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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

GMT 「Ukraine'43」

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【回顧録:この記事は2014年3月に回想した記事である】

GMT「Ukraine'43」は2001年6月23日に購入した。本作は1943年8月3日~11月15日までのWWIIウクライナ戦線をテーマとし、クルスク戦後のソ連軍の攻勢と、それに対するドイツ南方軍集団の後退戦を扱っている。自分が本作を買った時にはもうネット上での評判も高く、デザイナーがマーク・シモニッチと云うこともあり、かなり期待して購入した覚えがある。

本作のゲームスケールは1ターン=5日、1ヘクス=16km、1ユニット=師団が基本である(ソ連軍には2個歩兵師団ユニットもあり)。ターン・シークエンスは移動、第一戦闘、相手側の対応、突破、第二戦闘と云うもの。戦線が動く時は大きく動くが、実際には一進一退の攻防がじりじりと続く感が強かった。

本作は購入後Yossi氏と何回も対戦した。扱うユニット数はさほどでもないが、どこをどう攻めるか守るか、それだけで結構考えさせられ、毎回プレイ後はお互いぐったり疲れていたのを思い出す。それでもプレイの充実感は高く、重たいけれどやりがいのあるゲームだった。

ただ本作に関して「硬直した作戦しか採れない」と云うような意見を聞いたことがある。たしかにソ連軍もドイツ軍も、史実の枠を超えて行動するような余地は与えられていない。恐らくその方は、ウォーゲームに史実を超えた可能性を追求したい方だったのだろう。

対して自分は、史実の枠内で楽しめるウォーゲーマーなのだと思う。当時の指揮官が与えられた限定的状況で、自分ならどう決断するか、史実通りになぞったらこのゲームではどうなるのかを確かめるのが好きなようだ。よく言われるウォーゲームの魅力のひとつ「If要素」についてもさほど興味はない。細かな部分はともかく、史実の大枠を飛び越えられるようなゲームはあまり好きではないし、そのような遊び方もやろうとは思わない。勿論そういうゲームもあってもいいし、そこに善悪の判断は持ち込まないが、自分の方向性はやはりあるのだ。

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本作は後にコマンドマガジン60号付録として日本語化されたが、あいにくそちらは購入しなかった。ただ最近C3iサイトでマーク・シモニッチが「Ukraine'43」第2版を制作中……と云う情報が公開された。2版ではフルマップ2枚となり、ユニットも扱いやすい大きさに変更、ルールもより遊びやすくし、そのシステムは「France'40」を基本とする……としている。これも発表された暁には是非、触れてみたいと思う。「ほぼ引退」と自称しているとはいえ、まだまだ遊んでみたいゲームは沢山出るようだ。