイした方が良いと思ったのだが、やはり一度は実物でプレイしておこうと。一応、この「The Dogs of War」から、ユニット裏面に頻繁に使う態勢が書き込まれるようになったが、結局今回も態勢マーカーが足りず、「Less than 60 Miles」のマーカーを追加することになった。

今回は、地図盤全域を使うキャンペーン「The River Weser Deep and Wide」を選択。もっと小振りなシナリオもあるが、あくまでシステムの練習用なので、それよりは全体像を一回見ておこうと。と言いつつ、C3シリーズに触れるのは1年半ぶりだったので、かなりルールを忘れていた…… 

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『奇襲に失敗すれば、我々は大規模な消耗戦を余儀なくされるでしょう。1914年から18年にかけての戦争のハイ・テクノロジー版というわけです』「レッドストーム作戦発動」

本作では、攻めるワルシャワ条約軍側(と言っても本作の戦域に登場するのはソ連軍だけだが)がどれほどの奇襲状態で西側へ侵攻したか、複数のオプションが用意されている。ただ、キャンペーンでの標準的な想定は「51.2 作戦的奇襲」であり、NATO軍の一部部隊は未動員状態となっている。

攻めるソ連軍は、まず盤上に第一梯団として第3打撃軍(Shock Army)と第20親衛軍に属する、4個戦車師団が配置されている。各軍ごとに、あらかじめ前進軸を決めるのだが、今回は第3打撃軍をまっすぐ西へ、第20親衛軍を北西へ向かわせることにした。また後々、地図盤北東から第20親衛軍の残余も登場し、戦闘の焦点となるであろうハノーバー近郊で合流する予定である。

今回も、軍・師団・連隊ともに「攻勢命令」が付与された状態とし、主力の戦車連隊・自動車化狙撃兵連隊は「機動攻撃 MASL」態勢、砲兵部隊は「近接支援 CSUP」態勢としている。 

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対するNATO軍の防衛計画は、ハノーバーからライネ川を下ってゲッティンゲンへ至る線を第一次防衛線とし、その後方のウェーザー河を第二次防衛線とする。またこの2本の川沿いに6カ所、橋梁爆破準備を仕込み、ソ連軍の前進を食い止める算段である。ハノーバー東の運河沿いに仕掛ける手もあるが、それでは味方部隊の撤収も阻んでしまうだろう。

この地域を守るイギリス第1軍団とすれば、遅滞行動を行いつつ、ソ連軍を西側領内に引きずり込み、後方からやってくる増援部隊をもって戦線を厚くしたい。なにしろデベロッパーズノートにも書いてあるが、この地域にはイギリス軍、西ドイツ軍、ベルギー軍が散在し、それが結集するまでにもかなりの時間を要する。そのためNATO軍部隊の大半は、防御修正が高く、敵ZOCから離脱しやすい「警戒 SCR」態勢とし、遅滞行動に重点を置くことにした。

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しかしそれは駐留外国軍であるイギリス軍の思惑であって、故国を守る西ドイツ軍としては、国境付近の市街をそう簡単に放棄できるはずもない。一応、NATO軍には、ある程度の事前移動が許可されているため、 西ドイツ第1装甲師団・第2装甲敵弾兵師団は国境近くに展開し、防御陣地を敷いて、ソ連軍の侵攻を待ち受けることにした。

『西ドイツ軍は、必要なら単独でも戦うに違いない。もしニューハンプシャーが侵略されたら、私だってペンシルヴェニアへ撤退するはずがない』「レッドストーム作戦発動」 

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という作戦状況の下、1985年6月24日0600時(第1ターン)、先手ソ連軍の侵攻が始まった。4個戦車師団は、前進軸に沿って西ドイツ領内へ踏み込んだが、東西国境線を越えるだけで+4移動力消費、さらに西ドイツ国内の道路上には避難民があふれ(+1移動力)、国境のNATO軍陣地に接するだけで移動力を使い果たした。本作では、攻撃を行うにも移動力が必要なので、第1ターンはここまでと。

これに対して、第20親衛軍に接敵されたブラウンシュヴァイク南東の西ドイツ軍部隊は、そのまま陣地を維持したが、第3打撃軍に接敵されたイギリス軍機甲偵察大隊は、巧みに離脱チェックに成功し、損耗を受けることなく1ヘクス後退。同じく盤上最南端に位置する西ドイツ軍機械化歩兵大隊も、損耗1を被りつつ、後退した。また未動員状態だった各部隊も活性化され、それぞれ前線へと向かっている。 

