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After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Grand Operational Simulation Series】System Analysis part.2

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今回は、平地における装甲スタックの戦闘について。歩兵、空挺、工兵、偵察ユニットとスタックしていない場合、戦車ユニットの戦闘力は半減する、という諸兵科連合ルールのため、GOSS(Grand Operational Simulation Series)では、戦車+歩兵スタックで運用することが基本となる。「Wacht am Rhein 2012」「Hurtgen:Hell's Forest」では、写真の如く、最初から組み合わされた戦車+歩兵ユニットもあり、スタックの内容を考える手間は、ある程度、軽減されている。

さてパイパー戦闘団のV号パンター戦車+装甲擲弾兵(攻撃力12)で同規模のM4戦車+機械化歩兵(防御力7)を攻撃すると、戦闘比3:2、装甲ボーナス差修整+20、練度差修整+5となる。この攻撃、最低のダイス目が出たとしても防御側には士気チェックを強い、ダイス目50以上で強制損失1、ダイス目67以上なら強制損失2(全滅)を与え、防御側はダイス目66以上を出してしまうと結果無しという、なかなか希望のある戦闘になっている。

同じ防御ユニットに、IV号+装甲擲弾兵(攻撃力10)が挑むと、戦闘比1:1、ダイス修整まったく無しとなり、攻撃側は29以下で効果無し、強制損失を与えるのは90以上と厳しく、防御側は65以下を出せば強制損失を与えられることになる。パンター戦車スタックと比べると、戦力比はさほど変わらないものの、やはり装甲修整差が大きく響いていることが判る。

さらに攻撃側をティーガーII型+装甲擲弾兵に変えると、戦闘比1:1、装甲ボーナス差+30、練度差-5にはなるが、強制損失を与えるには攻撃側71以上、防御側50以下とやはり不利。たとえダイス修整が+25あったとしても、やはり戦闘比1:1は厳しく、最低でも2:1を確保、という感じだろうか。

しかしティーガーII型スタックがM5戦車大隊+歩兵中隊に攻撃をかけると、戦闘比1:1でも、平地では装甲差+75、練度差-5、攻撃側は20以上で強制損失1、30以上で強制損失2を与えられ、防御側は20以下を出さないと強制損失は出ず、31以上で効果無しとなる。さすがにここまでの装甲差が出るなら1:1もありかと思う。

とりあえず戦力比的には1:1は避け、攻めるなら最低でも2:1で、という線は見え、装甲ダイス修整ボーナス如何によっては、やや低い戦力比でも攻めてみるのも良いのだろう。無論、防御側としては、そういった大きなダイス修整を相手に与えないために、装甲値を減じる地形の活用が大事……と云うごく当たり前の結論に落ち着く。詳細なシステムではあるが、戦闘結果を導き出すディティールが細かいだけで、戦力比から出てくる結果そのものは、シンプルな作戦級ゲームと変わらない。だったらシンプルに1d6だけ振って結果を出すゲームの方が良いではないかと云う声が多数であろうが、少数派の自分はGOSSが見せてくれる細かなプロセスを楽しめている。