The Kuban 1943: The Wehrmacht's Last Stand in the Caucasus (Campaign)
- 作者: Robert Forczyk,Steve Noon
- 出版社/メーカー: Osprey Pub Co
- 発売日: 2018/02/20
- メディア: ペーパーバック
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「CSS:The Little Land:The Battle of Novorossiysk」の参考資料として、オスプレイ・キャンペーン・シリーズの「The Kuban 1943」を購入。ノボロシースク戦を含むクバニ橋頭堡での戦いは、東部戦線全体を扱った書籍でも無視される場合が多く、この戦闘だけ切り取った書籍も少ない。本書が出版されたのも、昨年2018年。Further Reading(本書以降のオススメ文献)を見ても、2000年以降にロシアで出版された書籍も多く、ソ連崩壊後の開示資料によって研究が進められている戦場なのかもしれない。
実際、スターリングラード陥落直後の1943年1月、ドイツA軍集団の後退に始まり、その後1943年9月まで(クルスク戦の後!)この地を保持していたという、粘り強い後退戦は、地味ながらも興味深い。
そして本書を読んで思いだしたのが、このクバニ橋頭堡の支援に、あのルーデルが37mm砲付きのJu87スツーカで出撃していたこと。たしかにルーデルの自伝「急降下爆撃」を読み直すと、ノボロシースクの支援に向かった記述が、ちらりと出てくる。だったら「CSS:The Little Land」にもルーデルのユニットがあっても良さそうだが、あいにくそういったユニットは無し……