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続く0900時ターン(第2ターン)、ソ連第20親衛軍の2個戦車師団(第32親衛戦車師団と第25戦車師団)の第一梯隊が、電子戦ポイント、軍直轄の攻撃ヘリコプター(低空飛行モードで対空射撃を回避)、師団砲兵の支援を受け、西ドイツ軍陣地に正面攻撃をかけた。

右翼を担うソ連第25戦車師団は、西ドイツ第1装甲師団の装甲捜索大隊を攻撃し、相手に損耗1を与え、自軍はノーダメージでこれを後退させた。ちなみに連隊ユニットは損耗5、大隊ユニットは損耗4を超えた損耗を受けると除去される。

左翼のソ連第32親衛戦車師団は、平地ヘクスの陣地に立て籠もった西ドイツ軍第1装甲師団の戦車大隊に損耗2を与えた。この攻撃により、防御陣地も失われたため、西ドイツ軍戦車大隊は離脱・後退を図ったが、チェックに失敗し、さらに損耗1を被るハメに。だがその西ドイツ軍の奮戦が、増援が到着するまでの貴重な時間を稼いでいるとも言える……

『西ドイツ軍は、まるで我が子を守る親狼のように、寸土も失うまいと抵抗して、余儀ない時にしか退かず、あらゆる機会を捉えて反撃し、携えるすべての兵器を用いて、進撃するソビエト軍の血を流した』「レッドストーム作戦発動」 

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一方、西へ向かったソ連第3打撃軍の2個戦車師団(第10親衛戦車師団と第7親衛戦車師団)は、先に後退したイギリス軍9/12L機甲偵察大隊と、西ドイツ軍第12装甲擲弾兵大隊に再び接近し、今度は残った移動力でそのまま攻撃を仕掛けた。

ここでも、両師団ともに電子戦、攻撃ヘリ、砲兵を支援にあてがったが、地形が険しいためか、お互い損耗1を被っている。そして9/12L機甲偵察大隊は、またも離脱に成功し、半拘束(Half Engaged)状態を維持したが、第12装甲擲弾兵大隊は、離脱に失敗してさらに損耗1、合計損耗3となった。ただ、その後方には、すでに増援部隊が続々と到着しつつある……というあたりで、本日はここまで。

「Up Front」「Banzai」「Desert War」

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一昨日、メルカリを見ていたら、日本語版「アップフロント Up Front」(Squad Leaderのカードゲーム版)が送料込み11500円で出ていた。ふーんと思って画像を見たら、妙に内容物が多い。よくよく見ると、どうやら日本語版「アップフロント」に、英語版の「Banzai」(日本軍とイギリス軍セット)と「Desert War」(イタリア軍フランス軍セット)が同梱されているらしい。3つ併せてその値段なら……と思ってぽちり。早くも昨日到着し、内容物を確認したところ、3作分の欠品も無く、良かった良かったと。

自分の場合、「Advanced Squad Leader(ASL)」は一生懸命集めているものの、1984年に発売された日本語版「アップフロント」は今まで一度も触れずにここまで来ていた。いやもちろん、発売当時も視界には入っていたが、なにしろ小生意気な高校生だったので『Squad Leaderのカードゲーム版? なんかオモチャっぽいからいいや』とスルーしてしまったのだ。当時は「Squad Leader」から続編の「Cross of Iron」まで進んだところだったし、どうせ買うならその先の「Crescendo of Doom」とか「G.I Anvil of Victory」の方が欲しかったのよね。まだ「ポケモン」はおろか「Magic:the Gathering」登場以前の時代だし、カードゲームに対する個人的な偏見も強かったと思う。その後も、中古市場では何度も見かけてきたものの、引き続きスルーし『実はアップフロントを一回も遊んだことが無い』というのも、自分のキャラとして面白がっていたが……うーん、結局は入手することになったかと。 

