「BCS:Last Blitzkrieg」の序盤キャンペーン、第2(12月17日)ターン。大気状態はPoorのため、連合軍の航空ポイントは飛んで来ず。ドイツ軍全体としてはありがたいが、視度(Visibility)も悪く、それによって射程も1ヘクスに限定されたため、長射程アウトレンジ攻撃を得意とするドイツ軍戦車にとっては、あまりありがたくない。双方の補充は、連合軍射撃(AV)1・非射撃4ステップが回復。ドイツ軍は、射撃(AV)2・非射撃8ステップが回復。
まずこの攻勢の花形、パイパー戦闘団は早速、事前の進撃命令を変更し、いわゆるロールバーンDに沿ってShoppen(C3321)まで進出。しかし第2活性化には失敗し、進撃もそこまで。目標のMalmedyには到達できなかった。やや遅れて同戦闘団の第501SS重戦車大隊が続き、さらに後方には第1SS装甲師団本隊、第150装甲旅団が続いている。
また、その北を進む第12国民擲弾兵師団も、二度の活性化に「成功(Pass)」し、アメリカ第99歩兵師団の2個大隊を除去しつつ、Bullingen(C3822)を奪っている。
最北部では、ようやく活性化した第12SS装甲師団が、アメリカ第2歩兵師団が守るWahlersheidtの十字路へ攻撃を開始した。この手は、他のバルジ戦ゲームでは割と「悪手」になることが多いが(普通はアメリカ軍の防備が固い)、このBCSで攻めてみたらどうなるか、試してみようと思って。
その南では、アメリカ第99歩兵師団が、攻め寄せるドイツ第277国民擲弾兵師団に対し、砲撃(Barrage)によって8ステップロスの大損害を与えた(二度の活性化によって12砲撃ポイントを使用し、うち8ポイントが命中)。歩兵8ステップと言えば、ドイツ軍が1ターンに得られる補充ポイントと同数なので、これ以上の損害を与えれば、ドイツ軍的には赤字。これに怒ったか、対する第277国民擲弾兵師団も、二度の活性化でアメリカ第99歩兵師団を押しまくり、双方共に、血で血を洗う激戦へとなだれ込んだ。
さらにこの西では、フォン・デア・ハイテの空挺隊(2ユニット)が降下したが、増援のアメリカ第1歩兵師団によって、あっさり全滅している。
一方、中央部では、ドイツ第116装甲師団が、Ouren橋に達し、これを無事確保。同師団も、二度の活性化に「成功」して、一気にBeho(C2106)に迫った。しかし師団の一部を、いまだBurg Reuland(C3104)の橋に関わらせたのは失敗。ひとつのフォーメーションは、なるべく攻撃目標をひとつに絞った方が良い(ダブルOBJマーカーの恩恵が得られる)。
ドイツ第2装甲師団は、予定通りClervaux(D2425)を正面から攻撃。教導装甲師団は、Wiltz(D1717)からBastogne(D0321)への突破を命ぜられているが、あいにく第2活性化には失敗し、いまだWiltzにも到達できていない。
南では、アメリカ第4歩兵師団が、やはり潤沢な砲兵ポイントを駆使し、ドイツ第212国民擲弾兵師団に5ステップロスを負わせている。こういったアメリカ軍側の阻止砲撃を避けるため、ドイツ軍は、アメリカ軍フォーメーションの手番が終わってから、その部隊に接近し、一方的に攻撃を仕掛けてターンを終える、という手も取った。まあ、ターンが切り替われば、結局は撃たれるのだが、同じターン中に撃ち返されるのが分かっていて近づくよりはマシかなと。特に2ユニットスタックに上限3ポイント砲撃を撃ち込むと、被害は甚大になる場合があり(各ユニット毎に3発ずつ命中判定を行う)、そういう意味でもスタックは避けた方が良いが、都合上、スタックせざるを得ない場合もままあり、ある意味そこが狙い目・付け目だったりする。
そういったBCSのテクニック面での理解も進む一方、「Baptism by Fire」では分からなかった各フォーメーションの個性も次第に見えてきた。パイパー戦闘団は、ユニットこそ強いものの、指揮範囲が狭いため、手近な敵しか攻撃できないというデメリットがあり、何となく「腕っぷしは強いが、目端が効かない」キャラクターなのだなと。
そんなことを思いつつ、引き続き第3(12月18日)ターンへ……