Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【参考文献】Osprey Campaign Series「Burma Road 1943-44」「Imphal 1944」「Kohima 1944」

Imphal 1944: The Japanese Invasion of India (Campaign)

Imphal 1944: The Japanese Invasion of India (Campaign)

 

「TSWW:Singapore !」のインパール作戦シナリオの参考にと、オスプレイのキャンペーン・シリーズを3冊購入。まずは、そのものズバリな「Imphal 1944」。インパール作戦自体の書籍は何冊か読んでいたが、基本的に日本側が書いたモノばかりだったので、イギリス側からの史料も必要だろうと。実際、日本側の書籍だと、日本軍の補給の稚拙さや、牟田口中将の指揮ぶりを中心に書かれていて、戦闘経緯そのものは省略されている場合が多い。その点、陸戦史集の「インパール作戦(上下)」は、作戦そのものの推移に焦点が当てられていたし、本書でも、両軍の細かい機動が記されている。とは言っても、図解されているのは、日本軍がインパール盆地に攻め込んだ時と、そこからイギリス軍が反撃に出るあたりで、トンザン付近での戦闘など、序盤はやはり省略されている。そういう意味では、陸戦史集は便利だなあと(戦史叢書も詳しいのだろうけど)。 

Kohima 1944: The battle that saved India (Campaign)

Kohima 1944: The battle that saved India (Campaign)

  • 作者:Lyman, Robert
  • 発売日: 2010/11/23
  • メディア: ペーパーバック
 

またインパールの北に位置し、むしろイギリス側としては、ここを取られるとヤバかったコヒマ戦を扱った「Kohima 1944」も購入。本書では、コヒマ戦を詳しく解説しているが、さすがにTSWWや「OCS:Burma」では、ここまで細かく表現されていない。ただ、フランスでASL製品を出している、Le Franc Tireurが、コヒマ戦のヒストリカル・モジュールを開発中という話もあり、それをプレイする際には、本書が役立ちそうだ。 

さらに、レド方面からの米中軍によるミートキーナ攻略を扱った「Burma Road 1943-44」も購入。「OCS:Burma」でも、この地域の戦闘を細かく再現できるし、なんなら雲南方面の追加モジュールもあるので、あらためてプレイしようかと思っている。いつもインパール作戦シナリオばかりで、レド、雲南方面は放置気味なので……