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でまあ、初めてルールを読みながら、適当にセットアップだけしてみた。こちらは、シナリオ1「パトロール隊の遭遇」。アメリカ軍12名とドイツ軍10名の対決になる(ソ連軍の場合は15名)。各兵士カードは1名の兵士を表し、両軍とも、麾下の兵士を射撃グループに分けて配置する。アメリカ軍は4名・4名・4名という3つの射撃グループに分割し、ドイツ軍は4名・3名・3名というやはり3つの射撃グループとしている。各射撃グループの前には、距離カウンター(最初は0)が置かれ、双方の射撃グループの相対位置を表し、それが射撃兵器の威力に作用する。最初の手札として、アメリカ軍はアクションカード6枚、ドイツ軍はアクションカード5枚を引く。最初の手札に地形カードがあれば事前に配置できるので、アメリカ軍は「繁み」カードを、ドイツ軍は「建物」「障壁」カードを配置。そしてゲームが始まったら、各射撃グループごとに、アクションカードを消費して1回ずつ行動を行わせ、ターン終わりに手札を補充して……という繰り返しらしい。うん、なにしろ今ルール読んだだけだからね。

ルールは「Squad Leader」と同じく、ステップアップ学習方式なので、簡単な歩兵戦シナリオから、徐々にルールを追加していく形になっている。基本的な歩兵戦に慣れたら、爆薬、火炎放射器、トーチカ、地雷原、迫撃砲、対戦車火器、捕虜、夜間、キャンペーンゲームと進んでいけるのは、たしかに「Squad Leader」的だなあと。 

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両軍共通のアクションカードは、全162枚。行動カードだけでなく、地形カードも入っている。これをランダムに引いて手札を構成し、兵士を動かしていく。また地形カードを用いて、自軍の射撃グループを防御に有利な地形下としたり、敵射撃グループに対して「河川」や「鉄条網」などの面倒くさいカードを押しつけて移動を疎外することもできると。 

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基本セットである「アップフロント」には、ドイツ軍、アメリカ軍、ソ連軍の兵士と車輌カードが入っている。兵士カードには、所有している武器の距離別火力、モラル、白兵戦値等が記され、一応、個人名も入っているので、感情移入もしやすくなっている。

車輌カードにも、武器の数値はもちろん、装甲値、ボグ(立ち往生)判定値、オーバーラン値などが記されている。ドイツ軍では、II号、III号、IV号、V号パンター、VI号ティーガー、ケーニッヒスティーガー、III号突撃砲(長・短砲身)、ヘッツアー、と一通りのメジャーどころに、II/III号火炎放射戦車、ハノマーク兵員輸送車、八輪重装甲車Sd kfz231、PSW234/2プーマ装甲車などもあり。アメリカ軍には、M3A1、M4A3、M10、M26、M24戦車等々があり、ソ連軍には、T26S、BT7、T60、T28C、T34、T34/85、SU85、IS-2と、大戦初期から末期までの有名車輌が含まれている。

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今回の購入品には、追加セット「Banzai」が箱無しで含まれていた。こちらは、日本軍とイギリス軍の兵士・車輌カードが追加されている。イギリス軍車輌としては、クルセイダー、マチルダ、シャーマン・ファイアフライチャーチルクロムウェル戦車が登場。日本軍車輌では、九五式、九七式、一式砲、三式戦車もあり。ルールとしても、日本軍の万歳突撃や、アメリ海兵隊に関する記述が追加されている。昔、タクテクス誌にルール訳が載ってたけど、処分しちゃったからなあ…… 

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さらに追加セット「Desert War」も、見切り離しの状態で入っていた。「Desert War」は、元々ボックス版ではなく、封筒入りで発売されていたはず。こちらは、フランス軍イタリア軍の兵士・車輌カードが追加されている。まあ、兵士はともかく、車輌カードは他国に比べると少なく、フランス軍H39、R35、S35、B1-bis、イタリア軍はM13/40、M41といった程度。

というワケで「Up Front」シリーズ3作が手元に揃ったが、さすがに40年近く昔のゲームなので、状態はさほど良いワケではない。カードを輪ゴムで縛ってそのままくっついてしまった跡もあり(まあ、やるよね)、「Desert War」も未切り離しだけど、経年劣化のシミに覆われている。アクションカード類も、そこそこ遊んだ形跡があり、これ以上プレイして痛めたくはないなあと。 

