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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

GMT「Ukraine'43 2nd Edition」

GMT Ukraine'43

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1943年夏~秋のWWIIウクライナ戦線を扱った作戦級ゲーム「Ukraine'43」第2版が到着。初版は2000年発売。自分も2001年には入手したので、初版購入以来14年も経ったかと思うと感慨深い。自分の中ではまだまだ新しい時代の傑作ゲームなのだが……

今回の第2版は、ゲームスケールこそ同じだが、戦場範囲を若干修正したうえでフルマップ2枚(地図盤は重ね置きするため実際にはフルマップ1.5枚分の広さ)に拡大している。ユニットも5/8サイズに大きくし、いずれも見やすくなっている。

それだけでなくゲームシステムも同デザイナー作の「France'40」に寄せた作りとなり、ターン進行は基本的に「移動・戦闘」を繰り返すシンプルな流れに改変された。(初版のターン進行は移動・第1戦闘・反応・突破移動・第2戦闘)

また初版の、マグニチュードなる参加部隊規模が反映されていた戦闘結果表も「France'40」と似たものに差し替え。移動中に戦闘比10:1が成立すれば自動的DS(防御側自動撃破)となり、戦闘に勝利すれば複数ヘクスを前進しつつ蹂躙攻撃が行えるあたりも「France'40」システムがそのまま持ち込まれている。ルールブックをざっと見ても「ZOCボンド」「断固たる防御」「部隊の質」「重戦車効果」「3ステップ師団」など、いずれも最近のシモニッチ基本システムを導入した感がある。

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一方、初版で特徴的だった装甲/戦車軍団マーカー(スタックに有利なボーナスをもたらす)は廃止。戦力比を有利に上げるだけの存在だったドイツ軍重戦車大隊にも 固有の戦闘力が付加された。またマンシュタインジューコフの将軍効果も変更。

 

とまあ初版と比較すると、大枠こそ同じものの、システム的にはまったく別ゲームへと変貌している。ぱっと見た感じ、2版の方が遊びやすくなっているように思うが、元々初版では、独ソ双方2人ずつ分担するぐらいでちょうど良いぐらいの重さだったので、2版でどう変わったかにも興味がある。

個人的には「France'40」のプレイ感も好きなので「Ukraine'43」2版の変更もあまり気になってはいない。初版に思い入れのある方は、そのまま初版を遊び続ければ良いとも思う。キャンペーン含めたシナリオ4本は、初版・2版ともに同じ時期を扱うので、遊び比べるのも良いかもしれない。

「Ukraine'43」初版は傑作の呼び声が高く、自分もずいぶんプレイしたが、あの考え疲れるゲームが15年の時を経てどう変化したか、確かめるのが楽しみだ。

 

ちなみに箱入りウォーゲームを買ったのは、昨年4月の「Reluctant Enemies」以来一年ぶり。さすが「ほぼ引退」状態である……