2012年最後の購入ウォーゲームと思われる、Musket & Pikeシリーズ第6弾「Saints in Armor」が届いた。テーマは三十年戦争、神聖ローマ帝国側の将、甲冑の聖者と呼ばれたティリー伯ヨハネス・ツェルクレスの戦闘で、白山(ホワイト・ マウンテン)の戦いを含む、6会戦を収録している。いずれの会戦もハーフマップ・サイズなので、規模的には遊びやすそうだし、各会戦毎にフルカラーのシナリオ・カードも入っているのが親切である。※このカード、旧作のも欲しい。
基本ルールは、前作「Nothing Gained But Glory」のVer5.0から、Ver6.0へアップデートされている。特に単独砲兵とワゴンの扱いに関する記述が多くなったが、ルールの根幹を変更するような改変は見あたらず、あくまでルール定義を細かく整えただけに見える。
ユニットの中で目立つのは、今までのシリーズでは登場しなかった30戦力以上の大兵力2ヘクス重歩兵ユニットだろうかか。46戦力(1戦力=80~100人なので4000人規模)と云う巨大テルシオ・ユニットも存在する。ただしパイク兵の比率が高すぎて、通常より射撃力が落ちているユニットもあり。ゲームとしては、小規模戦6in1、シナリオカードあり、特殊ルール少なめ、一斉射撃(Salvo)無し、ということでM&P入門編としても機能しそうだ。もっとも「NGBG」以外が売り切れでは、これに頼るしかないのが現状か……
The Spanish Tercios 1536-1704 (Men-at-Arms)
- 作者: Ignacio Lopez
- 出版社/メーカー: Osprey Publishing
- 発売日: 2012/07/24
- メディア: ペーパーバック
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