幸い、この3作「Up Front」「Banzai」「Desert War」は今現在、Wargame Vaultというサイトで、版権を持つWizards of the Coastから公式リリースという形で、販売されている。特にこのWargame Vault版には、アバロンヒル版の「Banzai」「Desert War」には入っていなかったジャングル戦や砂漠戦用の地形カードも含まれているため、わざわざ中古市場で高いお金を払うよりかは、こちらを注文した方が良いと思う。自分もそのうち、このWargame Vault版を買ってプレイしようかなと。たぶん、3作まとめて送料込みで2万円ぐらいで済むんじゃないかな。

https://www.kickstarter.com/projects/1325766284/up-front-the-card-game?lang=ja

恐らくこの背景には、2013年にKickstarterで『Up Front再販するよ』と言い出す輩がいて、実際に約34万ドル(約3600万円!)を集めたままバックレるという事件があり、本家WotCが2016年に『だったら再販はしないけど、カード販売で我慢せいや』とばかりにWargame Vaultに卸した、という事情があるようだ。まあ、どうせなら本格的に再販してほしいところだけど、とりあえずの解決策なのだろう。

しかし「Up Front」は、武装親衛隊を描いたボックスアートがけしからん!と政治的なクレームを受け、それが21世紀に入っても尾を引いたうえに、Kickstarterの件もあり、なかなか呪われた作品だなあと思う。 その呪いについては、こちらもご参考に……

「PanzerBlitz:Hill of Death」First Crack Solo-Play

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仕事も一段落したので、2月に購入した「Panzer Blitz:Hill of Death」をソロプレイしてみることに。まずはシナリオ1「Fiest Crack」を選択。112高地周辺に陣取ったドイツ軍に対し、イギリス軍が攻めかけるという状況。ドイツ軍側のチットは、OP0(1スタックのみ行動)が2枚、OP1(1ヘクス以内のスタックが行動)が1枚なので、まとまった行動はあまりとれない。対するイギリス軍側は、OP1が1枚、OP2(2ヘクス以内のスタックが行動)なので、基本的には2ヘクス以内のフォーメーションとして固まって行動する形か。ドイツ軍は、防御の要として高地の左右に88mm砲を配置しており、イギリス軍としては、それをどうにかするのが最初の課題かと。 

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第1ターンは作戦チットを投入せず、イギリス軍の入場と、ドイツ軍の臨機射撃のみ。イギリス軍は、高地の東側に部隊を集中。ドイツ軍は、最初に88mm砲の射界に入ったM4シャーマン小隊に対して臨機射撃を行い、混乱/疲労+3とした(それ以上の移動不可)。しかし臨機射撃は1回しか行えないため、これで88mm砲も沈黙。その隙に、他のイギリス軍戦車隊が前進。一応、IV号戦車小隊も臨機射撃を行ったが、ダイス目が悪く、効果無し。さらにイギリス軍のタイフーン戦闘爆撃機が飛来。88mm砲めがけてロケット弾を撃ち込み、こちらも混乱/疲労+3となった。今回は、作戦チットを入れていないので、イギリス軍移動の後に航空支援チットを解決したが、もしかしたら順番が逆なのかもしれない。 

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第2ターン、ここからが本番。高地東側に進出したイギリス軍は、再びタイフーン戦闘機(すでにロケット弾は撃ち尽くしたので機銃で)と、M4シャーマンによる対歩兵攻撃によって88mm砲を除去。ハルダウン状態のIV号戦車に対しても、M4ファイアフライ1個小隊+M4シャーマン2個小隊による集中攻撃で、これを除去した。一方、第2ターンのイギリス軍増援部隊は、高地の西側に進出。しかしこちらは逆に、西側を守る88mm砲とIV号戦車の連続攻撃を食らい、あっという間にファイアフライ小隊が全滅、シャーマン小隊もステップロスと相成った。

この後、第3、第4ターンと進めてみたが、お互い足を止めて撃ち合い、混乱を与え合いつつ、回復していくという停滞した展開になったので、途中でお開きとした。

うーん、別に悪くはないけど、心の中で何度も『これならGTS(Grand Tactical Series)で良いんじゃないか』と思ったので、まあそういうことなんだろう。ルール的には、混乱と疲労と回復に関して頭がこんがらがったし、BGG(Board Game Geek)のスレッドを見てもそのような書き込みが複数見受けられたので、ああ、みんな混乱ルールで混乱しているんだなと。とりあえず一回触れたということで、次行こう次。 

