Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

「新選組始末記」AAR

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新撰組始末記」のソロプレイに挑戦してみた。こちらは佐幕派・勤王派に分かれ、 京洛のエリア支配を競うゲームで、春のイベントで購入したモノ。マップは、エリア分割されたうえに、橋辻と呼ばれるポイントも存在し、橋辻で移動を終えたスタックは第2移動も可能とか、敵スタックのいる橋辻には進入不可とか、御所エリア進入チェックとか、とにかく移動ルールがややこしくて、ちょっと混乱した。勤王派は、市街エリアに宿を確保し、佐幕派に調略をかけてくるので、佐幕派は勤王派エリアを潰して回るのがゲームの流れか?

さてソロプレイ開始。配置は歴史シナリオで。勤王派は、新選組屯所から一番遠い下鴨、聖護院エリアと、長州、土佐屋敷に近い六角堂、先斗町エリアあたりを制し、第2ターンには宿を建てる作戦。そうはさせじと第2ターン、近藤勇が六角堂エリアに突入し、長州の桂小五郎と交戦。しかし近藤局長は来島又兵衛に撃退され、藤堂平助桂小五郎に斬られて敗退。また土方歳三山南敬助の別働隊は足が伸びず、聖護院エリアに宿が完成してしまった。

第3ターン。早速、宿に籠もった宮部鼎蔵が調略をかけるも失敗。新選組は、近藤自ら聖護院エリアに向かうも移動にしくじり、機動に長けた山南スタックのみで宿を攻撃。しかし迎え撃つ河上彦斎(緋村剣心のモデルね)が暴れまくり、山南はおろか永倉新八まで討ち取られて、またも新選組敗退……。

第4ターン。遂に勤王派の調略が成功。服部武雄他3キャラが寝返りかけるも、土方、沖田、斉藤一の説得により切腹1名のみで事なきを得た……のか? 第5ターンには、新選組伊東甲子太郎、土佐に坂本龍馬、長州に高杉晋作、薩摩の西郷吉之助とリーダー格が次々登場。これ以上、不逞の浪士をのさばらせてなるかと、近藤は沖田総司他、武力に優れたキャラを集めて打撃スタックを作るも、またしても桂小五郎に敗れて、大石鍬次郎、谷三十郎が斬り死に。この時点で人的損害は新選組の方が多く、下京から祇園エリア、二条城から上京エリアを守るので精一杯。逆に勤王派は、新たなリーダーを得て行動スタックを増し、反撃開始。 桂小五郎が二条城にて斉藤一を襲い、武市半平太は下京にて尾形俊太郎、近藤周平を討ち取った。VP的にも勤王派がリードしたので、ここでプレイを終えた。

今回は、新選組の武力を過信したのが敗因。一見、新選組の方が斬り合いに強いように見えたが、実際戦ってみると、同人数の戦闘ならさほど差は出なかった。斬り合いに負けたキャラは結構あっさり死んでしまうので、戦闘をしかけるなら、相手に倍する人数で必勝を期すべきかと。ただ今回は追加移動チェックに失敗して、新選組戦力が集中できず、史実の池田屋事件(近藤隊のみで突入)みたいな場面が頻発した。また勤王派は、あえて生贄スタックに新選組を引きつけ、その間に他の市街エリアを確保して、新たな宿を建てる策も採れかなと。つまる所イタチごっこに勝つか負けるかだ。最初は特異な移動ルールに戸惑ったが、システムにも慣れたので、もう1回遊んでみる予定。好印象。