Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【The Second World War】「TSWW : Singapore !」The Gates of India : Imphal and Kohima 1944 Solo-Play AAR Part.5

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うーん、だんだん補充の計算がわやくちゃになってきた。走り書きのようにメモを取っていたが、これでは管理がしきれない(特に機種毎に異なる航空ユニットの管理)。ここ、次回のソロプレイの注意点ね。とりあえず戦闘の焦点だけ絞って、あと2ターン進めることにしよう。

第4(1944年4月後半)ターン。両天候ゾーンは「晴天」。

先手、日本軍プレイヤーターン。コヒマに取り付いた日本軍第31師団124連隊は、もはや1戦力の狂信面となったため、このまま撤退するか、まともにコヒマを攻撃するか(恐らく戦闘比は最低の1:4)、それともコヒマは奪えずとも万歳突撃を敢行して敵ユニットを道連れにするかという選択肢。今回はダイスを振って、万歳突撃に決定。d10を振って、3以下なら失敗、4~6なら敵0.5スタックポイント(大隊規模)を除去、7以上なら敵1スタックポイント(連隊規模)を除去、という一発勝負。ただし1944年なのでダイス修整-1。結果、ダイス目は9-1=8。214連隊は、ルシャイ族歩兵連隊を道連れにしたものの、自らも除去され、ここでコヒマ攻防戦は終結した。

一方、インパール正面では、なおも第15師団が攻撃を続行。しかしこのスタックにも、すでに狂信面ユニットが2個連隊あるため、これが万歳突撃を行うかどうか、再びダイスを振ってみたところ、万歳突撃に決定。この突撃部隊を除く、2個連隊+1個砲兵大隊で攻撃をかけることになった。イギリス軍は、再び航空支援をかき集め、戦場航空阻止(BAI)にて4レベル阻止ゾーンを形成。日本軍の戦闘効率補正は25%減少し、攻勢補給下ではなく補給負荷1となった。もはやそれを迎撃する戦闘機も飛んでこない……

日本軍は、攻撃力11✕0.25(補給負荷+戦場航空阻止)=2.75。イギリス軍は、防御力13。戦闘比は、最低の1:4。ダイス修整-3(晴天のジャングル山岳)+2(山岳部隊)=-1。しかしこれがダイス目8-1=7で、QR(攻撃側1/4、防御側後退)。日本軍は、イギリス軍のスタックポイント6の1/4、1.5スタックポイントを失い(歩兵連隊1を狂信面にし、砲兵大隊を除去)、イギリス軍を押し返して前進した。嘘だろ、この期に及んで…… そしてこの戦闘が失敗した後に万歳突撃をするはずだった部隊も、複雑な気分だったかもしれない。しかし日本軍は、アキャブ、フーコン渓谷方面では防勢一方となっている。

また連合軍はこのあたりから、自軍地上ユニットに戦力を付加する近接航空支援(CAS)ではなく、敵ユニットの戦力を減少させる戦場航空阻止(BAI)に集中させた。近接航空支援で多少戦闘力を加味するよりも、戦場航空阻止の方が戦闘比が有利になりやすいように感じたので。もちろんこれもケースバイケースだろうが、とりあえず。

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後手、連合軍プレイヤーターン。コヒマ守備隊は前進し、残った第31師団58連隊を2方向から攻撃(ダイス修整+1)。イギリス軍の攻撃力19、日本軍の防御力4✕0.5(補給負荷)=2。戦闘比は最良の9:1。ダイス修整-3(晴天のジャングル山岳)+1(集中攻撃)=-2。出目3-2=1で、結果はHX(1/2相互損失)。58連隊は除去されて狂信面となり、イギリス軍は0.5スタックポイントを失い(今回は第6旅団をまるまる除去)、なおも日本軍は抵抗を続けている。ホントしぶとい……

一方、インパール正面には、コヒマから引き抜いた第37グルカ兵旅団も投入。3方向から集中攻撃を行い(ダイス修整+1)、先と同様、戦場航空阻止(BAI)によって、日本軍の戦闘効率補正を25%減少させた。イギリス軍の攻撃力17、日本軍の防御力13✕0.75=9.75。戦闘比1.74:1。d100を振って32だったので戦闘比2:1に上昇。ダイス修整-3(晴天のジャングル山岳)+1(集中攻撃)=-2。出目7-2=5。DR(防御側後退)。うーん、日本軍にはダメージ無しか…… 

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アキャブ前面の陣地に対しても、再び攻撃が行われた。ここでも前回同様、戦場航空阻止(BAI)により、日本軍の戦闘効率補正は20%減。イギリス軍の攻撃力20、日本軍の防御力5✕0.8=4。戦闘比5:1。ダイス修整-3(晴天のジャングル山岳)。出目は2-3=-1。結果は「HR(攻撃側1/2、防御側後退)」。日本軍は陣地を捨てて後退したものの、ノーダメージ。イギリス軍は、歩兵旅団1を失いながらも、アキャブへ2ヘクスと迫った。

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フーコン渓谷では、米中2個師団+チンディット隊の第77グルカ兵連隊が、日本軍第18師団114連隊を2方向から集中攻撃(ダイス修整+1)。戦場航空支援(BAI)により、日本軍の戦闘効率補正は15%減少。連合軍の攻撃力15、日本軍の防御力4✕0.85=3.4。戦闘比4.41:1。d100を振って87だったので、戦闘比は4:1止まり。ダイス修整-2(晴天の沼地)+1(集中攻撃)=-1。出目は最良の10-1=9。DE(防御側全滅)。114連隊は、狂信面に裏返って後退しなければならず、後退ヘクス(1935のジャングル丘)に隣接している第77グルカ兵は、連隊規模のため、影響ゾーン(ZOI、他のウォーゲームで言うところのZOC)が及ぼせず、そのまま後退可能となる。

うーん、コヒマは手詰まりながらも、インパール正面では、なお押し合いへし合いが続いている。むしろ危機的なのはアキャブか。と言っても、日本軍には後詰めがいない。そして連合軍が、戦場航空阻止(BAI)中心に切り替えたのは正解だったと思う。特に日本軍が攻撃してきた場合、最強の4レベル阻止ゾーンを形成すると、その戦力を半減できる効果は大きい。たぶん1944年のノルマンディ戦線あたりでも、ドイツ装甲師団はそれで戦力を発揮できないんだろうなあと。

ちなみに、細々とした計算式を書いているのは、VASSALでプレイしながら、画面を切り替えてこのBlogをメモ代わりに使っているから。あと、後日またTSWWをプレイする際、この記事を読み直せば、どういう計算をしていたか思い出せるように。TSWWを知らない人には、何がなんだかさっぱり分からないと思うが、なんだか凄そうな(面倒そうな)システムだなあと思ってもらえればそれで良いのよ。

というあたりで、次回Part.6で最終回……