【参考文献】「後期日中戦争 太平洋戦争下の中国戦線」

後期日中戦争 太平洋戦争下の中国戦線 (角川新書)
 

新刊「後期日中戦争 太平洋戦争下の中国戦線」を購入。あとがきにもあるように、研究者である著者御自身が『そういえば、太平洋戦争のときって、日中戦争ってどうなってたんだっけ』と質問され、その経緯を不思議なほどよくわかっていなかった……という執筆のキッカケは、同じように感じるウォーゲーマー諸氏も多いのではないかと思う。

自分も、ヨーロッパの東部戦線なら『1941年6月にバルバロッサ作戦でドイツ軍がソ連に侵攻して、秋のタイフーン作戦でモスクワ攻略につまづいて、翌1942年6月には青作戦でスターリングラードへ……』と、すらすら言えるのだが、この程度の簡単なレベルですら、中国戦線の推移が説明出来ない。まあ、ウォーゲーマーと言えど、中国戦線に対する歴史的な興味が薄いと言えばそれまでだが、我ながら、他人様の戦争には詳しくて、自分の国の戦争には疎いというのもどうかと思う。

しかしこれも著者御自身が触れられているが、日中戦争関連の書籍では、満州事変からの戦争初期については詳しく述べているものの、太平洋戦争開戦後の経緯については省かれているモノが多いのも事実。そのため本書では、日中戦争に長く関わった名古屋第三師団の戦歴を軸にしているので、それを物語的な柱として、日中戦争を理解していく入口になりそうに感じている。

また本書では、日本軍が行った細菌戦、毒ガス戦にも触れているが、その手の手段まで再現したウォーゲーム作品となると、これまた数少ないと思う。一応、21世紀のエウロパシリーズことTSWW(The Second World War)シリーズでは、選択ルールながらも、生物兵器化学兵器ルールが導入されている。TSWWでは、将来のシリーズ作として、日中戦争全体を扱った「The China Incident」も発売される予定なので、道徳的な善悪はともかく、ゲーム上で日本軍による細菌戦、毒ガス戦の再現も可能になるだろう。 

【参考文献】「バトル・オブ・ブリテン1940 ドイツ空軍の鷲攻撃と史上初の統合防空システム」

ぶらり八重洲ブックセンターに寄ったら、 「バトル・オブ・ブリテン1940 ドイツ空軍の鷲攻撃と史上初の統合防空システム」という新刊を発見。へえー、こんなの出てたんだと、よくよく帯を見たら、オスプレイ社の「Air Campaign」シリーズの邦訳だった。オスプレイの各種シリーズは以前、大日本絵画が出していたが、最近はそちらもあまり刊行されていないようだしなあ……と思いつつ、一応購入。

大日本絵画から出ていた日本語版オスプレイは、原書に忠実に、イラストや図版も日本語化されていたが、こちらはカラー図版は一部のみ、説明も英語のままの部分ありと、グラフィック面に関しては、やや乱暴な形になっている。しかし内容的には、日本語版として、現役の航空自衛隊幹部諸氏による、当時のレーダーや電子戦の解説が追加されているので、読み物部分は原書よりもボリュームアップされている。 

自分も学生時代、GDWのエウロパ・シリーズ「英国本土決戦」や、エポック「バトル・オブ・ブリテン」を購入したものの、どちらもたいしてプレイしないまま、挫折した形で手放してしまった。そのうちTSWWシリーズで「英国本土決戦」のリメイク版となる「Blitzkrieg II」が発売されたら、今度こそ挑戦したいとは思っているが、いつ出るのやら……

【Advanced Squad Leader】「AP#16 From The Land Down Under」「Winter Offensive Bonus Pack #12」

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Advanced Squad Leader(ASL)の新作2点をクロノノーツゲームさんから購入。まず1点は「Action Pack #16 From The Land Down Under」。地図盤1枚と、オーストラリアのASLクラブ作によるシナリオ15本のセット。そのうち8本は、第二次大戦中にオーストラリア軍が関わった戦闘で、北アフリカクレタ島ニューギニアあたりはすぐ分かるものの、西ティモールでの日本軍との戦闘となると珍しいかもしれない。また、ヒストリカルASLモジュール「Hatten in Flames」の追加シナリオも1本入っている。

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もう1点は「Winter Offensive Bonus Pack #12」。こちらは、地図盤1枚、シナリオ3本(いずれも1944年西部戦線)のセット。

まあ、いつものようにコレクションの整備というか、売り切れる前に確保しておけということで。そのうち集中してプレイする時期も来るだろう……(と言いつつ幾星霜)

【Advanced Squad Leader】ASL Starter Kit Style Maps (For King and Country)

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ASL(Advanced Squad Leader)のイギリス軍モジュール「For King and Country」を購入。自分も2005年に初版を買ったが、16年ぶりの再購入と相成った。シナリオは20本収録、カウンターシート5枚で、イギリス軍の歩兵・車両・砲兵器カウンターが網羅されている……のだが、今回それはどうでもいい。なぜわざわざこの「For King and Country」を買い直したかと言えば、それは収録されている地図盤が欲しかっただけなのだ。なので今回は地図盤のお話。

ASLの地図盤は、旧「Squad Leader」時代から厚手のハードボードだったが、「ASL Starter Kit」にて薄手の地図盤が登場して以来、順次、そちらに切り替えられつつある。この現行の「Starter Kit Style」の地図盤の方が、グラフィックも描き直され、曖昧なLOS(視認線)も明確になっている。ハードボード盤では、地図盤の接合部も若干離れていたため、地図盤をまたぐようなLOSになると判定が微妙になったが、「Starter Kit Style」ではきっちりつながるようになっており、そのような問題も解決されている。

なので自分としても、そろそろ「Starter Kit Style」の地図盤を全部揃えようかと思ったが、MMPサイトの別売地図盤を見ると、自分が欲しい中で、地図盤#7だけが売り切れていた。おいおい、それどっかのモジュールに入ってないのかよと思って調べたら、「For King and Country」に入っていたし、他に欲しい地図盤も全部「For King and Country」に入っていたので、まったくASLは「金のかかるイイ女」だぜ……と思いつつ、再購入したと。 

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まずこちらが、「For King and Country」には入っているけれど、別売としては売り切れていた地図盤#7と#6。旧「Squad Leader」シリーズの英仏軍モジュール「Crescendo of Doom」に入っていた地図盤と言えば分かる方も多いはず。いや懐かしいですね。 

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そしてこちらも「For King and Country」に入っていた、地図盤#10、#12、#13、#14、#15、#32。地図盤#10と#32は「Partisan !」に入っていたモノで、#12~#15はやはり昔懐かしい「G.I Anvil of Victory」に入っていたモノ。自分も「G.I」のハードボード盤は持っているけれど、なにしろ買ったのが30年前で、すでに印刷が色褪せ、シミも浮き出ているので、ようやく新調できたなと。

そして今回、まだ「Starter Kit Style」で持っていない地図盤もバラ売りで購入した。 

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まず、地図盤#25~#31。旧イギリス軍モジュール「West of Alamein」と、イタリア軍モジュール「Hollow Legions」に入っていた、砂漠戦仕様の地図盤である。これもハードボード盤(写真手前)は持っていて、前々から買おうと思っていたけれど、ようやくの購入。しかし初めて見たけど、ハードボード盤とは、ずいぶん色合いが違うなあ。 そして眺めているうちに、だんだん砂漠戦シナリオとかやりたくなってきますな。

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さらに地図盤#48~#51。これは、枢軸中小国軍モジュール「Army Of Oblivion」に入っているモノ。自分も、2006年に「Army Of Oblivion」は買ったが、初版だったため、まだその地図盤もハードボード盤だったのだ。現行の「Army Of Oblivion」(2018年再版版)では「Starter Kit Style」に変わっているので、だったら「Army Of Oblivion」も買い直せばいいじゃないかと言われそうだが、さすがにそこまでの予算は無かった……「金のかかるイイ女」とは言え、なんでも買ってやれるワケじゃないんだよHoney

ということで、まだ自分が持っていない「Starter Kit Style」の地図盤は、#68(Special Issue #5の付録だった)と、未発売の#77のみ。今回#68は買い忘れたが、まだ別売されているので、そのうち注文する予定。#77は、これから発売されるか、または次の「ASL Journal」に付くのかもしれない。自分がどの地図盤を持っていて、それがどのモジュールに入っているのか確認するには、下記をご参照下さい。